「何が好き?」
トラウマがいくつかあって、感情を上手く感じることが出来ないことがあります。
その中でも厄介なのが、「嬉しい気持ちをとっておくことが困難」というものです。
嬉しいことや楽しいことがあっても、その気持ちを自分のものだと思えず、砂時計の砂みたいにサラサラ流れてしまうのです。悲しいこと、辛いことは強く残るのに。何なんだこれはと思いながら半生を生きています。
「好きなこと」に対しても、分からなくなる時があります。好きとか嫌いではなく、文字通り「分からない」のです。こういう感覚に陥った時、わたしの思考は大体虚無になっていることが多いです。
最近、自分に「何が好き?」、「何が嫌い?」など、問いかけるようになりました。誰かにそうしなさいと言われた訳ではなく、そうすることで自分は何が好きで、何が嫌いか、自分の輪郭が分かるような気がしたからです。これをやるようになってから、少しずつではあるけれど「好き」の形がハッキリしてきた気がします。
こんな問いかけをしないと分からないくらいに、「自分」というものを見失っていたことにも気付きました。
好きな何かがあって、それを好きだと言えることは、幸せなことなのだと思いました。
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