Jumping T

指導者がいない中高生や、指導に困っている顧問の先生のための陸上競技の知識を書きます。| 【指導経歴】2年間で全国チャンピオン2名、入賞含めると含めるとあと数名います。現在は声をかけてくれた中高生に個人で指導したりアドバイスをしたりしています。

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指導者がいない中高生や、指導に困っている顧問の先生のための陸上競技の知識を書きます。| 【指導経歴】2年間で全国チャンピオン2名、入賞含めると含めるとあと数名います。現在は声をかけてくれた中高生に個人で指導したりアドバイスをしたりしています。

最近の記事

跳躍の秘密③ 踏切でどうしてもブレーキがかかる人へ

良いトレーニングできていますか? あまり更新頻度がないと言っておきながら 珍しく休日に時間が取れたので更新しようと思います。 ネタはいくつかストックがあるので。 今日は久しぶりに私がやっていた走幅跳を中心とした 跳躍種目について書いていこうと思います。 おかげさまで最近跳躍の秘密シリーズのアクセス数が伸びているので もう1つ、効果的な練習方法を追加したいと思います。 さて、助走練習や踏切練習を行い、 いざ全助走で跳躍を行い、踏み切った時に 身体が前に進まず、スピード感がな

    • 短距離選手のジョギングは必要か? 〜接地時間は長くなってしまうのか?〜

      いつもながらお久しぶりです。 なかなか更新できずにいますが、マイペースにやっているブログなので お付き合いください。 さて、先日先日Xを見ていたら、 こんな趣旨のポストがありました。 「短距離選手にはウォーミングアップでのジョギングはいらない。 流しもいらない。接地時間が長くなってしまう。」 色々な返信を見ていて思うところがあったので、 今回のテーマにしました。 始めに私の現役時代を思い起こしてみようと思うのですが、 私はジョギングっぽいようなスプリントっぽいような、

      • 短距離で後半失速せずに駆け抜けたいあなたへ②

        こんにちは。良いトレーニングできていますか? 夏本番、暑い日が続いたり、突然の豪雨に見舞われたりと 難しい天気が続いています。 健康、身の危険に敏感になって、 まずは命を守る行動をしましょう。 そしてオリンピックが開会しましたね。 陸上競技は8月1日から。 楽しみで仕方ありません! 応援しましょう! さて、今回は後半失速しない走りの2回目、前回の続きです。 前回は、加速バウンディングをテーマに 効率よく身体を運べるようになる話をしました。 今回のテーマはズバリ「加速走

        • 短距離で後半失速せずに駆け抜けたいあなたへ

          こんにちは。良いトレーニングはできていますか? 大変お久しぶりです。 長く更新を止めていましたが、また細々と書いていこうと思います。 今回のテーマは「後半の失速を減らそう」です。 そもそもですが、短距離選手の中には、前半型とか、後半型とか、 そうやって走りを分ける傾向にあります。 俗に言う「後半型」と呼ばれる選手たちの何が優れているかといえば、 後半にスピードを上げているのではなく、 「一度上げたスピードが減速しにくい」のです。 よって今回は、その減速を防ぎ、後半失速せ

          振り返りをしよう!

          こんにちは。良いトレーニングできていますか?私の地域ではやっと桜の花が咲き始めたところです。春になりましたね。試合にも出ている方もいるのではないでしょうか?きっと投擲や長距離選手はすでに何試合もこなしていると思います。 さて、今回は、そんな試合の「振り返り」がテーマです。このブログを立ち上げた直後に、トレーニング計画の話を2回にわたってしました。そして実際記録会をしたり、そろそろ記録会があって、これまでのトレーニングの成果がわかる時がきます。後でもお話ししますが、1回だけで

          振り返りをしよう!

          陸上競技の調整方法の話② 開き直る力

          こんにちは。良いトレーニングはできていますか? さて。今回は、前回の話で書き足りなかったことを書きました。それは調整の、特にメンタルに関する話です。テーマは「開き直る」です。 前回は調整について、超回復の話を引き合いに出して主に身体の調整についてお話ししました。最後に少し気持ちのことも書きました。調整は、過程があっての調整であり、負荷の高いトレーニングとセットで行うのが調整です、というのがざっくりとした要約です。 皆さんがトレーニングをしている時には、走る時ならタイム、跳

          陸上競技の調整方法の話② 開き直る力

          陸上競技の調整方法の話

          こんにちは。良いトレーニングできていますか? そろそろシーズンインしている方もいらっしゃるみたいで、先日も沖縄でアウトドアの記録会の記事がさまざまなメディアでニュースになっていました。まだ寒い地域もありますが、シーズンインに向けて身体も気持ちも準備に入っている人は多いのではないでしょうか? そこで今回は、オールシーズン使える「調整」についてできる限り深掘りしたいと思います。 皆さんは、試合の日があったとして、調整というものをそもそもしていますか?しているとしたら、どのくら

          陸上競技の調整方法の話

          走る時の腕振りについて

          こんにちは。少しずつ春めいてきましたね!そろそろシーズンインに向けて取り組んでいる選手の皆さんも多いのではないでしょうか? 本日のテーマは「腕振り」についてです。実は先日、Twitterの方で質問をいただきまして、その方とやり取りしながら回答していたのですが、終わった後もずっと腕振りのことを考えていて、ここで記事にしてまとめた方が良いかなと思って書くことにしました。もちろん読んでくださっている皆様のため、そして自分の頭も整理したいのでどうかお付き合いください。主に短距離の話

