30年前の今日という日。

忘れられない日。

関西に住む人にとって、決して忘れられない日。

当時私は大阪北部の団地に住んでいた。

寝ていたが地震だとすぐに気がついた。

ゆれはすぐにおさまると思っていた。
ちがった。
いつもならおさまる…次の瞬間
バンバンバンバンバン！
ものすごい音と、ものすごいゆれ

電気がとまった

ガスがとまった。

寒かった。

でも、幸いにもうちに被害はなかった。

ところが同じ団地でも間取りが違うと、部屋の中はめちゃくちゃになった所もあったと聞く。タンスが倒れ食器棚が倒れ、そこらじゅう割れた食器だらけだったと聞いた。

怖かった。
あの時の恐怖は30年経っても忘れられない。
被害がなかった私でさえ、忘れられないのだ。被災してしまったり、大切な人を亡くした人達の事を思うと、計り知れない悲しみと恐怖だっただろう。

亡くなってしまった人達を思うと、ただただ冥福を祈るばかりである。

あれから30年。
あちらこちらで、地震、津波、豪雨、と災害が続いている。

ある時、テレビを見てたら、災害地でインタビューされてる人が言った。
「みなさんには、他人事と思わないでほしい。」と。
本当にそうだと思う。
それはそうだと思うけど、その言葉に私は違和感を覚えた。

今までいろんな所で、大地震や豪雨災害が起こってる。
その時、あなたは他人事ではなかったのか。
30年前、阪神淡路大震災のあの高速道路が倒れてる映像を観た時、あなたは何を思ったのか。

私はそんなところに引っかかってしまう。

災害だけではなくどんな事においても、“危機意識”を持つという事が大切なのだと、今日この日にあらためて肝に命じようと思う。