東京ラブクロニクル「愛の再発見」作・画/早川怜
愛の再発見
登場人物紹介
遥香(はるか)
年齢: 32歳
職業: 広告代理店のマーケティングディレクター
性格: 明るく社交的だが、過去の恋愛で傷ついた経験から、心の奥底に不安を抱えている。仕事に対しては非常に真面目で、キャリアウーマンとして成功している。
趣味: ワインを楽しむこと、旅行、読書
背景: 早稲田大学卒業。大学時代からの友人たちが次々と結婚していく中で、自分だけが取り残されているように感じている。婚活パーティーに参加することで、新しい出会いを求めている。
寛也(ひろや)
年齢: 35歳
職業: エンジニア(システム開発のリーダー)
性格: 穏やかで優しい性格。過去の恋愛で自信を失っているが、誠実で真面目な人柄。
趣味: 映画鑑賞、ハイキング、料理
背景: 東京工業大学卒業。過去の恋愛で失敗し、やや疑り深くなり、自信を持てずにいるが、婚活パーティーで遥香と出会い、再び恋愛に対して前向きになる。仕事に対しても真摯で、技術者としての誇りを持っている。
美咲(みさき)
年齢: 32歳
職業: 遥香の大学時代からの親友。既婚で子供がいる。遥香に婚活パーティーを勧める。
健太(けんた)
年齢: 35歳
職業: 寛也の同僚であり親友。独身で、寛也に婚活パーティーに参加するよう勧める。
東京の夜景が美しく輝く中、30代の独身女性、遥香は一人でワインを飲んでいた。彼女はキャリアウーマンとして成功していたが、心の中には常に孤独感があった。友人たちが次々と結婚していく中で、自分だけが取り残されているように感じていた。
「美咲、私もそろそろ婚活を始めようかな」と、遥香は親友の美咲に相談した。
「それがいいわ、遥香。実は今度、婚活パーティーがあるの。参加してみない?」と、美咲は笑顔で答えた。
遥香は友人の勧めで婚活パーティーに参加することを決意する。初めての婚活パーティーに緊張しながらも、彼女は新しい出会いに期待を寄せていた。パーティー会場には、同じように結婚を望む男女が集まっていた。
パーティーの中で、遥香は一人の男性、寛也と出会う。彼は30代半ばのエンジニアで、穏やかな性格と優しい笑顔が印象的だった。二人はすぐに意気投合し、連絡先を交換することに。寛也との出会いは、遥香にとって新たな希望の光となった。
「初めまして、寛也です。今日は来てよかったです。遥香さんと出会えて。」
「私もです。寛也さん、どんなお仕事をされているんですか?」
「エンジニアをしています。普段はシステム開発に携わっているんですよ。」
遥香と寛也は、週末ごとにデートを重ねるようになる。遥香は寛也との時間を楽しみながらも、過去の恋愛で傷ついた経験から、心の奥底で不安を感じていた。寛也もまた、過去の失敗から自信を持てずにいた。
ある日、二人は東京タワーの展望台で夜景を眺めていた。
「綺麗ですね、東京の夜景って。」
「本当に。寛也さんと一緒に見ると、もっと特別に感じます。」
「マジですか? 他の人にも同じこと言ってたりして・・・・」
「そんなこと絶対にないです! 誓っても寛也さんだけですから。」
しかし、ある日、些細なことで口論になってしまう。お互いの不安や過去の傷が表面化し、二人の関係は一時的に冷え込む。
「どうしてそんなに心配するの?僕たちはうまくいってるじゃないか。」
「寛也さん、私はただ、過去のことが怖いの。もう一度傷つくのが怖いの。」
お互いの気持ちがすれ違い、二人は一時的に距離を置くことにした。遥香は美咲たち友人たちの助けを借りながら、自分の気持ちを見つめ直す時間を過ごした。
「遥香、寛也さんは本当にあなたのことを大切に思っているわ。もう一度話し合ってみたら?」
「そうね、ありがとう。もう一度、ちゃんと向き合ってみる。」
遥香と寛也は再び向き合い、お互いの気持ちを正直に伝え合うことで、再び絆を深めることができた。二人は過去の傷を乗り越え、未来に向かって歩み始める。寛也は遥香に正式にプロポーズし、遥香は涙ながらにそれを受け入れる。
「遥香、僕と結婚してくれますか?」
「はい、寛也さん。ずっと一緒にいたいです。」
遥香と寛也は結婚し、新たな人生を共に歩み始める。二人はお互いを支え合いながら、幸せな家庭を築いていく。遥香は、婚活を通じて愛を再発見し、人生の新たな章を迎えることができたのだった。
Fin
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