一太郎の魅力 その⑥~罫線
最近は罫線をつかう文書っていうのは少なくなって来てるんじゃないでしょうか。表計算ソフトの表現力がずいぶん高くなったので、あえてワープロで表にする意義もなくなってきているような気がしてます。
さて、その罫線機能ですが、一太郎とWord、それぞれにいいところ不便なところはあります。ここだけは好みの問題かなぁと思ってますが、やっぱり自分としては一太郎のほうが使いやすいと感じています。
Wordと一太郎の罫線
Wordの罫線ですが、基本的にはHTMLのテーブルタグのような印象を持っています。それなりに自由度の高い罫線は書けますが、感覚的に「ん?」となってしまう結果になるときもあります。特に罫線を描くときの方法として、マウスを使うのはどうしても慣れませんね。基本的に文章中に作成する訳なので、行単位、文字単位のサイズ指定が実感としてわかりやすいのですが、マウスだとその辺りがどうもあやふやになってしまって、結局あとから微妙な調整が必要になって来ます(二度手間)。単純な表であれば確かに簡単で、レイアウトを気にしなければ全く問題はありません。
対して一太郎の方は、罫線を描くと罫線行といって通常の行とは振る舞いが異なる行を生成してしまいます。また1行のセルを描くのに3行消費してしまうという仕様で、さらに罫線の間隔が文書スタイルの行間に制限されてしまいまうので、妙に行間がひろい罫線ができあがってしまいます。もちろん行間に罫線を描くモードもありますが、表の一番上のさらにもう一つ上の行が罫線行になってしまいます。普通はたいして気にならないのですが、文字を追い込みたいときは足枷になる場合もあります。 ただ、キーボードカーソルキーでポインタを動かしての描画によるサイズ指定が行単位・文字(カラム)単位なんで表の大きさに対して実感が湧きます。
本当にこのあたりは好みとしか言えないのですが、文字・段落スタイルや連番機能などと合わせて考えると一太郎一択となるわけです。つまり試験問題といえば解答用紙。ここで罫線を多用するわけですが、単純なテーブルで済まないことも多く、Wordではかなり苦労することもあります。縦書きだと尚更なんじゃないでしょうか。
使用例
テンプレートから描く方法と、表の要素を指定して全体を描く方法、などありますが、私は解答欄を作るために使っているので、カーソルキーを使って描きます。同じ幅にしたい時などはファンクションキーを併用することによりそれが可能となります。あと通常罫線だと罫線の数だけ行を使うのでスペースを無駄に消費してしまう解決策として、改行幅を小さくしました。連番は罫線行でも使用可能なので解答欄の番号として利用します。これで解答欄の書き漏らしが防止できます。連番の文字スタイルも問題用紙からインポートすれば統一したスタイルで作成できます。
あとパーレン付きのカッコは罫線機能の一部として使います。選手の変更は、通常編集モードにおいてカーソルを罫線の上に移動させ、スペースキーもしくはShift+スペースキーで変更できます。列行の削除も通常編集モードでカーソルを経線上において右クリックまたはアプリケーションキーで表示されるメニューから、行・列の挿入・削除モードに変更できます。
何回もくり返しますが、ワープロという文書作成に特化したソフトにおいて、キーボードからなるべく手を離すことなく操作できるインターフェイスは、一見古さを感じますが、結局いちばん効率がよいと感じています。
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