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ExcelTips(For Beginners)~データベース的思考3~

前回はふつうに表を作っただけですが,今回はデータベースらしいお話しです。テーマは正規化

正規化とは

ざっくりいうと,データを一元的に管理して効率よくかつ矛盾無く利用していくための工夫,でしょうか。何段階かの形がありますが,ここでは多くても3段階(第1~第3正規形)でいいでしょう。

第1正規形

難しい事はありません。普通に表を作ったら,だいたいそれは第1正規形です。注意すべきは,データベースはレコード単位で考えるので,複数のレコードを1つにまとめたり,1つのレコードに同種のフィールドがないようにしましょう。

ExcelTips(データベース思考~第1正規形)

テーブル【Ⅰ】は「教科」「得点」フィールドがダブっていますので一つにまとめてテーブル【Ⅱ】のようにします。データベース的に考えると,テーブルは横に広がるのではなく,下へ伸びていくように作ります。
姓名が同じだからといってテーブル【Ⅲ】のようにするのも御法度です。

ただ,この場合にはテーブル【Ⅳ】のように作るのが現実的だと思います。きちんとしたデータベースではテーブル【Ⅱ】のように作る必要はあるのですが,ここではExcelでの活用という前提があるので,テーブル【Ⅱ】のように作るとかえって使いにくくなるかも知れません。また複数回数の試験を実施することになるなら,「回数」フィールドを新たに作ってレコードを識別するのが良いでしょう。(テーブル【Ⅴ】)

ExcelTips(データベース思考~第1正規形2)

まとめ

・項目にはダブり無く
・レコードをまとめない
・データを横に増やさず,下の伸ばす

つづく

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