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何もない、贅沢。

北部にあるリゾートホテルでの演奏の仕事を終え、帰り道ふらりと寄った、手付かずの浜辺。

広い地平線に空。
波音と、沖縄の冬らしい風を感じ、森の稜線を見ながら砂山を作る子供たち。
横で私は砂枕を作って、太陽から隠れる為、帽子を顔に乗せ目を閉じてみる。
あぁ何にもないのに、なんて贅沢なんだろう。

今の私が見ているのか、子供の私なのか、どこの時空かわからなくなる。
時が重なる、不思議。

飽きることなく、海に駆け寄ったり、面白いものを見つけては遊んでいる。
きっと子供たちが大人になった時に、この景色と、その時に見る景色とが重なる日が来るのだろうか。

あぁいい休日だったな。

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