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08. イパネマのビーチから

上の写真をご覧ください。これがイパネマの全景です。山の尾根を右に辿って、写真の枠からあと1cmほど行くと、コルコバード、キリスト様です。また、この写真のさらに右側にずーっと続く白いビーチ、それがコパカバーナです、これは想像してください。つまり、僕はイパネマとコパカバーナの中間にある岩場の上に立っているのです。

休日には、このビーチが人で埋まります。平日でもたくさんの人が日光浴と波遊びを楽しんでいます。とりわけホテルの客がゾロゾロと出てきます。大きいホテルを好むのはアメリカ人。それで、そのホテルの前のビーチには、お揃いのパラソルとビーチ・チェアが並んで、そこに肥満した肉体がゴロゴロと、まるでオットセイの昼寝と言った格好で陳列されているわけです。せっかくイパネマに来て、これでは目の毒。そんな怠惰な人種には目もくれず、それより、砂浜に横たわる健康美を愛でましょう。

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ブラジルの女性は、若いうちはスマートです。これが子どもをダウンロードするようになると、健康美というよりは生命力に満ち溢れてくる。イパネマに集まるのは健康美が多いのですが、これは男女同様で、青年は海に入っては波と戯れ、砂の上ではサッカーボールに興じる、女の子を物色する。筋肉に張りがあって肌は赤銅色、男性の筋肉美に魅せられた三島由紀夫もビックリの世界。一方では、娘さんたちも海に入れば波と戯れ、砂地に戻ってはタオルに横たわって肌を太陽にさらす。茶色の肌に原色の水着が映えます。

この女性の水着が凄い(ま、凄くないのもあるけれど)。ビキニは当然として、このビキニ、4枚の三角巾と紐でできているわけです。それを身体にどう当てるかは、わかりますね。で、その三角巾のサイズが小さいほどアピールする、とこれは当然でしょう。強力にアピールするのは、一辺が10cmくらい。何しろ、肉体そのものが神に愛でられるほどの健康美ですからね……。そしてもう1つのアピールの方法は、三角巾の数ですね。スタンダードは4枚。これが、3枚になっていたりする。どの部分がなくなるか、そう、お尻です。そこがもう、紐になっているのですね。で、その紐が食い込んで(失礼)、現地でこういう水着をデンタル フロスと言っています。さてさらに過激になって3枚が2枚に、なるわけない。これが突然1枚になる。ただしこれは砂地に寝そべった日焼けスタイルですから、こういう姿で歩いているということはありません。

ま、そういう若者たちがイパネマのビーチでワイワイと興じ、あるいは波打ち際を歩いている、そんな様子を想像してみてください。

イパネマのビーチについては、もう少し話すことがありますので、それはまたこの次に。

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