舞台という神聖な場所に立つ
写真 金子千夏【@x8nyan】
役者時代。
ひどく胸に打たれた言葉がある。
【人様が視線を送る所は、
大きく振る舞わなきゃならない。
舞台という神聖な場所に立つ時には
必ず一礼しなさい。】
聞いた時、この世界は普通じゃないんだなと思った。
今は引退したけれども、
その時は演技を本気でやっていた訳で。
日常を過ごし続けていると絶対に味わえない《非日常》を創る上で、
お客様である人達に異空間を魅せる事を生業としている人達は、
その覚悟と礼儀を重んじていました。
今に戻る。
言い方は「舞台」から「ステージ」に変わったけど、
要は同じ。
観客を招待して創り上げてきたモノ《曲》を披露する場所。
前筆でも話した通り、
照明さんや音響さん。
(そして必要であれば衣装さんやメイクさん。小道具さんと大道具さん。おっと、これはあまり今となっては縁が遠いかもですけど…)
色々な業種の人達が助け合って成り立つ努力の結晶みたいな場所に
今も自分は初めてステージに上がる時、
「宜しくお願いします。」を忘れません。
別に誰も居なくとも、
神聖な場所に行くときは挨拶します。
これからも。
し続けます。