2019年に企画したイベントまとめ
2018年に美学校で岸野雄一さんの「イベントプロデュース講座」を受講していたのもあり、2019年は初心者ながらにもせっせとイベントを企画していました。
イベントプロデュース講座を受講した理由は、盆踊りの魅力をイベントで伝えたいと思っていたからです。岸野さんは中野のDAIBONで盆踊りにも取り組まれているので、とても勉強になりました。
企画したイベントはひとりで全部を担当したものもありますが、仲間たちと役割を分担して企画していたのもほとんどです。動けるひとが多いととても助かって、イベントもやりやすかったです。
自分一人だと見えてこない視点やできないことがやっぱりあるし、他人と対話をして物事を作っていくのはやっぱり好きな作業です。そしてひとりだと生きていけない、ひとさまのおかげでなんとかなっているのがわたくしという存在だなあとしみじみと思う次第です。
それではどんなことをやっていたのか、ちょいと長いのですが時系列でまとめてみます。
**①「『お祭り』を活用した新しい地方創生ビジネスとは」
2019.1.29(火)/WAO小石川**
会社の社内社員向けの市場創造プログラムとして講演イベントを企画しました。
オマツリジャパンのお祭り男こと、共同代表取締役・山本陽平氏に、お祭りはどんなビジネスモデルで関わることができるのかや、実際のオマツリジャパンの受注事例紹介やその効果などをお話頂きました。WAOの担当者も企画を面白がって頂けてありがたかった。
ふつうは「お祭りって仕事になるの?」っていう疑問を持たれる方が多いと思う中、講演のお話を聞いて「なるほどね~」と思って頂けたようでした。社内でもお祭ビジネスへの可能性の認知が広がって、じわじわとお祭り案件が増えていってもらうのを目論んでいます。
後半にヤンマーと私のクロストークもしたのですが、私がトーク慣れしていないのとお祭り愛が籠りすぎて完全に暴走してしまいましたわ。。お恥ずかしい。
恥を捨てましたが、この講演がきっかけで、人と人がつながったり、某飲料メーカー×お祭りのお仕事が生まれたりして、企画してよかったなあと思いました。お祭りの輪よ、どんどん広がれー。
レポートはこちら。
**②「踊らまい!徳山おどり〜人々の記憶に生きる 岐阜県・旧徳山村の盆踊り〜」
2019.2.16(土)/chaabee**
ダムに沈んでしまった岐阜県の旧徳山村に伝わる盆踊り「徳山おどり」を継承している徳山おどり保存会の皆様と東京の盆踊り好きたちが2018年より交流をさせて頂いているご縁で、東京でも「徳山おどり」を知ってもらう&踊っちゃおうというイベントを企画しました。
これはみんなでけっこう悩みながら企画していて、タイトルも何案も出したり、現地の郷土料理「地獄うどん」も用意したり、急きょ現地の徳山の方々が岐阜から遠征して出演してくださることになって焦ったり、あとは一番大変だったZINEをつくってしまったり、反省としても経験としてもてんこ盛りであったな。苦労した分、来て頂いた方がみな喜んでくださっていて、かなり印象に残っているイベントです。
徳山おどりの活動についても、そろそろまとめなければ。。
Facebookイベントページ
TOKUYAMA ZINE (PDF版)
**③「泉州ナイト」
2019.3.16(日)/本所BIGSHIP**
泉州の盆踊りで知り合った泉州音頭の会・宝龍会のみなさまが、地元で元気がなくなりつつある盆踊りを、(比較的に)盆踊り熱の高い東京で泉州音頭の土着そのままに持ち込んでイベントをやってみたいという熱烈なオファーを受けて企画したもの。
(ラストの伊勢音頭以外は)3時間ずっと泉州音頭オンリー(しかもいくら東京でも泉州音頭の知名度ほぼなし)という、チャレンジャーな内容でした。
ひーひー言いながら、場所はなんとかなった、内容もなんとかやろう、でも宣伝どうしよう、チラシ配りまくりや、という初めてだらけの展開でしたが、当日を迎えてみたら200人ほどが集まり、有料の盆踊りイベントとしては成功したのではないか…(涙!)、と無事に納めることができました。
一番大変だったのは宣伝でした。。かつてないほど東京中のお店へあちこちへ動き回ってチラシやポスターを置かせてもらいました。私の普段やっている営業の仕事が、やっと役にたった機会だったかもしれません。色々な多くの方にご協力を頂いて成り立ったので、大変感謝しています。
