私が見た全日本スキー連盟のクーデター3
その1はこちら↓
その2はこちら↓
さて複数回に渡って記事にしているこの話題。関心度が高いみたいです。新たな情報が出たので、また書いていきます。
この東洋経済の記事を読むと、双方の言い分が書かれています。今回は否決した群馬県スキー連盟の会長の話が出てきますね。
「私が見た1」の記事。多くの方は読めていないと思いますが、茨城県スキー連盟会長の話が出てきます。
さて、今回の争点の一つは登録のデジタル化。シクミネットの導入が背景にありそうです。
この登録。毎年同じことを紙に書いて所属先の「古河市スキー協会」に提出し「古河市スキー協会」から「茨城県スキー連盟」へ。
最後に「全日本スキー連盟」に届くという、無駄なリレーが行われています。
また、大会参加に関しても同じです。年間25試合の半分は札幌で行われますが、大会名を書き換えただけの紙を「現金書留」で送るのは、骨が折れます。
このシクミネットの導入が、皆川さんの最大の功績になるかもしれません。
確かに、大きな収入源のスキー連盟への登録をネットで一元化することによって、高齢になるスキー愛好家の反発を受けるのは致し方ないと思います。
しかし、それではいつまで経っても導入できなかったでしょう。それを強い力で推進させたのは凄いですね。
強引に進める良さと悪さの両方が出てしまい。潰されてしまったのではないでしょうか。
現代社会を生きていく上で、オンライン化やキャッシュレス化は避けては通れません。しかし、それが進まない背景がここで浮き彫りになったのではないでしょうか。
若手の育成
個人的に少し気になったのは「若手選手の育成にお金が回ってない」という所です。
いわゆる若手選手というのは、20歳くらいまでの選手を指すと思います。その年代には世界ジュニア選手権があるので、どのカテゴリーもしっかりと強化をしている印象を受けています。
もっと言うなれば、23歳くらいまでは強化指定選手に選出される条件が比較的緩く、強化の対象となっていると考えています。
問題はそこからこぼれ落ちた選手が、競技力を上げても世界の舞台に戻りずらいこと。
一度、強化指定から外れると「片道切符」状態な印象を受けます。今は年齢を重ねている選手でも競技力を上げられる時代です。
競技力が上がり、次のステージで戦う準備ができても、スタートラインに立ちずらい現状だと私の目には見えます。
スキージャンプは、突然競技力が上がるスポーツです。小林陵侑のようなことが起こります。
しかし、もしも今年。国内で戦う選手にそういうことが起こった場合でも、W杯の舞台に立つのが難しいです
前回「今は投資段階」という言葉を使いました。ジュニアにもシニアにも強化指定選手たちに向けてしっかり投資しています。
シニアの強化指定選手は減る一方です。それに対してジュニア世代は一定数選ばれます。このチャンスにしっかりとジュニア世代が育つことを祈るばかりです。がんばれジュニア世代。
そして、中堅やベテラン選手は誰1人ジュニア世代にに座席を譲るつもり、負けるつもりはないでしょう。
良い相乗効果が生まれて、日本全体の競技力が上がるといいですね。
評議会まであと3日。どうなるんでしょうか。。。。