《餃子の王将》 6・21価格改定で起きた “ねじれ現象”と 新・餃子の王将ラーメン
餃子の王将 2024年6月21日から13品目値上げ
原材料価格や人件費、物流費等の高騰により2022年から2年間で4度目の価格改定。うち2022年5月14日にはレシピ改良があり「鶏の唐揚」の衣が粉吹きタイプのサクサクになり大きな変化をとげた。日頃から微妙な改良や調整はしてるそうだが、公にまたレシピ改良が発表された。
美味くて安くてお腹一杯になって欲しいという王将の精神と物価高騰との苦渋の選択故に、品質を上げようという企業努力なのだ。
そんな中、今回ガラッとイメチェンしたのが「餃子の王将ラーメン」。
・グレードアップした「餃子の王将ラーメン」
2024年6月21日訪問
半熟煮卵と海苔が追加され、反り鉢(2023年3月「忘れられない中華そば」用に導入された新デザイン)に変更。醤油豚骨のスープは背脂が増した印象で美味い。ライスやスーパードライにも合いそうな設計だ。
具のトッピング以外の劇的な味の変化というより立ち位置のイメージチェンジを図ろうとしているのだろう。
従来の「餃子の王将ラーメン」は基本の定番ラーメンといった感じで、そこにプラスαでトッピングやこってりスープに派生する位置付けでしたが、
改めてブランド名を冠した看板ラーメン(シグネチャーラーメン)にコンセプトチェンジ。「忘れられない中華そば」と同額748円に引き上げて、クラシック&現代ラーメンの2枚看板化を図る。
チャーシュー麺やキムチラーメン等はそのままに、別の道を歩み始めた。
【西日本エリア】 627円→748円
【東日本エリア】 649円→748円
東西の価格を統一することで、東日本は99円UP・西日本は121円UPと西日本の方が値上げ幅が大きい。
(※東西で価格差があるのは、東日本エリアの家賃料や人件費の関係によるもの)
・グレードアップで起こった新たな珍現象!?
昨今の値上げに伴い「天津麺」と「極王天津麺」が同じ値段になっちゃってる珍現象が継続して起こってますが、
「餃子の王将ラーメン」が値上がりしてイメチェンしたことにより、新たな珍現象が勃発。
【西日本エリア】
・餃子の王将ラーメン 748円
・チャーシュー麺 726円(値上がり無し)
【東日本エリア】
・餃子の王将ラーメン 748円
・チャーシュー麺 770円(値上がり無し)
お分かりいただけただろうか?
東日本は、辛うじて「チャーシュー麺」が「餃子の王将ラーメン」より高いが、西日本は、「餃子の王将ラーメン」が「チャーシュー麺」の値段を追い越してしまった!ねじれ国会の様な“ねじれ現象”が起こっています。
現在、「極王天津麺」と「極王焼そば」はあるが「極王ラーメン」の座が空いてる。チャーシュー麺のグレードを引き上げて「極王叉焼麺」に昇華するルートも十分ありえますね。
極王シリーズで言うと個人的には、そろそろ「極王天津炒飯」を出して欲しいところだが、調理の手間が滅茶苦茶かかりそうだ。
・餃子の王将ラーメンとチャーシュー麺の価格差 変遷
それでは、これまでの「王将ラーメン」と「チャーシュー麺」の価格差を振り返ってみましょう。(※ネットが浸透し始めた1998年分から)
東日本エリアは「東京ラーメン」に対して西日本タイプのラーメンを「王将ラーメン」と初めて呼称。「チャーシューメン」は「豚バラチャーシューメン」表記。九州エリアは「ラーメン」表記でデフォルトで豚骨ラーメン。
2014年4月1日価格改定
2022年5月14日価格改定
2022年11月19日価格改定
2023年10月17日価格改定
2024年6月21日価格改定
「王将ラーメン」と「チャーシュー麺」
2022年から、4度の価格改定の様子を並べてみると以下になる。
【餃子の王将ラーメン】
・西日本 550円→572円→627円→748円
・東日本 572円→594円→649円→748円
【チャーシュー麺】
・西日本 726円(値上がり無し)
・東日本 770円(値上がり無し)
先に書いた通り、東西で立ち位置が異なる“ねじれ現象”が起こってますね。
・炒飯とキムチ炒飯の価格差 変遷
そして、前回価格改定時に「炒飯」と「キムチ炒飯」の価格が同額に並ぶという珍現象が起こってましたが、今回の価格改定でとうとう追い越しちゃいました!
今度は、「炒飯」と「キムチ炒飯」の価格差を振り返ってみましょう。(※ネットが浸透し始めた1998年分から)
「炒飯」と「キムチ炒飯」
2022年から、4度の価格改定の様子を並べてみると以下になる。
【炒飯】
・西日本 473円→495円→517円→572円
・東日本 528円→550円→572円→627円
【キムチ炒飯】
・西日本 495円→517円
・東日本 550円→572円
逆転現象が起こってますね。
2年で4回値上がりしたので、この感じだとまたあるかもしれません。炒飯キムチ炒飯問題、天津麺同額問題、新たな道を歩み始めた王将ラーメンとチャーシュー麺の今後の変化にも注目です。
※instagramで投稿しているものを再編集しつつ、こちらに移していくので過去のアーカイブが含まれます。そのため、現在閉店した店舗、無くなったメニュー、来店当時の価格表記になることをご了承下さい。
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