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ワールドカップの舞台で飛ぶ
ワールドカップの出場が頭にちらついた時にレビューとプレビューを書くのが急に難しくなってしまいました。
この画面の向こう側でどう戦うのか。異次元の飛行をしてくる選手たちと同じゲートで、どんなジャンプができるのか。
「ワールドカップを見ること」をジャンプファンとして純粋な気持ちで楽しめなくなってしまい、一旦自分のジャンプに集中することにしました。
ワールドカップへの道のり
つい4日前まで、ワールドカップの出場資格を持っていませんでした。
スキージャンプの国際大会は3部構成であり、下部大会で1年以内に30位以内に入るか、過去にワールドカップかサマーグランプリで30位以内に入っていなければ
出場資格がありません↓
このルールによって、HBC杯を制しHTB杯やSTVカップで高いパフォーマンスを見せた山元豪はコンチネンタルカップの出場資格がなく争うことすらできませんでした。
サバイバルレース、コンチ出場争い
HTB杯とSTV杯。国内戦でありながらコンチネンタルカップも兼ねて行われるこの2試合。
コンチネンタルカップに出場できる日本人は10人。そのうち3人は海外遠征の結果で出場を決めていたため
7枠を出場資格のある国内選手たちで争うこととなりました。
選考対象の試合はHBC杯と、その直後に行う記録会の2試合。
イレギュラーだったのが佐藤慧一の存在。ワールドカップメンバーでありながら今季ワールドカップで30位以内に入ることができず。
このコンチネンタルカップの選考会から争うことになりました。
これにより、コンチネンタルカップの1枠が潰れ、ワールドカップの1枠が空いた。私はそう考えていました。
そして、大倉山で同日に行うとはいえ2試合。個人的にもっと選考がもつれギリギリの戦いとなると考えていましたが
HBC杯の上位7人と記録会の上位7人は同じで、もつれることなくあっさり決まりました。
この時点でサバイバルから脱落した筆頭選手が
栃本翔平さん、渡部弘晃さん、伊藤将充、藤田慎之介、坂野旭飛。
前半3人はコンチネンタルカップに出れていれば、30位以内に入っておりワールドカップ出場を争えていました。
また遠征メンバーだった藤田慎之介、名寄で表彰台に上がった坂野旭飛。
あっさり決まった割には、スキージャンプの難しさを痛感させられる選考会となりました。
ワールドカップ出場争い
札幌ワールドカップに出場できるのは12人。
今季ワールドカップポイントを獲得し、内定しているのが5人。
残す7枠を札幌コンチネンタルカップの出場を決めた
葛西紀明さん、竹内択さん、原田侑武さん、清水礼留飛、渡部陸太、佐藤慧一、中村優斗、岩佐勇研、竹花大松、私。
この10人で争うことになりました。
ちなみに、中村優斗と竹花大松、私の3人がワールドカップの出場資格がなく3人全員が30位以内に入れなければ
その時点でワールドカップメンバーが決まるような状況でした。
そうして行われた2試合。
この緊張感があるサバイバルレースで、コンチメンバーの動きは私を含めて固かったと感じています。
2試合通じて30位以内に入れたのが6人。
STV杯の1本目で勝負が決しました。
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前述した通り、もしもコンチネンタルカップに選出されていたり、出場資格があれば
栃本翔平さん、渡部弘晃さん、山元豪、伊藤将充、工藤漱太は1本目に30位以内相当のジャンプをしていました。
同じ試合なのに、国際大会というだけで難易度が増す。スキージャンプの恐ろしさを垣間見た気がします。。。
ワールドカップの舞台で飛ぶ
人生で1番遠くに飛べる状態であり、ワールドカップの出場権は危なげなく獲得しました。
2試合の好成績により、おまけで出場できた3試合目のコンチネンタルカップに関しては
2本目にスキーのメーカーを変えて飛ぶという、常軌を逸したテストも敢行しました。
#アマンの真似
正直、ワールドカップで30位以内に入ってポイントを獲得できるとは思っていません。
実力不足です。
ただ、前述した通り人生で1番遠くに飛べる状態であり、応援してくださる方々がいる以上
今週の金曜日と土曜日は、憧れをかなぐり捨て、死力を尽くして力を出し切る所存です。
スキーをバーンにひきづりながらギリギリまで飛距離を伸ばそうとする姿に声援を送ってくださると幸いです。
よろしくお願いいたします。