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キープフラット

先日、新入社員に対して
研修を行う機会があったのですが
私が新卒で入社したのは
35年前です、と自己紹介しました。

いまの新入社員が生まれる
ずっと前のことです。

そのときに教育されたことが
いまだに身についていると
話をしました。

当時の配属された部門の部長から

「帰るときにデスクに何もない状態にしなさい」

という指示がありました。

そのときの部門は
非常に業績が悪かったのですが

「業績が悪いからこそこうした基本をやるんだ」

とも言っていました。

いま思えば
部門の立て直しのために
環境整備5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)を
徹底しようという意図があったのだろうなと
思います。

机の上をなにもない状態にしておくことを

「キープフラット」

と言いますが

社会人になってすぐ
この習慣をしつけられたことで
いまでも終業時の私のデスクのうえは
なにもない状態です。

そうしないと気持ちが落ち着かないぐらい
習慣化されています。

その日の終業時に
仕掛かりの仕事が終わっているとは
限らないのですが

だからといって
資料などそのまま机のうえに積んでおくと

次の日には
あらたに差し込まれた仕事の書類が
積み重なり

それが続くと
収拾がつかなくなります。

ですから
その日の仕事が終わったら
デスクのうえにある
資料を片づけて
何もない状態にする。

その日の仕事に
いったんピリオドを打つことで
気持ちがリセットされます。

その日はその日で
いったんピリオドを打つ。

そのことで
心の状態も
良い状態を保つことができる。

おだやかに機嫌よく過ごすことができる。

そういう習慣を
若いうちに教えてもらったことは
とても感謝しています。


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