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同期の引退と私の覚悟

3日後に、同期の引退を見送ります。これで社会人になって2度目。

今年は2人を見送ることになります。。。

個人的に「来季の目処が立っている」とは言い難い状況であり、この試合に出場しない選択肢もありました。

ただ、現在は「飛ぶのが仕事」「試合に出場するのが仕事」。

私自身、この先あと何試合出場できるか分かりません。コロナ禍で「試合の重要性」も再確認しました。

今回は見送れる

前回、同期が引退して行ったのは3年前

その時も、私自身が「次シーズンの活動の目処」が立っておらず精神的にもボロボロ。

宮様スキー大会終了後に、慌ただしく茨城に戻り、スポンサー活動をしていました。

そのため、最終戦に出場することができず見送ることができませんでした。

宮様スキー大会の時に、プレゼントに手紙を添えて渡して終わり。ラストジャンプを見ることができませんでした。

引退が頭によぎるタイミングで辞めていく

3年前。

当時は、社会人4年目。

その年に、茨城県との契約が満了。今まで働いていた金属加工会社の支援も縮小。

私にとって引退するタイミングでした。

そもそも、大学卒業時にはこの年で辞める事を決めて茨城に行っていました。

そうした中で、ワールドカップに出場できたり、とっくに諦めていた「オリンピック」が近づいてきたり

フルメンバーの試合やターゲットにしていた試合で優勝。

今までの競技生活を考えると、辞められない状況になっていました。

もう1年だけやってみるかと思っていたら、同期が1人辞めていきました。。。

そして今年。

金属加工会社から解雇。

ジャンプの成績は下降曲線を描き始め、年齢も28歳。そしてコロナ禍。

「辞めどき」だと思っています。

それでも、もう1年だけやってみるかと思っているところに、

同期が2人引退。

学生時代、私より実績を積み上げてきた選手が、先に引退していくのは寂しさこの上ないですね。。。

正しくない道

「愚か」だとわかっていても、それに勝る「好奇心」とスキージャンプに対する熱意、未練を持っていました。

先の人生を考えれば、大学院に進むべきだったと当時ですら思っていました。

それでも歩んできた「スキージャンプ選手」の道。

「コロナ禍」という事を考えると、今年やめた方が良い気がします。

まだ28歳。20代のうちに新しいキャリアに進んだ方が、どう考えても良い。

「五輪を目指す」とはいえ、次の1年は重たいです。。。

こんなことをやっていては五輪という意味では絶望的かな。正直、甘い世界ではないので

これが本音です。

「正しくない道」とわかっている。。。

それでも、もう1年は「スキージャンプ選手の道」を進んでいきます。

目指すべき場所は「日本人で一番強い選手

時間もお金もありません。

しかし、持っている引き出しを「正しい組み合わせ」と「正しい順番」で開いていけば

4年前のように「何か」を起こせるかもしれません。。。


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