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執拗にロジカルにひもとく『ひと』の物語

今年17、18冊目『新任刑事(上下)』古野まほろ
ミステリとしてみたら、意外な過去の逆転、貼られた細かな伏線を回収してくる終盤の見事さ、逃亡犯の意外な隠れていた場所と正体に見事にやられてしまいました。
それこそお仕事小説としての側面に隠されて伏線も含めて見事。
脱帽。
ただ、その執拗かつロジカルに解く様がぐったりもたれてくる部分もあり、そこの部分に対しては少し好きになれない。
それは天帝シリーズやイエ先輩シリーズなどでも感じてます。
ただそこを含めて古野まほろだと思っているので、自分が苦手だけであり本格ミステリの手続きとしては賞賛されるべき。

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