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7月に「黛灰」に沼ってしまった人の、超絶メタ話と言い訳※魂の話する

タイトルの通り中身の話ガンガンするのでそういう話苦手な人は閲覧注意 。

Vtuberの中の人に触れるのは禁忌というのを新規ながらも何となく知ってはいるが、「黛灰の物語」というメタフィクションの物語を完成させた彼についてなら、少々メタ的に考察しても許されるだろうと思う。

そもそも、「黛灰」はキャラクター先行のオーディションによって誕生したVtuberである。ビジュアルがあり、名前があり、ハッカーという設定があった所からとんでもない倍率(選考期間が伸びるほど)を勝ち抜き生まれたのが黛灰である。

ややこしくなるので、「黛灰」と「中の人」と呼び方を分けて話していく。
Vというある意味覆面を常に被っているコンテンツを見た時、出来心で中の人を探し、動画を見に行ったことがあるという人は多いだろう。人はタブーとされているものほど興味を持ってしまうものだ。
私も含め、中の人を見に行った人は、皆、「この人は黛灰とは全くの別人なのだ」と強く感じたことだろう。声のトーンは高く、関西弁を話す。ダウナーな雰囲気であり、標準語で、低音で話す。そんな黛とは全く違う。
Vtuberは誰しもキャラクターであり、「中の人」が演じてはいるものの、ここまで別人であることは少ないのではないかと思う。

彼は、「黛灰」を演じていたのだ と強く感じた。「黛灰」というキャラクターが先に存在し、そこに命を吹き込んだ彼だからこそ、「中身」と「黛灰」が明確に分離しているのかもしれない。
(※トランスジェンダーの方を彼と呼ぶのも違う気がするが彼女と言うのも違和感がある為便宜上。)


最後の配信で黛が話していた、「俺の中の、俺ではない人間に思うところがあったとしても、黛灰は黛灰でしかない。その先を探しても、絶対にそこにはいないから」

TRPGでは、PL(プレイヤー)が生み出したPC(キャラクター)は、セッションを終えるとPLの手を離れていくという話がよくされているが、黛灰もきっとそれと同じだ。黛灰は「プレイヤー」の手を離れ、黛灰という仮想の世界の住人として今日もどこかの世界で生きている。

 黛灰のこれまでの配信の中で、プレイヤーという存在が出てきた時がある。

黛灰
「。」 より

「黛灰の物語」のエンドロールである。プレイヤーはリスナーなのではないかという考察もあったが、「演出」「原案」「編集」にも名を連ねていたため、プレイヤーは「中の人」であることは間違いない。彼は最初から最後までプレイヤーだったのだ。きっと。壮大な長編TRPGだったのかもしれないね、彼の物語は。



ここからはあくまで私の妄想であることを強く言っておくが、多分彼はオーディションで「物語」をつくると言い、合格したのではないかと思う。出雲霞との最後の配信で、彼は「勝くん、霞がいなければ2434systemに関わることはなかったし、こうしてにじさんじライバーとして活動することもなかった」と話していた。黛灰が黛灰で、大変面白い物語を生み出してくれてほんとうによかった。


「中の人」の活動がそろそろ再開する。多分流れてくる人が沢山いることを知っているだろうし、覚悟していると思う。私もその1人だ。その分、私たちは誓わなければいけない。そこに黛灰は決して存在しないし、彼は黛灰ではない。もし無意識的に見出してしまったとしても、自分の中に留めよう。彼に「直接」届くところに書く言葉では決してない。匂わせも同じだからやめようね、ほんとに。誰も幸せにならない。


蛇足だが、私はこんなことを考えているうちに、普通に中の人の魅力に気づいてしまった人間だ。禁忌とされているところをきっかけにハマってしまったことに後ろめたさはあったが、こうなってしまったからには仕方がない。

そもそも私は「黛灰の物語」の切り抜きを見て彼を好きになった。そしてTRPGをみて沼った。キャラクター性ももちろんだけれど、特に演技力、表現力と頭の回転の速さを好きになった。「キャラクター」であっても、「中の人」であってもある意味変わらない部分が好きだったようだ。この場を借りておすすめを勝手に語る。
ディズムさんのチャンネルで行われた「カタシロ」。この人の優しさ、頭の回転の早さを感じることが出来る。2時間半弱なのでTRPGの中では見やすい方だと思う。それと、「ほしむすび」。1年かけてオリジナルのめちゃくちゃクオリティの高いTRPGを行った企画である。TRPGの概念が揺らいだ。クオリティえぐい。そこで彼はプレイヤーではなく、「NPC」を演じている。詳しくは語らないが、彼の演技力の高さを存分に感じられる。悪役演技サイコー。

こういう文章公開してもいいのか悩むけど1人でずーっと考えてたことを吐き出したくなった。言い訳です。不快になった人がいたら大変申し訳ない。ただ、私は彼を好きになったその上で、新しく楽しいコンテンツに沢山出逢えたことをシンプルに嬉しく思っている。これからの活動が良いものとなる事を、心より願う。

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