トレラン初心者がOSJ安達太良50Kを完走するために
これは運動経験なし。1年に数回登山をしているような40過ぎた普通のおっさんがトレイルランニングレースにチャレンジしたよっていう話です。
結果2回目のチャレンジにて題名にあるOSJ安達太良50Kというレースを完走しました。
トレランやってます!レースでてます!っていう人にはひとつも役に立たないのでご了承ください。
トレラン初心者で安達太良50Kをなんとか完走したいんだ!関門に引っかかってしまって完走出来なかった!みたいな人にちょっとでも為になれば嬉しいです。
わたしのランニングスペック
これまで学生時代に運動部だったことはありませ ん。40を過ぎた2022年ランニングをはじめました。2023年はおよそ月走100~150km。フルマラソンの経験なし。トレランでは50km、100kmの経験あり。
OSJ安達太良50Kとは
福島県の安達太良山にて毎年9月に開催されるトレイルランニングレース。距離約50km累積標高約4000m。
コースは安達太良連峰にある5ヶ所の登山口を星型に辿って計5回登山するようなイメージ。
登山口から登山口までがおよそ10km。600m~800mのアップ。ガツーンと登ってガツーンと下る。×5回
走れる区間の少ないトレイルになります。
制限時間は15時間。天候が良ければ完走率は60%くらいかも。
天気が悪いと正直初心者には厳しいコースとなります。
2023年に完走
2023 の大会は大会前に雨がほとんど降らなかった、当日も晴れ。コースコンディションは最高でした。完走率も高かったと思います。
ランニング2年目の初心者がどのような所をポイントにレースを組み立てたのかを振り返ろうかと思います。
関門時間ギリギリ、制限時間15時間のところ14時間40分でゴールしました。
そんなランナーの振り返りになります。
ルートのおさらいとタイムチャート
ポイント ・ 累計距離 ・ 累計行動時間(予定)
スタート安達太良高原スキー場
↓
薬師岳 ◆2.1km ▲0:45
↓
安達太良山山頂 ◆4.5km▲1:20
↓
和尚山山頂◆6.8km▲2:10
↓
銚子ヶ滝WS◆11.5km▲3:00
↓
船明神◆16.5km▲4:45
↓
沼尻スキー場(第1関門7時間)◆20km▲5:40
↓
鉄山避難小屋◆24.5km▲7:00
↓
箕輪山山頂◆26km▲7:40
↓
マウント磐梯(第2関門9時間)◆29km▲8:40
↓
鬼面山山頂◆31.5km▲9:45
↓
箕輪山山頂◆33km▲10:40
↓
僧悟台◆36km▲11:30
↓
塩沢スキー場(第3関門12時間半)◆39km▲12:20
↓
くろがね小屋前分岐◆42.5km▲14:00
↓
安達太良高原スキー場・Finish◆48km▲14:50
結果的にはほぼこのタイムチャート通りの行動でフィニッシュしました。なのでなんとか完走を目指すレベルだとこれが良いと思います。
絶対外せないポイント
安達太良50Kを完走するにあたって外してはいけないポイントがいくつかあると思います。
これは何回も試走した結果と一緒に走ってくれた先輩ランナーからのアドバイスです。
走れる区間はしっかり走る(下り区間)
あまり走れるところが少ない安達太良山ですが、いくつか走らないといけないポイントもあります。基本下りのセクションになりますが、とにかく頑張って走りましょう。
●和尚山から銚子ヶ滝WSの下り
和尚山のピークを越え、しばらく下ると結構走りやすい区間に入ります。ここはしっかり走る、出来ればパックに入って走りたいところです。
●沼尻スキー場への分岐ポイントから第1関門まで。
第1関門手前2~3kmに分岐があり、そこから第1関門まではすれ違い区間です。
このすれ違い区間の下りもしっかり走って第1関門に入りたいところです。
●箕輪山山頂から第2関門まで
ここの下りは足場が悪い、段差が急、刈払いされた笹で滑る。とにかくおよそ走れるような所じゃないように思いますが、ここの下りを走れるかどうかが結構重要になると思います。
関門時間も絡んできますので後ほどそこも振り返りたいと思います。
●塩沢スキー場への下り
第3関門塩沢スキー場までの下り区間も頑張りどころになると思います。完走を目指すのであればこの第3関門をクリアできればおおよそ大丈夫です。
関門時間のトリックを見破れ
安達太良50Kの関門は
第1関門沼尻スキー場がスタート後7時間
第2関門マウント磐梯がスタート後9時間
第3関門塩沢スキー場がスタート後12時間30分
で、最初の銚子ヶ滝WSも含めると、だいたい10km毎にエイド、関門が設置されています。
ざっくり説明するとコースは50kmを15時間なので、10kmを3時間で走ればいい事になります。
ここ\_( ゚ロ゚)ここ重要!
沼尻スキー場へは
6時間以内に入らないとダメって事!
第1関門の沼尻スキー場はスタート後7時間が関門時間ですが、次のマウント磐梯の関門は9時間。沼尻スキー場からマウント磐梯までは2時間で行けません。3時間欲しいです。
なので⋯沼尻スキー場へは5時間30分くらいで辿り着かないといけません。リザルトを見ても完走した人はほぼそのくらいで通過しています。
この区間のタイムチャートはしっかり組み立てておく必要があると思います。
沼尻スキー場へは5時間30分、そしてマウント磐梯の関門に間に合わせる。
水を切らすな
コース全体を山と高原地図で見ても水場があまりありません。そして、これまた沼尻スキー場からマウント磐梯の区間ですが、水切れする人多数おります。時間的にいちばん気温が上がる時間なのとコース的にキツイキツイ上りがあるポイントです。僕は最初の年に1.5ℓ持ってましたが足りませんでした。2023年は2ℓ持ちました。沼尻スキー場のエイドでは水をしっかり補給してください。
箕輪山への登り返しは頑張るしかない
第2関門マウント磐梯をクリアできたら大詰めです。まずは鬼面山を登り、マウント磐梯に下ったのとは別ルートから箕輪山に登ります。
もうここは根性論しかありません。全然終わらない登り、めっちゃ急。耐えて耐えて登るしかないのです。
これらのポイントをおさえて走ってこれれば、おそらく塩沢スキー場の第3関門には間に合うと思います。最後の補給をしっかりして、関門ギリギリランナーはここからヘッドライト装着してゴールを目指す事になります。
安達太良山のルートの中でいちばんアドベンチャー感満載なのがこのルートです。
渡渉も4回か5回あります。危ない所には誘導のボラの方がいるので慎重に進んで行きましょう。
あとはくろがね小屋手前の分岐ポイントから林道を下ればフィニッシュです。この分岐に14時間くらいで来れれば最後の林道は全力で走らなくても間に合うはずです。
僕はこれで完走しました。
もちろん登る力がもっとあって下りももっと走れれば楽にゴールできるかもしれないです。
OSJ安達太良50Kは難易度が高いコースだと思います。登りはサクサク歩く、下りは走る、停滞しない。これが大事になるかと思いますが、これはあくまでもなんとか完走したい僕が思った事なので悪しからず。
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