企画メンバーの中でも慎重派と前進派がいて、お互いあーだこーだ言い合う訳ですが、どちらとものバランスが大事だなと思いました。実質4人くらいで200人規模のイベントを回していたことも、のちのちの自信につながってきました。
デザイン担当のしみずさんの仕事ぶりがとても効果的でした。
Facebookイベントページ
プレ企画もたくさん開催しました。時期とか内容とか悩んだなあ。
どなたかが、togetterにもまとめてくださりありがたい。
大石始さんのサイゾーの連載にも取材頂きました。ありがたい。
音頭取りたちの歌う表情がとても良かったのが印象的でした。
シンプルに「踊るのは楽しい」という事が、その場にいた人々みんなにの総意になっていて、ピースフルな場でした。
レポートはこちら。
**④「テホへナイト!」
2019.4.5(金)/井の頭ナムチャイ**
花祭りがライトに好きな東京のふたりが、今年で布川の花祭りが休止してしまったことと、ちょうど奥三河の美味しいお酒を買ったことで、花祭り好きについてみんなで楽しくゆる~くお話ししようという場を作った企画です。
とても少人数でしたが、近い距離で話すことの心地よさがありました。
(さいごはみんな酔っぱらって楽しかった…笑)
**⑤「民謡酒場 おとづれ」
2019.4.20(土)/浅草橋天才算数塾**
星葡萄さんの浅草橋のスペース・浅草橋天才算数塾にて、1日限定の民謡酒場をやってみるという企画。お料理がじょうずなかずえ女将が1Fの台所に立って、2Fでは民謡の披露や盆踊りタイムやトークショーが始まり、美味しい食事をとりながら気軽に民謡を楽しめる場となりました。
本格的な飲食のイベントは初めてでこれもまたオペレーションが大変でしたが、いい経験をさせて頂きました。またどこかでやりたい!
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⑥祭りの話がしたい!
2019.5.29(水)/気流舎**
取材で全国の祭りをめぐるオマツリジャパンの池ちゃんと、奇祭に取りつかれて全国をめぐる奇祭ハンター・マックさんと3人で、ただ訪ねたお祭りについて好き勝手にお話をする会でした。
東大卒の高学歴マックさんによるちょっとマニアックな話がおもしろかったのでまた続きを聞きたいな。こういう対面で少人数でゆるく話す会ってとても大事なような気がする。
**⑦「白鳥の拝殿踊りin美学校 / 『場』の持つ力と、『言葉』を繋ぐ盆踊り」
2019.6.16(日)/美学校**
岐阜県の盆踊り・白鳥の拝殿踊りの踊り場である「拝殿」という場が、美学校と共通点があるなと着目して、熱気を再現してみようという企みでした。
・誰でも踊りに来てもいい、場所が持つ懐の広さ。
(そこに集う人々が懐が広かったりする)
・床が板の間。
(東京の中心にある神保町にそういう場所が残っていること自体が奇跡的なこと)
という共通点に、東京で拝殿踊りのイベントをやるのなら美学校しか思いつかいない!とまで思い、イベントにしました。
あと東京にもこういう場がもっと必要だし求められているとも思う。
やってみてとても気になったのは現地の友人の言葉。
「美学校での拝殿踊りイベントも確かに楽しかったけど、現地の拝殿踊りとは何かが違う」
もちろん美学校は神社ではないし白山信仰もないので当たり前なのですが、今回自分の中でそれが明白になったのがよかったです。
純粋に踊ることは大好きだけど、それだけだと渋谷のハロウィンになる。何が足りないのだろうということをもっと考えていきたい。
**⑧「連句×盆踊り つくって、うたって、おどる。〜新しい盆踊りの唄をつくるワークショップ〜」
2019.6.23(日)/美学校**
連句人の高松霞さんと組み、連句の技法を使って複数人で盆踊りの歌詞を作り、出来上がった歌詞でその場で歌って踊るという、なんだかマニアックなワークショップを企画しました。
そもそもの発端は、岐阜の盆踊り「拝殿踊り」で即興で歌を出し合う盆踊りがあり、いつも同じ歌詞ばかりで、その場の思い付きでの自由な歌詞が歌えないという自分の不自由さから脱却したいということでした。
その特殊な要望が、初めての方にも楽しんでもらえる盆踊りになったようで、とても満足しております。
日常で制限されている言葉からも、身体からももっと自由になって遊びたいという気持ちはこれからもずっと大事にしていきたいです。
2月2日に第二弾もあります!ぜひ遊びに来てください~!
