はぁ~。幸せ、だなぁ!
「人って、変われるんだなぁ…。」
暖炉の炎をぼんやりと見つめながら、ふと思った。
自ら行動すれば、たった5年でこんなにも豊かな生活ができるなんて。
5年前の自分に教えてあげたい。
「今、めっっちゃ幸せだよー!!」
あのときの自分がいたから今がある。
会社を辞めて自力で稼ぐ決断をし、転んでも起き上がり、行動し続けたことに感謝を伝えたい。
今は北海道の田舎、大雪山のふもとに建てたログハウスで暮らしいてる。
ログハウスを建てることは、実は父が夢見ていたことだった。
なので、隣に両親のための別荘も造った。別荘といっても小さなコテージだが、2人ともまるで秘密基地に隠れる子どものように喜んでいる(笑)
子どもは2人。4歳の長男と3歳の長女。
今が1番可愛らしい時期かもしれない。
だが、生まれてきた時から毎日そう思っている(笑)
好奇心旺盛で感情表現豊か。
自然の中で伸び伸びと、素直に育ってくれている。
もちろん旦那もいますよ!
会社で働いていたころとは別人のような顔をしているが、別人ではない。
いやしかし本当に別人かと思う。水を得た魚のように生き生きとしている。
毎日「疲れたー。動きたくないー。」と言っては、スマホばかりいじっていた旦那。
今では毎日、森(庭のような感覚)で子どもとかけまわって遊んでいる。
朝は家族で森の中を散歩。
キノコや虫、花などを観察し、写真に残すのが日課。
関東では見られなかったベニテン様にも、ここでは毎年お目にかかれる…!
よく言われるのは「北海道は冬寒いし雪多いし、住むのは大変そう」ということ。
家の中は暖かなので、寒さが辛いと思うことはあまりない。
外から帰ってきた時と、暖炉の前で温かいコーヒーをすすりながら本を読んでいる時は、最高に心がとろける。
雪国でしか感じることのできない暖かさがあるのだ。
薪割り(さすがにナタではなく機械)も除雪も、子どもとやれば作業から遊びに変わる。
屋根の雪を下ろして雪山ができた時は、そこにかまくらを作って楽しむ。
仕事は1日4時間から6時間ほど、家でパソコンに向かっている。
子どもたちが小学校に上がったらもう少し増やすつもりだが。
時間も場所も自由。
圧倒的に会社員に向いてなかった私にはピッタリな働き方だ。
満員の通勤電車?強要されるサービス残業?上司との飲み会?
いやいや、そんなものは無かった。
スイスイ車通勤、残業代は出る、飲み会はほぼなし。
ブラックかホワイトかでいうと、ホワイト企業だった。
それでも入社2年目でストレスから病気になった。
世の中にはもっと激務でも頑張っている人たちがいるのに…
と情けなく思っていた。
しかしながら、7年目で私は心身ともに限界に達してしまったのだ。
仕事量を減らしてもらって、体が回復して思考力が戻ってきたころに、思った。
「生き方から見直そう」
それからは情報収集に明け暮れた。
思い返せば辛かったあの時期が、人生のターニングポイントだった。
長女体質というのだろうか。「しっかりしなきゃ。親を安心させなくちゃ。辛いだなんて言えない。」そう頭で言い聞かせながら生きてきた。
それに対して体は正直だ。ちゃんと悲鳴を上げてくれた。感謝。
自分の魂に従いながら生きるようになってからは、心も体も絶好調!
大学生のころから抱いてきた「日本の教育を変えたい」という夢に少しずつ近づいている。
そういう手ごたえを感じる。
会社ではなく、家族のため、世の中のために、この身を捧げたい。
…はい。これが、5年後の私です。
「そう、思ったら、そう!」
理想と現実のギャップを糧に頑張ります。
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