【⚖️パワハラ物語 episode:04】
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【⚖️パワハラ物語 episode:03】
いつも通り会社に行くと和泉さんが
「くる代さんから本社の石田さんの席でお留守番をしてほしいと言われたんですけど、お受けしてもいいですか?」
と相談してきたので
えぬ
「石田さんお休みなのかな?急ぎでやる作業が終わってたら石田さんの席でお留守番してもらっても良いし、まだ自分の席でやらなきゃいけない仕事が残ってたらお断りしてもいいんじゃない?」
和泉
「分かりました。今のところ急ぎの仕事は終わってるはずなので石田さんの席でお留守番してきます。もしやらないといけない事があったら教えて下さい。」
えぬ
「了解です!急にお留守番してって言われてびっくりしたかもしれないけど…ほとんど営業の電話しかかかってこないし後は荷物の受け取りをするくらいだからね。もし分からない事があったら連絡してくれたら本社の方に行くから言ってね!」
和泉
「分かりました。お願いします。」
とのやりとりを経て、ある日急に本社の石田さんの席でお留守番をする事になった和泉さん。
私は、「あれ?本社には事務員のくる代もナリエもいるのになー。あえて和泉さんに行ってもらう必要ないはずなのに…🤔」
と思った。
それに、その日の朝、くる代から突然お留守番する様に言われたら入社して間もない和泉さんは戸惑っちゃうのは仕方ないよなーと。
くる代のこう言った行動は以前から頻繁にあり、その都度事務員たちは振り回されていた。
この日はたまたま予定が空いていたので急なお留守番依頼にも対応できたが、過去には私も含め、対応できずに断った事務員もいた。
仕事として依頼したいのであれば数日前に前もって依頼しておくべきだと思うし、頼みたい事務員さんのスケジュールも確認してから依頼しないとね。そんな当たり前のことが出来ないくる代だが、くる代本人は全く気づいていない。
私と先輩の石田さんは何となく慣れて上手く対応する様にしていたが、
新入社員の和泉さんには違和感しかなかったようだった。
そして、この日一日中石田さんの席でお留守番をしてくれていたが、本社にいるくる代から仕事の指示が出る事もなく、電話も特にかかってくる事もなくただただ他の人の席でやる事がなく
「本当にお留守番は必要な作業なのかな?」
という気持ちだけが残った様だった。
そしてこの日、くる代とナリエは自宅に戻りゴロゴロしたり気が向いたら会社に来たりしていた。
「いやいや、あなた達本社勤務なんだから石田さんの代わりに電話対応や納品物の受け取りをしなさいよ!」
と思ったがとても口には出せなかった。
そしてくる代の無茶振りにも事務員同士で協力し合いながら対応して実務をこなしていたら数日後の午後、同じ様に突然くる代から
「明日、石田さんの席でお留守番してね!」
と言われた和泉さん。
和泉
「まだ行けるかどうか分からないので…スケジュール見てみます。」
と言って話を一旦保留にしてその場を去った。
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