**⑨「企画祭」音頭の企画
2019.11.3(日)/BUKATSUDO**
通っていた講座「言葉の企画2019」にてきっかけを頂き、講座の5周年記念イベントである企画祭の中に、「企画メシ音頭」という担当をさせて頂きました。
企画メシ音頭とは、企画にまつわる苦悩を歌詞を事前に募集して、それを炭坑節の音楽に合わせて歌い、さらにその歌詞をラップで返してもらうというもの。
創作歌詞盆踊り×生歌×生ラップ×掛け合いという、いまだかつてない超ぎりぎりな所を素人がせめている内容です。
ひとさまの前で歌う(しかもそれで踊ってもらう)という経験もほぼない中で、晋平太さんとの音頭とラップの掛け合いをするという大舞台で、とてもとても緊張しました。即興性の高いイベントなので、予定に組んでおいた演目がことごとくなくなり、音頭チームはてんぱっておりましたが、興奮のほうが勝って、終始楽しすぎいいいという記憶がほとんどです。
晋平太さんのプロの芸と懐の広さにもとても感動しました。
ありがたい経験をさせて頂きました。
**⑩「盆博 〜全国盆踊り博覧会 2019秋〜」
2019.11.4(月)/アトリエタキグチ**
昨年も企画した「盆博」の第二回です。「盆博」は、盆踊り好きたち6人が集まり、それぞれが夏に地方で体験した盆踊りのフィールドワークをプレゼンしあう会です。身内だけでやるのはもったいない情報だらけだから、イベントにして公開して多くの人にも知ってもらおうという趣旨です。
今年は昨年よりさらにパワーアップして、踊りタイムも東京だと盆博くらいでしか踊れない演目なマニアックなラインナップだったり、レアな日本酒やお手製の芋煮などの飲食が充実したりと、かなりローカル色の強いイベントになっています。踊ったら食べたいし飲みたいよね。
ただ盆踊りの紹介をしあうのではなくて、その盆踊りを作っている面白い人たちや(かっこいいおじいちゃんやおばあちゃん、エネルギッシュな若者たち・元わかものたち など)、シンプルに歌や踊りの楽しさや、日本の文化の奥深さを知ってもらえたらいいなと思っています。
あとは、自分たちだけではなくて興味を持ったらぜひ東京から地方へ飛びだしてもらって、実際に身体で日本のダンスミュージックを感じてほしいなというのが切実です。
あとこのイベントで一番大事にしているのは、「自分たちが楽しむことをする」ということで、そうでなければ本当に意味が
今年以降も盆踊りの輪を広げるために何らかの形で続けていきたいと思っています。
【以上2019年のやってきたイベントまとめ】
本数:12本(他にお手伝いや細かいものもある)
主な企画対象:盆踊りやお祭りの、実演・再現・ワークショップ・トーク
規模:数人~200人ほど
場所:企業、本屋、ギャラリー、飲食店、ホール、レンタルスペース
■なんでイベントを企画するのか。
私のイベントを企画する理由は一貫してこうです。
・知られざる盆踊りの世界をもっと多くの人に知ってもらうため。
・踊っていると感じる「楽しい」という気持ち・グッドバイブスを、人から人へ伝えるため。
結局は自分のためにやってるのですよね。
■やってみて変わったこと。
年間12本の企画、なかなか頑張ったと思う。
数をこなしていくと関わる人も広がっていって、ほかの人からも巻き込まれることが増えました。
自分で主導してイベントをやっているだけではやっぱり体力使って消耗していくし、できる時間も範囲も限られているのだけど、誰かがやらない?っていう企画にいつの間にか巻き込まれればとても助かる。
そういう人ととのつながりをこれからも大事にしていきたいです。
■これからやっていきたいこと。
盆踊りの楽しさを広めていくイベントは継続して企画していきたいです。こつこつと続けていけば何か変わっていくと信じて。
気の合う方々と、今までやったことのないスペースで、楽しいことを作り続けていきたいと思います。
さくっとまとめるつもりが、長くだらだらと書いてしまいました。
各イベントの内容も濃いので、忘れないうちにそれぞれもいつか詳細レポートにまとめたいな。(いつになるのだろう…)