好ゲームの配信〜22/23スキージャンプ第2戦 Wisla レビュー〜
「踏切も空中スピードも違う」らしいKubacki(POL)
ジャンプは実際に見ないとわからないことが多いですね。
昨年、私自身が小林陵侑に対して同じような表現をしました。
どうやら今季のKubacki(POL)はその領域にいるみたいです。
簡単に総合優勝を手にするのか、はたまた強力なライバルの追随によって徐々にズレが生じるのか。
力があってもわからないのがスキージャンプというスポーツです。
また、これから気温が下がっていき助走路の滑りが変わっていきます。
昨季、圧倒的技術を持ち「普通に飛べば勝てる」みたいな状態の小林陵侑ですら
滑りの良し悪しや、助走路の形状等で圧倒的な力を見せたり、時には苦戦していました。
Kubackiの順位がどのように上下していくのか注目です。
好ゲームの配信と失格
この試合はYouTubeで無料配信されました。
前日の試合のように大荒れではなく
Wislaらしくない穏やかな試合で、見応えある好ゲームだったと思います。
だからこそ優勝したKubackiの強さが際立ちました。
そうした中で小林陵侑は、1本目に3位につけて表彰台を目指しましたが
2本目に順位を落として5位。まずまずの開幕2連戦となる予定でした。
そうした中で、スーツの通気量違反による失格で
2本目のジャンプが無効になり30位となりました。
サマーグランプリのヒンツェンバッハ大会では、あまりニュースになりませんでしたが
ワールドカップ開幕戦ということもあり、少々大きめに取り上げられました。
多分、スーツによる失格は閲覧数が多いんだと思います。
この日の予選で地元ポーランドの英雄Stochも失格となりました。
地元開催のワールドカップで英雄が失格となったとなれば
ポーランドのジャンプファンの中では「非常事態」ですが
JsportsのYouTube視聴者数は6千人程度。非常事態からは程遠くて悲しいですね。
今の日本のスキージャンプの状況が数字で生々しく突きつけられています。。。
ちなみに予選で小林潤志郎さんも失格になっており、この日は兄弟で失格となりました。
日本チーム
中村直幹が良いジャンプを2本揃えて11位となりました。
前日よりも助走が安定し、高い助走スピードを獲得。
サマーグランプリや国内戦では助走スピードが遅かったので
それが競技力に影響していましたが
それが改善されトップ10に肉薄しました。
「すごいな〜」という言葉しか出てきません。
前述した通り、陵侑が2本目の得点が無効になったので30位。
小林潤志郎さんは予選で失格。
二階堂蓮と佐藤幸椰が38位タイ。
佐藤慧一が49位。となりました。
各国がアイストラックでしっかりと準備し、試合も行っている中
予選の5日前の夜に日本のセラミックレールで試合を行っていた事を考えれば
好成績が出る方が恐ろしいです 笑
ここから丸2週間空き、完全に仕切り直し。
次は極寒が予想されるRukaでの試合になります。
今季2度目の開幕戦と言っても過言ではないでしょう。
今年は変速スケジュールでRukaからノイシュタットまで空き
Engelbergからジャンプ週間も空くという、ゆとりのあるスケジュールとなっています。
陸トレだったり蔵王で飛んだりドイツに行ったりと
各々での調整となる日本チーム。
どのような戦いになるのか注目です。