ORITO Akemi

絵描きです(*´-`)‬ ‪絵に関わってきた人生をここに残しておきたいと思い、書き始めました。絵の道を示してくれた方々の記憶の記録です。

ORITO Akemi

絵描きです(*´-`)‬ ‪絵に関わってきた人生をここに残しておきたいと思い、書き始めました。絵の道を示してくれた方々の記憶の記録です。

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自己紹介 絵の履歴  

折登朱実  画 歴 主な展覧会 1990~2017年    春陽展(第67回~94回) 東京都美術館、国立新美術館 1999年 春陽会会員推挙 2017年 退会 1985~2010年    道彩展(第5回~30回)   2001 ・ 2004年   個展 さいとう gallery/札幌 2002年         個展 K's Gallery/東京 2003~2010年    個展 ギャラリーURANO/東京 2005年          札幌の美術2005「

    • 20回目の個展

      途中、致し方なく休んだ時期もあったけれども 一年に一度の発表を意識して描いているうちに、今回が20回目になりました。 紙に水彩、アクリル、インク、パステル、鉛筆などで描いています。 0号(18×14cm)から20号(73×53cm)まで26点、展示の予定です。 コンセプトはありません。 花の絵、海や雨などの水の絵、夜の絵とモチーフごとに分けられるなら、 描いたものから自分が描きたかったものがわかるという反映に過ぎません。 コンセプチュアルアートとは無縁の日常の小さな世界です

      • 映画LaLaLand から描いてみた

        ミュージカル映画 LaLaLand の中でエマ・ストーンが歌う 「Audition(The Fools Who Dream)」をもとに描きました。 叔母がパリに住んでいたころ 凍てついたセーヌ川に裸足で飛び込んだ話をしてくれた。 彼女と、雪と、セーヌ川 また飛び込むと言っていた。 So bring on the rebels The ripples from pebbles The painters,and poets,and plays And here's to

        • 小説の一節から描いてみる

          梶井基次郎 「雪後」から 「乗せてあげよう」 少年が少女を橇に誘う。二人は汗を出して長い傾斜を牽いてあがった。 其処から滑り降りるのだ。 ー 橇は段々速力を増す。首巻がハタハタはためきはじめる。 風がビュビュと耳を過ぎる。 「ぼくはお前を愛している」 ふと少女はそんな囁きを風のなかに聞いた。胸がドキドキした。 然し速力が緩み、風の唸りが消え、なだらかに橇が止まる頃には それが空耳だったという疑惑が立罩める。 「どうだったい」 晴ればれと少年の顔からは、少女は孰れとも決めかね

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        自己紹介 絵の履歴  

          詩から描いてみる

          「季節」 35×35cm 紙に水彩、インク、鉛筆 ⁡ 北海道余市町出身の詩人 左川ちかの詩から想を得て 描きました。 ⁡ 「季節」 ⁡ 晴れた日 馬は峠の道で煙草を一服吸ひたいと思ひました。 一針づつ雲を縫ひながら 鶯が啼いております。 それは自分に来ないで、自分を去つた幸福のやうに かなしいひびきでありました。 深い緑の山々が静まりかへつて 行手をさえぎつてゐました。 彼はさびしいので一声たかく嘶きました。 枯草のやうに伸びた鬣が燃え どこからか同じ叫びがきこえました。 今

          詩から描いてみる

          第二十三話 この項終わり

           ダンスアイドルCha cha Girlsの活動を支える役目を終えて4年、絵を描く生活に戻った。 私は20代半ばから働きながら絵を描く決心をし40年続けてきたので、おこがましいが継続することで何者かになれることを実感してきた。 T先生も社交ダンスのラテンダンスで日本で名を馳せ、世界に通じる道を知っていたからこそ二人を導きたいとの思いがあったろう。 諦めずに続けることで未来に繋がる何かを得られることを二人にも経験して欲しかったが、アイドルごっこはゲームオーバー。 アイドルの活

          第二十三話 この項終わり

          第二十二話 ダンスアイドル活動の顛末

           2020年3月、Cha cha Girlsは、北海道の担当者から函館市営電車の観光宣伝のため、動画出演の仕事を頂いて撮影が済み、公開を待つばかりであった。 サッポロファクトリーのウィクリーイベントの3回目の出演も決まっていた。  そして、サッポロファクトリーのイベントの中止を告げられたのが、パンデミックの始まりの始まりだった。新型コロナウィルスの流行によって旅や観光どころではなくなり、楽しみにしていた函館の動画は公開されることはなかった。  ライブも何もかもができなくな

          第二十二話 ダンスアイドル活動の顛末

          第二十一話 ダンスアイドル活動の記録

           Cha cha Girlsの二人はCDを制作してもらった芸能事務所から仕事をいただき、北海道の各地の夏祭りやイベントに呼んでもらった。北海道は遠く初山別まで泊りがけで出かけた。 私はこれまでの人生の縁を頼りに、知人の社交ダンススタジオのパーティで「社交ダンスアイドル」のお披露目をさせて頂いたり、保険の営業時代から訪問していたイベント会社から声をかけてもらい、お祭りやパーティに出演させていただいた。公共のスペースなどでイベントを企画しているご家族にも声をかけて頂き大変お世話に

