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04 イパネマ

さて、前回の旅も今回の旅も、宿泊地として選んだのはイパネマでした。
ここは『イパネマの娘』というボサノバ曲で世界的にも有名な場所になっていますね。ただ、名前が先行していて、一体どんなところ?と考えると、イメージも湧かない、というのが多くの方の反応ではないかと思います。
そこで、きょうはイパネマの概略を書きます。

リオデジャネイロは世界の三大美港の1つに数えられています。(あとの2つは、シドニーと……えっと、どこでしたっけ。)

こういうところは意外にも、遠目には美しくても近づいてみると落胆させられたりするものです。案の定、湾の中は水が濁っていて、とても泳ぐ気にはなりません。湾の中にはヨットハーバーなどもあったりして、いい雰囲気を醸し出しているものの、水は黄緑色に濁っています。あるいは、石油掘削基地があったり、コンテナを満載したタンカーがゆっくり我が物顔で移動していたり。さらに、対岸との連絡をする水中翼船や客船が行き交っています。そこに満ちているのは低音と高音が混在した、産業の音と言えましょうか。それはリオデジャネイロの1つの顔。

一方、ブラジルの人にとっては、太陽の光のもとで過ごす時間は重要な生活の一部になっているようで、そのために、海に面した豊かなビーチは社交場とも言えるほど大勢の人々が集まります。もちろんリオにやってくる観光客のお目当ての1つも、延々と続くこのビーチ。リオの中心地に一番近いのがコパカバーナという地域で、ここは映画のロケ地になったりして、世界的な観光地としての名を馳せています。緩やかな弧を描いて10キロ以上にわたる白い砂浜が延びています。ここは外海に面しており、青い海が泰然と広がっている。コパカバーナのビーチが終わったところは小高い岩の丘になっており、その先から新たな緩い凹カーブのビーチが続きます。ここがイパネマです。

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全長約4キロの砂浜で、その浜に並行してビル群が並びます。イパネマはビーチに沿った東西に広がる細長い地区です。
南側の大西洋を背にして街並みに向かって砂の上に立ち、ビルの隙間からずっと向こうの山を見ると、その頂上には両手を広げたキリストの像、コルコバードです。イパネマは両手を広げたキリスト様の右手の方向にあります。(この写真では右側の枠外ですが、表題の上の写真では右端に微かに見えます。)
ビル群とビーチを隔てるのは4車線の車道と、その両側にある歩道です。ビーチに沿ったビル群の多くはホテル、マンション。そこから、水着姿の人々がビーチに向かって歩いていたり、ビーチから戻ってきたり。

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ビーチに沿った道から2本奥まったところが目抜き通り、バスや車で混雑しています。ショッピングは、こちらでどうぞ。ファッションから日用品まで、書籍、お土産、レストラン、ファーストフード、銀行、宝石、水着、などなど。ウィンドウ・ショッピングだけでも十分に楽しめます。ただし、日中は温度が上昇し、湿度も高いということをお忘れなく。男性にとっては二重の責め苦です。


というのが街の概略、次回はそのイパネマを歩いてみましょう。

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