見出し画像

Playback

ときどき無性に過去の自分に浸りたくなります。
高校生の頃、大学生の頃、社会人に成りたての頃
どれもまだまだ青臭くて、未熟で、失敗ばかりしていた頃
 
羨望と自己嫌悪と
自分のふがいなさにとらわれていた頃
出来ればすべての記憶に蓋をして
心の奥底にしまっておくはずの過去ですが
ときどき、その蓋を開けてみたくなります
蓋を開けたところで
過去が美しく変わっているわけでもないのに
何故か…
 
目次
1、あの頃
2、いつだって後悔
3、やっとわかった詩の意味
4、そして、そっと蓋をして
5、まとめ
 
1、  あの頃

「何か言い忘れたようで…」

高校生の頃も私はいいかげんでした
授業はなんとかついていけたけど
そんなに優秀でもなく
あまり自慢できる趣味もなく
日々を悶々と過ごしていました
それでも、こだわりがあって
写真と音楽は
心の片隅にしっかり残っています。
 
2、  いつだって後悔
青春時代を何時から何時までというのは
一言で言ってしまえば
「多感な時期」だろうと思いますが
その意味合いと永さは
みんな、それぞれだと思います
 
みんな感じる季節や風景や
風が違うのと同じように
私も、これを読んでくださっているあなたも
たぶん、青春時代の感じ方は
異なっていると思います。
 
その季節の濃淡や匂い
肌が感じる空気の感触
友人との会話、恋人とのふれあい
楽しいこともあれば
悲しくて、消えてしまいたいこともあります。
 
一生懸命生きているのに
何もうまくいかない
やることなすこと失敗ばかり
 
大人たちは「いつか、いい思い出になるよ」
と言うけど、
当時の私は「今の答えが欲しい」
それが得られないので
後悔ばかりが
ポケットからあふれていました。
 
3、やっとわかった詩の意味

「暮色」

そんな季節によく聴いたのが
因幡晃氏の詩です。
友人たちはメジャーなグループや
ミューシャンやアイドルの歌を聴いていて
「お前、暗いなぁ」ってよく言われましたが
私には秋田県大館市出身の
彼の詩が心に響いていました。
 
巷にあふれる恋の歌の多くは
恋の悲しさを歌っていますが
彼の詩はさらに深いところにある
心の何かを表現しているようで
ふと、今でも口からこぼれるのは
因幡晃氏の詩であることが多いです。
 
そんな、彼の詩の意味が分かったのは
社会人になっていくつもの失敗をして
ちょっぴりほろ苦い悲しみを味わってからで…
高校生の頃は、ある意味、早熟な心に
経験がついて行っていなかったのだと思います。
 
4、そして、そっと蓋をして

「マイ・リコメンド」

そんな因幡晃氏のLPレコードは
今も大切に持っていますが
肝心のレコードプレーヤーが手元にありません。
なので、Amazonでポチッと押して
最近、1stアルバムの「何か言い忘れたようで…」
   2ndアルバムの「暮色」
   マイリコメンド・アルバム  
      3枚のCDを手に入れました
 
すると数十年ぶりですが
「あの頃」がPlaybackします
未熟で、心がごつごつしていて
もう決して戻ることはできないのだけど
一生懸命生きていた
私に逢うことが出来ます。
 
それは、美しいとか
素晴らしいとかではないのだけれど
人生に悩み、もがきながら
一生懸命生きていた私がそこにいます
 
そんな私が懐かしくもあり
愛おしくもありますが
彼の詩を聴き終わった後には
 
しばらく余韻に浸って
そして、そっと記憶に蓋をして
また、今日を歩きはじめます。
 
5、まとめ
青春の日々も、昨日の自分も
もう変えることはできないけれど
一生懸命生きていた
自分自身を見つめなおすことで
今日、そして明日が
ひょっとして豊かになるかもしれません。
 
過去に捕らわれることは良くないですが
一生懸命生きていた
自分を思い出すことは
これからの自分に
エールを送ることになるかもしれません。
 
ここまで読んでくださって
    ありがとうございます。
またこのブログを訪ねてみてください
       ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?