北京五輪 スキージャンプ 団体戦プレビュー
いよいよフィナーレを迎える北京五輪のスキージャンプ。
そのラストを飾るのは団体戦。
4人が2本ずつ飛び、計8本で争われます。
日本チームが多くのドラマを届けているので
最も馴染み深い試合方式のはずです。
試合展望
今回の大本命はスロベニア。
間違いなく金メダルを取ると言っても過言ではありません。
というか転倒者を出さない限りは金メダルでしょう。
大エースがおらず、個人での金メダル候補やメダル獲得者はいなかったものの
全員がメダル候補という最強チームに仕上がっています。
第二グループのC.Prevcの力が飛び抜けていることによって
ここで勝負を決することができるはずです。
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それより下は、混沌とします。
ダブルエースが充実し、更には好調のTandeを擁するノルウェー
大エースGeigerの復調とともにEisenbchlerとSchmidが上昇気流に乗り
メダル候補に名乗りを挙げました。
あまり名前が上がってこないオーストリアですが
団体戦の強さは折り紙付き、本来は金メダル候補です。
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この張家口にきて絶好調、実力以上に勢いに乗っているROC。
今季は低調とはいえ侮れないポーランド。
そして、大エースの小林陵侑を擁する日本。
これだけ多くのチームにメダルの可能性がある団体戦は
中々見ることができないと思います。
予想としては
金メダル、スロベニア
銀メダル、オーストリア
銅メダル、ノルウェー
としておきます。
メダルを獲得できていない選手たち
この五輪、スキージャンプ男子は既に多くの国の選手がメダリストとなっています。
個人のメダリストが5人。
その5人も日本、オーストリア、ポーランド、ノルウェー、ドイツと国がバラバラ。
混合団体でメダルを獲得した国の選手は個人でのメダルを獲得できていないので
スロベニア、ROC、カナダから2人ずつメダリストを生み出しています。
強豪国から中堅まで、全ての国の選手がメダリストになったと言って良いでしょう。
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さて、そうした中で
調子が悪くなくメダルを取れていない選手がちらほらと
筆頭はGranerudとKraft
加えて調子を上げてきたStoch
個人的に、彼らの会心のジャンプをまずは見たいなと思っています。
日本チーム
今季、小林陵侑が出場していた団体戦では2位と3位。
ダブルエースの躍動と繋ぎが完璧な試合を行いました。
メダル候補筆頭のはずでしたが
連戦による疲労からか、調子が落ちていき
現在、小林陵侑以外の調子は芳しいものではありません。
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第一グループの佐藤幸椰。
調子の良い選手たちが、ずらりと並んだこのグループでは
会心のジャンプが求められます。
ガッツポーズが出るようなジャンプができれば、メダルへの道が切り拓けます。
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第2グループの中村直幹。
C.PrevcとTande、Huberにどれだけ食い下がれるか
ここでずるずる離されてしまうと、あっという間に勝負が決します。
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第3グループの小林潤志郎さん。
ここは上振れするとビッグジャンプを出す選手がいますが
ミスも多かったり、ピリッとしない選手のグループ。
ここは、良くも悪くも順位変動がありそうなグループです。
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そして4番手の小林陵侑。
Lindvikはともかくそれ以外の選手たちには大きな差をつけたいところ。
ここにつないで来れさえすれば、盤石です。
陵侑が勝負できる土俵に、3人がどうつないでいくのかが
日本チームの注目となります。