【削除覚悟】誰も語らないイヤモニ業界の闇
お疲れ様です
いつもお世話になっておりますジュリアンです
仕事のメール風にはじめてみました(特に意味はない)
前々からイヤモニは良いぞ〜、IEMは良いぞ〜とnoteに書いている自分ですが
今回は打って変わってイヤモニ業界の闇(ほぼ文句)について触れていこうと思います
1.とにかくお金がかかる
一番最初につまづくポイントはここだと思います
とにかくお金がかかる!!
仮にメンバー4人がイヤモニにするとして、本体だけでとりあえず40万円かかります
そこからイヤホンだ、ケースだ、なんだかんだプラス10万円くらい
メンバー全員がプロ思考でない限りイヤモニに踏み切るのは難しいでしょう
2.準備が大変
一口にイヤモニと言っても色々な運用方法があります
とはいえ、どんなに簡易的なシステムにしたとしても
イヤモニがない頃と比べると圧倒的にやるべきことが増えます
15分の転換時間で何も考えずにチンタラ準備してたら余裕で間に合いません
3.海外で使えない
ここからが闇ポイント
"たくさんお金出して完璧なシステムを構築したー!!もうイヤモニなしなんて考えられないー!!
海外でのライブが決まったー!!わーい!"
そのシステム海外では使えません
は?って感じですよね・・・笑
詳しい事は省きますが、海外と日本では電波法(電波に関する法律)が違うので
使用可能な電波の帯域が違います
日本で使われているイヤモニはゴリゴリのプロ仕様を除いて主にB帯と言う帯域が使われているんですが、これが海外では使えません・・・
もしかしたらワンチャン使えるパターンもあるかもしれないですが、ちゃんと作動する保証はない上に、厳密に言うと違法電波を発信しているので犯罪です
なので万が一海外でのライブが決まった場合は海外でレンタルするか、別途海外用のシステムを組まないといけません
過去にMAKE MY DAYも中国に行った際にイヤモニが使えず、共演していたCrystal lakeにイヤモニを借りたことがあります(とても感謝)
多分、電波法的に難しいんでしょうけど電波の帯域を任意で変更できる仕様にして欲しい・・・
ちなみに外タレが来日した際には余裕で違法電波バンバンに飛ばして運用してるケースが多々あります笑
とはいえ、ぶっちゃけそこを厳格に取り締まってる警察のような組織があるわけではないのでそれで捕まるなんてことはないです(俺の知る限りでは)
4.アンテナが取り外せない
ここからは結構マニアックな話になります、そして自分が一番書きたかったことでもありムカついてるポイントです
想像して欲しいんですが、ラック内にいくつもIEMがひしめき合っていると混線が怖くないですか?
おまけにIEMのアンテナは前面ではなく裏面に生えていて、ラックに入れると電波の見通しが悪いです
しかもIEMのアダプターはやたら重くてデカイです
それがいくつもあるだけでラック内を圧迫しまくります
ご安心ください、そんなこともあろうかとShure様はこんな画期的な商品を用意してます!!
俗に言う、アンテナ混合機と言うやつですね
なんとこちらに複数のIEMを接続することにより、電波を適切に管理し
おまけにこの混合機から他のIEMに直接電源を送ることが出来ます!最高!!
こちらB帯の機器には使えません
クソが!!!笑
そうなんです、こんなに最高な商品があるのにB帯を使用したIEMには使えないんです
なので日本でB帯のIEMを使う人は一生混線の恐怖と重すぎるアダプターと付き合っていかないといけないんです
これも日本の電波法によるもので
細かい理由までは知らないですが、とりあえずこの帯域のアンテナは取り外しが出来ないようになってます
とはいえなんだかんだ取れるっしょ?と思い一度IEMを分解したことがあります
(良い子はマネしないでね♪)
結果、ガッチガチに接着剤と留め具で固定してあり、本体を破壊する勢いで攻めないと取り外しは不可能でした・・・南無
この問題を解決するには最初から海外でIEMを購入するか、気合いでアンテナを取り外すしかありません
まとめ
IEMの闇を要約しますと
時間とお金をかけてIEMシステムを構築しても、日本ではリスクを回避するための便利機材は使えないし、海外ではそもそも使えない
と言うことです
すごい言いようだな・・笑 でも事実なんだもん
なので実は次海外公演のオファーが来た時にはどうしようと怯えています笑
死ぬほどお金があれば日本用、海外用と準備できるんですが
なかなかそうもいかないからねぇ・・・
つらつらと闇を書いていきましたが、普通はココまで気にする必要ないと思うので心配しないでください!笑
では良い音楽ライフを〜!!