英文読解における品詞と文型の重要性
予備校で英語の指導している田中健一先生。有名なテキストも出版しており、特に「英文法基礎10題ドリル」等は使用している(いた)人も多いのではないでしょうか。そんな田中先生が、指導者の立場から品詞や文型の指導法についてまとめてくれています。学習者の立場でも参考になると思い、シェアしました。
田中先生の情報
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以下この記事の要約です。
「品詞と文型」の苦手意識克服へのアプローチ
高校生・受験生の多くが「品詞と文型」に対して苦手意識を抱いている背景には、基本的な知識を覚えていないことが原因として挙げられます。特に「名詞・形容詞・副詞の役割」と「各文型の基本訳」を暗記していないケースが多いです。これらを覚えないまま授業を受けても、理解が進まず苦手意識が増すばかりです。
**解決策:基本の徹底暗記**
1. **品詞の役割**
- 名詞:主語(S)、目的語(O)、補語(C)になる
- 形容詞:名詞修飾または補語(C)になる
- 副詞:名詞以外を修飾
2. **各文型の基本訳**
- **SV**:「SはVする」
- **SVC**:「SはCである/になる」
- **SVO**:「SはOをVする」
- **SVO1O2**:「SはO1にO2を与える」
- **SVOC**:「SはOをCにする/OをCだと思う」
**指導方法**
講師は「受験英語の見取り図」というプリントを使い、品詞と文型の基本をまとめています。これを参考にしながら、生徒に質問し理解を促すスタイルを採用。生徒は見取り図を見ながら答えることを許可されているため、暗記のプレッシャーが軽減されます。
授業が進むにつれて、生徒はまず「どこを見れば答えがあるか」を覚え、最終的には見取り図を見ずに答えられるようになります。これには30~40時間の導入期間を要し、しつこく基本を反復することが重要だとされています。
**結論**
「品詞と文型」の苦手意識を克服するには、基本事項の徹底的な暗記とそれを反復するための時間が不可欠です。生徒一人ひとりの理解度を見極めながら、丁寧に学習を進めることが成功の鍵となります。