奇じん・変じん
(エリナーリグビー風に)
あぁー、この恥ずかしさは
どこからやってくるのだろう?
都合のいい奇じん・変じんになりたい僕らは
あいも変わらわず番号札を
もてあそんでいるのであった
濃紺のや、こげ茶、黄緑、朱色、
ココア色なんてのもある
そんで、列に並んでいると、鐘がなる
ゴーン 清い朝
ゴーン もうすぐお昼
ゴーン なにくそまだまだ
ゴーン ふる里は夕飯食べたろうな?
ゴーン いったん帰って寝床に入ろうか
「出来る事を
鉄の棒のようにひたむきに
木の棒のように正直に
石の棒のように静かに
やれ
セルマス・ケペルニーニ伯爵」
センターの前庭の石碑にそう彫ってあるが、
なかなかどうして、
奇じん・変じんまでの道のりは遠い
ましてや栄光の白いギターを
手にするなど到底
さっきから自分の
さっきから自分の、トボトボ帰る背中ばかり
頭に浮かんでしょうがない。
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