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【2025入試】千葉入試の結果速報
1月20日から千葉入試がスタートしました。埼玉に続き、千葉入試についても出願・結果情報を集計してお届けします。それぞれ結果情報が公開され次第、順次更新していきます。
出願者数の集計
まずは出願者数ということで、渋谷教育学園幕張(渋幕)、市川、東邦大学付属東邦(東邦大東邦)、昭和学院秀英(昭和秀英)の4校について集計します。
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最大規模だったのは2020年で、新型コロナ影響の大きかった2021・22年で大きく落ち込みました。その後はまた増加に転じ、2024・25年は9000名を超える規模にまで回復してきています。千葉の小6児童数は2020年にピークを迎え、既に減少局面に入っている(→note:学年別児童数からこの先の入試動向を考える)ことを踏まえると、この増加ペースはやや意外感があります。
細かく見ていくと、渋幕・市川・東邦大東邦の3校のピークは2020年以前に記録していて、その後は増減しながらもほぼ横ばいと見えます。唯一増加を続けているのが昭和秀英なので、ここに引っ張られるかたちで全体の数字が伸びているように見える、といった格好でしょうか。
ではここから、個別の学校について掘り下げていきます。
市川 第1回入試
1月20日に幕張メッセで実施され、千葉入試のスタートととして報道されることの多い入試ですね。
2025年から、これまで男子180名・女子100名だった募集定員が、男女280名へと変更されました。これまでは年により合格最低点にも男女差があり、女子の方がハードルが高いことも多々ありましたが、その辺りが修正されると思われます。去年までは男女別で集計していましたが、今回からは男女混合で出します。
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(2025年結果・コメントは情報公開後に更新します)
2025年は受験者数は横ばいの一方で合格者数は増えたため、実質倍率は2.32倍へと低下しました。この2年ほど高倍率になり厳しい入試でしたが、今年はやや緩和した印象です。
ちなみに合格者の男女割合は、69%:28%(残り3%は帰国生)ということで、ほぼ例年と変わりませんでした。男女混合定員になったわけですが、受験者の比率も(若干女子が増えたものの)、合格者数もそれほど変わらない結果になったのは面白い動きだと思います。平均点も見てみます。
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こんな感じで、女子の受験者平均点は低く、合格最低点との差は大きくなっているのがわかります。ここからしても、女子には引き続き難関ということが言えそうです。
偏差値は次の通りです。
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2025年分は最終模試の偏差値表より
日能研偏差値は男女で1のズレがあったのですが、合格最低点が同一になった2023年からは偏差値も同じとなりました。四谷大塚は逆に2024年から男女で3ポイントの開きになっています。このあたり、それぞれ偏差値の付け方の違いがでていそうですが、まあ難易度が上がっていることに変わりはないでしょう。
最後に科目別平均点を挙げておきます。
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今回は全科目6割前後ということで、割と綺麗にまとまったと言えるでしょう。2021年に算数が激ムズになり、その後も比較的算数が低くなることが多いので、個人的にも算数が難しいという先入観を持ってしまっていますが、今回はまともな難易度(?)だったようです。
東邦大学付属東邦 前期入試
1月21日には東邦大東邦の前期入試が行われます。こちらは12月1日に推薦入試が行われている(40名合格)ので、最も熱望している人の一部は既に入試を終えていることになりますが、いわゆる一般入試はここから始まります。
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2025年の結果は、受験者・合格者ともに微増となりました。実質倍率はこのところ低下を続けていましたが、今年は若干上昇しています。
偏差値は次の通りで、大きな変動はなさそうですかね。
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2025年分は最終模試の偏差値表より
最後に平均点も見ておきます。
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平均点は若干低めで、点数からすると算数がやや難し目だったと言えるかもしれません。平均点と合格最低点との差は、近年では最も大きく開いたようです。
