「0から東大まで」英語勉強法(単語、文法編①)
皆さんこんにちは!東大3年のねりすです!
前回に引き続き英語勉強法について僕なりの考えを紹介します!
前回では概説を行い、英語はピラミッド構造になっており、
フェーズ1:単語、文法
フェーズ2:構文(一文把握)
フェーズ3:長文
だと説明しました。今回は
フェーズ1:単語、文法、のとりわけ単語
について詳しくお話していこうと思います。
前回も説明したように単語や文法は
英語学習における土台
であり、
早期の完成が後の優位に繋がります
ピラミッドの土台を速く、盤石に作れば人より高いピラミッドを作ることのできる可能性が高まります。
では
「具体的に何から始めればいいの?」
ということに触れていきます。
まずは単語です。基礎は早く作ることが重要なのだからいかに効率よく単語を学習するかということが鍵になってくるのは間違いないでしょう。
しかし、ここには大きな落とし穴があります
それは多くの人が
「効率=見かけの頻出度」と捉え、
さらに
単語の機械的な暗記を目的としている
点にあります。
特に東大では和訳、要約をはじめとして多角的な言語運用能力が問われます。例えば、
「Enrich=裕福にする」という1対1対応の暗記ではカバーできない部分もでてきます。
ではその大学の要求に対応するためには単語をどう捉えるべきか、それは
“訳す”という行為の価値転換性に注目する
ことです。どういうことかというと、例えば
「おはよう」を訳すとき、普通「Good morning」とするでしょう、しかし「おはよう」をより原義的に、逐語的に訳すのであれば、「早いのね」=「It ’s early」となります。もちろん、こんなバカな訳語を当てるやつはいないだろうと思うはずです。なぜ「おはよう」を「Good morning」と訳すのが自然なのかといえば、
それは「おはよう」と「Good morning」が「朝の挨拶」という価値に置いて限りなく近似しているからです。
つまり、訳という行為はその本質において
価値を媒介としている
と考えられるはずです。とすれば
英単語の学習も単語と単語を結びつける価値を学ぶことが重要
だということになると思います。
しかし、巷の多くの参考書ではやれ、「出る順」や、やれ「例文付き」など(これらの重要性はないと言っているわけではありません)本質的な価値の理解を放棄したまま、カバー率◯◯%など
見かけの効率、数字に囚われてることが非常に多いです
もちろん、それも重要な一つの要素ではあるかもしれませんが、価値を学ばない限り、いつまでたっても
単語の理解は表面的なものにとどまります
これは、つまり応用が効かないことを意味します。
先の例で言えば、「Enrich=裕福にする」という両輪のどちらかを忘れた瞬間にまた学びなおさなくてはならなくなります。
赤シートや単語カードも価値を媒介してないという点でこれも表面的な暗記です。
では価値を媒介とする単語の学習とはどのようなものか、思うに
①語源を活用する
②意味の核(Core Meaning)を掴む
があります。
まず①語源については先の例が分かりやすいでしょう。
En=名詞を動詞にするサイン rich=裕福 という価値を理解した上で「Enrich=裕福にする」と覚えるのです。
次に②の意味の核について
runという単語の意味の核は「何かを滑らかに流す」ということをまず掴みます。
そうすると人を滑らかに流す→走る
会社を滑らかに流す→経営する
のような訳語がバラバラの存在ではなく一定の意味を含んだ集合に変わります。
「結局これやって何になるの?」とということですが、まず
①定着が速い
→これは納得をするフェーズがあるからです。あ、こういう意味だからこういう訳語が出てくるんだなと捉えるの方が人の記憶には残ります。一方で初対面の人の名前と顔が一致しない(いい人そうな人が善男さんというわけではない)ように、1対1対応の暗記だとやはり記憶にすぐ定着することは難しいでしょう。
②応用が効く
→先の例のようにEn=名詞を動詞化するサインという価値は他の単語でも応用できます。
例えばEn+hance(高さを表す)→高くする(高める)や
En+title(称号を表す)→称号を与える などです。これによって他の単語の理解、暗記が速くなる、つまり
真の意味で“効率的に”単語を吸収できます
さらに、こうすることで通り一辺倒の訳語ではなく、
文脈に応じた適切な訳
ができる可能性が高まります。価値を理解すれば、あとは日本語、つまり自分の語彙力の問題になるのでその中で最もしっくりくる日本語を当ててあげればよいのです。
このように価値を媒介とする単語の理解は
英語力そのものの向上に直結します
というのもこれらは日本語頼りの理解ではなく、
英語を英語として理解する姿勢
を体現しているからです。
もちろん、全ての単語がこれで説明できるわけではありません。場合によっては丸暗記せざるを得ないような単語も存在します。それは事実です。しかし、ここで強調したいのは
最初から丸暗記に任せようとすることは非効率だ
ということです。真に効率的とはどういうことか、訳すとはどういうことなのか、こういうことを考えずにいかに数詰め込む暗記をするかにフォーカスする姿は大学が求める知性とは遠い存在だと言えるでしょう。
仮にも日本を代表するような国立大で学びたいという意欲溢れる皆さんには是非、
知性ある学び
を追求していただきたいです。
最後に、これまで述べてきた価値を媒介とする理解を促してくれる個人的に良書だと思った本を三冊紹介しますね
①英単語の語源図鑑(かんき出版)
その中の通り語源を多分に使用しています。特に基礎をいれたい人にオススメです。
②続•英単語の語源図鑑(かんき出版)
先のシリーズの続編です。こちらも良書です。
③東大英単語鉄壁(角川書店)
東大受験生のバイブル的な単語集です。割と厚めですが、語源や意味の核をふんだんに用いた単語学習の最高傑作だと思うのである程度単語の蓄積がついてきたら積極的にチャレンジしてみましょう。
いかがでしたか?長くなってしまいましたが、英単語の学習は基礎だからこそ目的をしっかりと持って取り組んでほしいと思います。皆さんの学習の一助となってくれれば幸いです。
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ここまでお読みいただきありがとうごさいました!また次回は文法について解説していく予定です!
お楽しみに!
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