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深夜23時、突然の破水ーー陣痛タクシーの爆速対応に感動した話
昨夜、妻が破水した。
「ついに、時が来たかもしれない」と、僕がシャワーを浴びている最中に浴室に向かって声をかけてきた。すぐさま浴室から飛び出るのが筋だが、体が冷え切っていたため、少しだけ湯船に浸かってから出た。
僕の勝手な想像だが、陣痛が始まり、その後に破水するものだと思っていた。しかし、実際にはそうではなく、静かに、しかし確実に破水していた。
妻も動揺を隠せない様子だったが、「破水したら病院に連絡してください」という指示を覚えており、夜23時を過ぎていたが、すぐに病院へ電話した。その結果、昨晩のうちに入院が決まった。
病院までの移動手段については、僕が自家用車を持っていないため、タクシーまたはレンタカーに限られる。
『陣痛タクシー』という、陣痛発生時に対応してくれるタクシー会社の登録が済んでいたため、すぐに電話をかけた。すると、「2〜3分で迎えに行けるので準備してください」と指示があり、むしろ準備が間に合わないほどの速さだった。
非常に助かったのはもちろんのこと、こうしたインフラがしっかり整っていることに感動した。ちょうど今、労働人口の減少による供給不足についてリサーチしており、こうしたサービスが当たり前でなくなる未来を想像していたところだった。そのため、改めてこの環境のありがたさを実感した。
陣痛は特にない様子だったため、入院後は落ち着いていたが、昨夜きちんと眠れたかが心配だ。出産においては「夫は無力だ」とよく言われるが、まさにその通りだと感じつつ、いよいよ数日後に赤ちゃんが産まれることを思うと、僕自身も内心ドキドキしている。
とにかく、妻が帰ってきたときに気持ちよく過ごせるよう、環境を整えようと思う。