          走る時の腕振りについて

          「腰を入れる」とは

          こんにちは。少しずつ暖かい日が増えてきましたね。トレーニングは順調ですか? 今回から、ちょっと細かい話を入れていこうと思います。今回のテーマは「腰を入れる」です。よく、走っている時には腰を入れなさい、と言われています。実際指導場面でもよく指導者が発している言葉です。腰を入れるとはどういうことか、自分で腰が入っているかチェックする方法、そして腰を入れるメリットなどを紹介したいと思います。 早速ですが、みなさんは、腰が入っている走りを意識していますか?また、どんな状態を「腰が

          「腰を入れる」とは

          跳躍の秘密② 踏切のあれこれ

          久しぶりの更新になってしまいました。まだ寒暖差が激しい日々が続いていますが良いトレーニングはできていますか? 今回は、間が空いてしまいましたが前回の続き、跳躍について書いていこうと思います。前回は助走について書きました。 今回のテーマは「踏切」です。 さて。前回の記事で、跳躍の記録は踏切時の初速で決まる、とお伝えしました。間違いではないのですが、前回少し省いた説明があります。それは踏切方の話。記録は踏切時の初速で決まる、と言うからには、踏切が上手くいかないと様々な問題が

          跳躍の秘密② 踏切のあれこれ

          跳躍の秘密① 助走のあれこれ

          こんにちは。良いトレーニング、できていますか?大寒波が襲来しています。被害が大きくならないことを祈るばかりです。 さて、今日のテーマは跳躍です。遠く、高く跳びたい人向けの、助走の話をします。 ここで注意です。特に中学生や高校生の皆様へ。知識を詰め込むと、それで頭がいっぱいになって、逆に動きがこんがらがることがあります。なので、今、理由はよくわからないけど記録が良い人は、この記事は見なくて良いです。それでも見たいという人は、これが正しいとか、これが間違いだとか、そういう目で

          跳躍の秘密① 助走のあれこれ

          「速く走る」ということ4 〜速歩きのススメ〜

          遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。最近胃腸炎になってしまい、週明けにようやく復活しました。なのでこちらの更新も再開したいと思います。 今日は短めの話です。 ここ最近、「重心」をテーマに2回ほど記事を書きました。今日もそれにまつわる話です。まだ「速く走る」シリーズを読んでいない方はそちらを読んでから続きを見ていただけると理解が深まると思います。今からお話しすることは、短距離のスプリントでも、長距離のランニング、ジョギングでも使える

          「速く走る」ということ4 〜速歩きのススメ〜

          「速く走る」ということ3 続・重心の話

          こんにちは。 仕事納めもして、いよいよ年末ですね。今年は良いトレーニングができたでしょうか?2023年に向けて、新たな抱負は見つかったでしょうか? 今回は、前回の重心の話の続きをします。続き、というより、書き残しがあったので年内に書いてしまって、気持ちよく新年を迎えたいなと。 速く走るということシリーズでは、「全てのトレーニングは、より速いピッチで、より長いストライドで走ることを目指すべき」「人それぞれ最適なピッチとストライドがあって、自分に合ったものを見つけなければいけ

          「速く走る」ということ3 続・重心の話

          「速く走る」ということ2 重心の話

          こんにちは。 良いトレーニングできていますか? めっきり寒くなってきましたね。 そして北海道、東北、北陸地方は 大雪による災害が発生している様ですね。 特に新潟県柏崎市は、昔合宿で何度もお世話になりました。 これ以上被害が拡大しないことを祈るばかりです。 さて。 今回は前回の続きです。 速く走るということをテーマにしています。 タイトルにあるとり、今回は「重心」の話です。 最後に動画もあります。 前回の記事では、 トレーニングはより速いピッチ、より長いストライドを得るた

          「速く走る」ということ2 重心の話

          「速く走る」ということ

          こんにちは。 良いトレーニング、できていますか? 今日からは、何回になるかはわかりませんが、 「速く走る」ということをテーマに書いていこうと思います。 先日Twitterの方に質問をいただきまして、 「そう言えば基本的な走ることを記事にしていない!」と気づいたので 書いてみようと思います。 さて、突然ですが問題です。 人はどうやったら速く走れるでしょう? そんなことわかってたら、苦労しませんか? 確かに。 でも、この答えはあるんです! しかも小学生で習っているんです

          「速く走る」ということ

          ハードル間を3歩で駆け抜けたいあなたへ。指導書に載ってないトレーニング

          良いトレーニングできていますか? いつもnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 今回はハードルの話です。 これからハードルを始めたい、 ハードルをやっているけど インターバル間を3歩で10台越えられない、 そんな人にオススメのトレーニング法です。 今回はケガも治ったので動画付きです。 昔から、誰かのハードルの練習を見ていると、 途中で、3歩でインターバル間を走れなかったり リズムが「ターン、タ、ターン」となっていたりするとき、 指導者からこんな言葉が文字通り「飛ん

          ハードル間を3歩で駆け抜けたいあなたへ。指導書に載ってないトレーニング