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「キャリアの棚卸し」におけるポイントと、具体的な方法

前回のnoteで「キャリアの棚卸しが必要な理由」についてお伝えしましたが、続編となる今回は「キャリアの棚卸し」におけるポイントと具体的な方法についてお伝えします。

*前回の記事はこちらよりご覧ください。


押さえておきたいポイント

最低限、これだけは押さえておけば大丈夫だと言えるポイントは3つ。

1.加筆修正が容易なツールを使用する

実際に取り組んでみるとわかると思いますが、スムーズにキャリアを振り返る(思い出す)のは難しいです。「そういえば、こんな経験もしていたな」などと、過去と現在を行ったり来たりしがち。加筆修正しやすいツールを使用した方が効率が良いです。
また、キャリアの棚卸しは後々も利用できるように必ず保存しておきましょう。ExcelやGoogleスプレッドシートなどが便利ですが、クラウド上へのデータ保存が容易なGoogleスプレッドシート、Googleドキュメントがお勧め。PCの前でなかなか捗らない場合は、ノートに殴り書きしてからまとめるのも一つの方法です。

2.過去の経験全てを洗い出す必要はない

キャリアの棚卸しにおいて、過去の経験全てを洗い出す必要はありません。
「覚えていない = 身になっていない」経験である可能性が高いと思います。過去の記憶には当然濃淡があり、無理に思い出そうとしなくて大丈夫です。まずは記憶に新しい直近のキャリアから徐々に遡ってみていただければと思います。

3.実績などの数字はできるだけ正確に

営業実績〇〇万円(目標達成率120%)のように、実績などの数字は正確であればあるほど職務経歴書の説得力が増します。正確な過去実績について不明な方は、おおよその数字でも構いません。
ただし、数字を誇張するのは絶対にNGです。職務経歴書に誇張した実績を記載した場合、「経歴詐称」で内定取り消しや懲戒解雇となる可能性もあるため、十分にご注意ください。


キャリアの棚卸し方法

キャリアの棚卸しについては色々な方法があるため、「これが正解」と言えるような方法はありません。ご自身が取り組みやすい方法で進めるのがベストだと思いますが、少しでもご参考にしていただければうれしいです。

1.新卒〜現在までの大まかな経歴を書き出す

まずは新卒〜現在までの大まかな経歴を書き出してみましょう。新卒から現在まで順を追うか、現在から新卒まで遡るか、どちらでも構いませんが、現在から遡った方が書き出しやすい方のほうが多いかもしれません。

この段階では、以下の項目を書き出しておけばとりあえずOKです。

時期(年月)
会社名
部署名
職種(役職)

2.書き出した経歴毎に、職務・業務を追加する

1で書き出した経歴に、それぞれ職務概要、業務内容を追加します。
ここは職務経歴書のメインとなる部分であり、採用担当者が書類選考する際に判断基準となる重要な箇所でもあります。業務内容については細かい内容でも構わないので思いつく限り書き出してみましょう。

この際、職務概要はその仕事の目的を、業務内容は誰(お客様・関係者)に対して、どのような価値(商品、サービス、お客様・関係者への付加価値、影響)を提供していたのかを意識すると良いと思います。

(例)営業職の場合
<職務概要>
中途採用支援サービスの新規開拓営業ならびに既存顧客の深耕営業

<業務内容>
・見込顧客のリスト作成
・見込顧客や潜在顧客への架電、アポ取り
・IT業界の大手企業役職者に対する採用課題コンサルティング
・受注に向けた追加提案、フォロー
・既存顧客の定期フォロー、追加受注
・商材:自社スカウトサービス
・単価:70万円〜300万円
・顧客属性:大手Sier、コンサルティングファーム
・商談相手:経営者、役職者
・受注期間:初回訪問〜受注までおおよそ3ヶ月

3.実績を追加する

数字として表現できる実績だけでなく、その職務や業務に対してどのような姿勢で取り組んだか?まで書き出しておけば、単なる数字だけの実績を記載するよりも説得力が増します。

4.それぞれの職務や業務で身に付けた能力・スキルを追加する

いよいよ最後の段階です。ここまでに洗い出した職務や業務で、どんな能力・スキルを身に付けたのか、伸ばしたのかをそれぞれ追加します。現在までに培ってきた能力・スキルを可視化すれば、自分の強みを把握しやすくなります。

今では当たり前にできる業務でも入社時点ではできなかった業務がたくさんあるはず。他社や他業界の人は知らないであろう知見も立派な能力・スキルの一つです。今後のキャリアを考える上でも、強みの把握は必要不可欠。キャリアの棚卸しで最も重要な部分です。

ここは転職活動の軸となる部分でもあり、自分の強みは?と聞かれても即座に回答できるようになるまで言語化してみましょう。

キャリアの棚卸しが完了した方は、こちらのnoteもお勧めです!

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