見出し画像

尾﨑正彦先生の授業から学んだこと

 今年度、初めて高学年をもたせていただき、算数の内容や指導の難しさに驚かされました。1年を振り返って、「算数授業を磨きたい!!」という思いを強くもちました。
 先日行われた「名人・尾﨑正彦先生の算数授業公開&解説セミナー」では、尾﨑先生に解説を交えながら授業公開をしていただきました。1年生の「形づくり」の単元で、最初から最後まで子どもたちの学習意欲が高く、学びたいという思いが伝わってきました。なぜ、これだけ学びたいと思えるのでしょう。私なりに考えてみました。

1.アウトプットの方法

 よく「◯◯さんの言ったことをペアで確認してみよう。」や、「◯◯な理由をペアで確認してみよう。」と、私はペア交流を使うことが多いです。尾﨑先生は、数学的な見方・考え方をペアで再現する時のみ、ペア交流を使われていました。「意味のないペアトークは学力差を広げてしまう。」私が今回のセミナーで、特に感銘を受けたお言葉でした。

2.誰ひとり見捨てない授業

 先ほどの話にもつながってきますが、算数は特に学力差が生まれやすい教科だと考えています。今回の「形づくり」の学習であれば、三角形がきれいにくっつく「ぴたっと」型と、図形がきれいにくっつかない、「ぴたっとじゃない」型に分け終わっているところから本時が始まりました。

 「間って何?」と、問いかけ、前時を忘れている子への配慮が見られました。その他にも、話す時と聞く時のメリハリをつけたり、子どものつぶやきを拾ったり、随所に子どもが主体となり、教師が後ろから押し上げていくための手立てが見られました。

 私自身、今回のセミナーで、自ら振り返り、改善するポイントをたくさん見つけられました。私だけではなく、参加されたみなさんが思われていることと思います。尾﨑先生、算数部の先生方、すばらしい時間をありがとうございました!

 授業てらす 3期 いとっち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?