まあ全体的には横ばいで、大きな波乱なく終わったと言えるのではないでしょうか。
渋谷教育学園幕張 一次入試
渋幕の一次入試は1月22日に実施されます。前受け・本命勢を含め、首都圏の最上位層が集う試験でもあり、難易度も最高峰の一角と言えるでしょう。
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2025年は受験者数が減少した一方で合格者が大きく増えました。結果、実質倍率は2.54倍へと大きく低下しています。ここ数年の動きを見ると、渋幕ショックと言われた2020年以来、1年おきに合格者数が増減しているように見えます。どういう要因でこうなっているのかは定かではありませんが、今年は合格者数の多い年にあたり、実際そのアノマリー(?)通りになったという感じです。
偏差値の推移は次の通りです。まあ渋幕に関してはもはや難易度が偏差値に表れてくるレベル感ではなさそうですが、一応出しておきます。
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2025年分は最終模試の偏差値表より
昭和学院秀英 午後特別/第1回入試
渋幕のお隣に立地する昭和秀英は、1月20日(午後)に午後特別入試、1月22日に第1回入試を実施しています。1月20日は市川(幕張メッセ)からの連戦が想定され、1月22日はお隣の渋幕と同日試験ということで、両日とも幕張地区が受験生で溢れかえる一助になっていることでしょう。
まずは午後特別入試から。
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2025年の結果ですが、受験者数は増加しましたが合格者数も大きく増加し、実質倍率は4.01倍へと低下しました。2020年以降では最大の受験者数となりましたが、同時に合格者数も最大となり、やや緩和したと言えるのではないでしょうか。
まあこれまでの5〜6倍という倍率の方がやや異常で、4倍でも厳しい入試であることに変わりはないので、ようやくまともな倍率に近付いているということで歓迎すべき流れではないかと思います。
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2025年からは国語60点・算数120点
合格者平均点と合格最低点、その点差を表にしています。2025年は国語の配点が20点下がり180点満点になりました。にも関わらず、平均点も合格最低点もほぼ変わらない結果となりました。かなりの高得点勝負になったということが言えるのではないでしょうか。
続いて1月22日の第1回入試です。
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2025年は出願者数が(集計内で)過去最高、受験者数もギリギリ2021年を超えて最大数となりました。一方で合格者数は絞られ、2022年以降では最も少なくなりました。結果として、実質倍率は3.54倍と大きく上昇しました。ここ3年ほど緩和していたように見えますが、厳しかった2020・21年に次ぐ程度の厳しい入試になったかなというのが倍率から見た印象です。
平均点(合格者平均点)は次の通りです。
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ここは合格者平均点のみの公開となっていますが、平均点・合格最低点ともに年々上昇しているのがわかります。2025年は前年より下がりましたが、過去(集計内で)2番目の高得点となりました。合格者のレベルが上がっているのか問題難度が下がっているのかはこれだけでは何とも言えませんが、傾向としては見ておくべき点でしょう。
合格者平均点と合格最低点の差は小さくなっているので、合格ラインが上がっているというのは言えるのかなと思います。
偏差値の推移は次の通りです。
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2025年分は最終模試の偏差値表より
倍率の高かった2020・21年は偏差値も上がっていたので、倍率上昇が素直に難易度上昇とリンクしていると言えるでしょう。その意味では、2025年は上昇していてもおかしくないと思います。
まとめ
上位4校に絞ってではありますが、1月の千葉入試について結果情報を集計しました。
全体感として、大きな波風は立たず穏やかに終了したかなという印象です。特に市川や渋幕は急激な難易度上昇などに見舞われる年もあったりしますが、今年はむしろ軟化したようで、2月受験生への影響という意味では小さく収まったのではないかと思います。
そんな中で、昭和秀英は倍率上昇でややハードルが上がったように見えます。他の3校に比べると合格者数はあまり多く出していないので、前受けというより現実的に通いたい層の受験生が多そうな試験ですが、難易度的には無視できない存在になってきていると感じます。
以上、受験検討の一助になれば幸いです。