          第二十一話 ダンスアイドル活動の記録

          第二十話 ダンスアイドル誕生まで 2

           CD の制作を札幌の芸能事務所へ依頼し、新ひだか町出身のシンガーソングライター阿部卓馬さんが二曲を作詞作曲してくださった。 ダンスアイドルユニットの名前はCha cha Girls。社交ダンスのラテンダンス5種のなかのチャチャチャからとった。曲が出来上がるとT先生が社交ダンスを活かした振り付けをした。 社交ダンスアイドルチャチャガールズは社交ダンスの魅力を若い世代にも伝えるための使命があり、T先生は「アイドル」と「社交ダンス」を掛け合わせて企画し、世の中へ送り出したのだっ

          第二十話 ダンスアイドル誕生まで 2

          個展開催中です

          毎日画廊におります。 「雪原と川」 折登朱実展 9月25日(月)ー10月2日(月) 11:00-19:00 (日曜日と最終日17:00まで) ギャラリーアビアント 東京都墨田区吾妻橋1-23-30-101 30階建UR住宅棟1F Tel.0336210278

          個展開催中です

          第十九話 ダンスアイドル誕生まで 1

           中学生の頃からダンススタジオに出入りしていた子が、 高校の卒業時にアイドルになるために東京へ出たいとT先生に相談したらしい。 T先生は「一人で東京へ行っても誘惑が多くて失敗するのは目に見えている。それならば札幌でアイドルになってはどうか。」と話がすすんだらしい。そのいきさつを私は伝え聞いただけだ。 アイドルとは何か? コンセプトは他のアイドルと差別化するために、社交ダンスをベースにした パフォーマンスをしながら歌う18歳のダンスアイドルだ。 スタジオに通っていたもう一人も

          第十九話 ダンスアイドル誕生まで 1

          第十八話 ダンスの表現

          絵の表現は私がやりたい表現方法だ。 下手だけどこうしてnoteで文章表現している。 子供の頃ピアノを弾いたので楽器の表現は経験した。 そして、ダンスという身体表現は未経験の新しい分野だった。 絵を描くようになってから過去の自分の幼さを悔やんだ。 ピアノを習っていた頃は楽譜を読むだけで何の表現もできていなかった。 ダンスも振り付けを覚えるのが目的ではない。 間違わないように踊ることは表現ではない。 間違わないようにピアノを演奏すること、 対象を正確に忠実に描くことは表現したと

          第十八話 ダンスの表現

          第十七話 絵の教室

          絵というのは、創作というものは、一心不乱に追求すべきものであるが、 私は絵の専業もできないし、寄り道が多すぎる。 今現在も、二足の草鞋を履いている。 アーティストと名乗るには誠に心細い。 2010年の個展ののちは、しばらく、制作は春陽展の出品のみで、 保険の営業で糧を得た。 第十六話でも書いたように飛び込み営業が手法だから、いろいろな企業を 訪問した。 その中で出会ったのが社交ダンスを主にしたダンススタジオだ。 保険の営業で訪ねたはずが、ミイラがミイラ取りにあったように

          第十七話 絵の教室

          第十三話 評論家たち 2 

           地元の北海道新聞文化欄に東京で開催される春、秋の公募展評が掲載されている時代があった。二十年以上前のことだ。(現在のことは不明。) 日本の中央で開かれる絵画や彫刻の団体は憧れであったので、時評として楽しみだったが、限られた字数の講評を新聞社が評論家へ依頼していたのだろう。大御所の会員に気を遣っての当たらず障らずの文章が多かった。 絵を描く者は批評をしてもらうのが好きな人種のようだ。どういう風に見られているのか、自分の位置を知りたがっている。 春陽会は全国に研究会が設けられ

          第十三話 評論家たち 2 

          第十五話 コレクター 2

          一点でも二点でも、好きになってもらい、購入してくれたその方のお名前と作品を大体記憶している。 初めて個展を開いてから二十年以上が経つが、今も変わらず居間に飾って眺めています、と感想を頂く一方で、捨てられたり、行方不明になったり、処分に困っている絵もあるだろう。 ご自宅に私設のギャラリーを開設して、数点も常設展示をしていただくという幸せなこともある。 私にとっては購入いただいたすべての方がコレクターだ。ざっと数えてみたら、五十名くらいの方々に絵を預かって頂いている。 お金を工

          第十五話 コレクター 2

          第十四話 コレクター 1

          絵画を購入し蒐集する人をコレクターと呼ぶのか、定義が曖昧だけれど、 千葉県に住むYさんが、個展を開くたびに一枚一枚と購入してサポートしてくださり、私にとってのコレクターだ。 Yさんは小さな出版社を経営し「学会新報」という医療機器関連の冊子の中で「絵の中のポエム」と表して1997年の春陽展に出品した「雨の運河」を元に詩を作ってくださった。 雨の運河  雨が降っている  どんよりした厚い雲間から  降り続く雨  空と河が一体となったグレイの世界だ  もの憂げな心情から発する

          第十四話 コレクター 1