*フィクション* 今 あなたは 本当に 幸せですか
この思いは きっと続かない
続けては いかれない種類のものだから
終わりを決めるのは わたしか あなたか
相手を変えるよりも 自分が変わればいい
そう思って ここまできたんだ
今更 惹かれるはずなど ある訳ないと 油断をしていたんだろう
そんな簡単に わたしの心は傾かない そう油断していたんだ
でも あなたは なんの道具も武器も使わず わたしの
心の真ん中に スッと柔らかく入ってきてしまった
追い出す時期は とうに過ぎている
心のうちを知られまいと抗うわたしに あなたは
笑顔で応戦してくるから 不意に破顔するけれど
どうか 気がつかない フリをしてほしい
笑顔のあなたを見ていたくて そばにいたいと思って
日々を送るけれど このままではとても苦しいから
いっそのこと 全てを打ち明け 壊し 奪ってしまおうかという衝動にかられるけれど 今はまだその衝動を
抑えていられるはずなんだ
ただ これ以上 あなたに不幸が重なった時 わたしは
あなたを守りたいと 行動を おこすかもしれない
不安そうな目で見つめたあなたは
わたしの心を決めるのに 十分だったんだ
わたしにできる 全ての手段を使い切ってでも
わたしは今 あなたを 守ろうとし始めている
今 あなたは 本当に 幸せですか