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保護者✖️学級経営

 突然ですが、みなさんは保護者の方と、どんな感じで信頼関係を作っていますか?

 保護者の方と共に子どもたちを見守ることで、学級経営を円滑に進めることができると確信しています!その根拠となるところは、私の経歴や文献から起因となる部分が大きいです。これから

保護者✖️学級経営=

のお話しをします⭐️

 まず、私の簡単な経歴を説明させてください。現在は東京都で教師をしていますが、以前は保育士として従事していました。故郷である福島県で異年齢クラス編成の保育園で幼児クラスの担任として働いていました。異年齢の集団で活動する園は珍しく(県内で当時2園のみ)、異年齢交流は発達の最近接領域(ヴィゴツキー)の宝庫で、関わりの幅を広げ、協調性や責任感等の社会性を育んでいけます。ここで多くのことを学ばせていただきました。
 5年ほど従事したのち、勤務していた法人が東京の大田区にある区立の園の民営化委託を任されることになり、私は幼児の主任として園の立ち上げに携わるべく、やる気満々で東京に転勤しました。
 しかし、ここで民営化を成功させてやるという気概は脆くも崩れ落ちます。区立の保育園から民間の保育園に移行するという、大きな変化により、子ども、保護者の方の不安、不満、期待等々、様々な対応を求められました。
 例えば、子どもが園から脱走し警察にお世話になったり、保護者が年間計画で決まっている運動会の日程を変えてほしいと訴えてきたり、同僚が突然次の日からいなくなったり、などなど民間委託の苦悩、やりがいなどここでは、語りつくせない程の多くのことを経験させていただきました。あの時の経験は保護者との連携等、教師生活でも生かされています。 
 そこから次に、大田区の公立の保育園に転職しました。当時30歳で年齢もそこそこで民間時代ではベテランの域でしたが、公立に入った瞬間に一番下っ端になり、周りはベテランのお姉様方先生だらけに・・・また、同じ働きにもかかわらず私立の保育園と公立の保育園では、働き方、給与体系など大きな乖離があるなあと実感しました。
 また、この頃から玉川大学の通信教育を受講し、教員免許の取得のため6年かけてレポート作成、スクーリングしまくり、教員になったという経緯です。  

 前説が長くなってしまいましたが、ここでタイトル回収します。教師になってやはり、保育士の経験を生かさないともったいない。そんな思いから何ができるか、考えたところ、保護者対応が思いつきました。
 保育園時代は保護者が毎日、朝と夕方に来て、その日の出来事や世間話、相談事等、色んな事を話してきました。子どものエピソードやシリアスな話などを保護者の方の性格や家庭環境、その日のトーンを考慮して、お伝えしてきました。子どもを中心にして、その子の良さ、課題を意思疎通していくとやはり、クラスを運営していことにプラスしかなく、大変役立ちました。何よりも、保護者からの苦情は確実に減ります。
 しかし、学校は毎日、保護者の方が学校に来ないのでどうするか・・・
     電話しちゃえ!となりました。
 はじめは、突然の電話で、大体の方は「うちの子何かしましたか?」が第一声です。なぜなら、学校の先生から連絡が来るときは、何かトラブルがあったときか、具合が悪いときが多いので保護者の方も身構えています。
 そこで「〇〇くんの最近の頑張りをお伝えしたく電話しました。」とお伝えすると、声のトーンが変わります。そして、その子の最近の様子(良い点、課題も)を伝えると、保護者の方は、自分の子を見てもらっていると感じ、安心し、信頼関係が構築できます。保育園のときもそうですが、保護者が学校に求めているのは“自分の子どもを見てほしい”ということだと感じました。
 しかし、学校での業務は忙しく、30世帯以上の家庭にどう連絡するか・・・私は、半年に一回は連絡するようにし、今日は3人連絡するとノルマを決めて、3週間スパンでやりました。特に、心配性の方には月1程度で連絡しています。関係を作っていくと、苦情予防にも繋がり、児童がよりよく見えてきます。
 こんな真面目な話をしていますが、私は結構フランクに話すので保護者の方とスラムダンクの推しの話題で盛り上がったり、自分の子どものことについて、相談に乗ってもらったりもしています(笑) こんな感じで保育士の経験を生かし、保護者のツボを抑えて学級経営に役立てています。
 このような保護者との関係作りのやり方は、一見、遠回りのようですが、近道だと考えています。元MLBのイチロー氏も言ってました。
「遠回りが一番の近道」だと。

 最後に、保育士時代保護者の方々と日々接してきて保護者が学校に求めるものは「児童一人ひとりに目を向けること」に尽きると思っています。
 学校では集団ですが、家庭に戻れば大事な一人の子どもですので教師は児童のことを一番に考え向き合う姿勢が重要だと考えるからです。保育園で初めての集団生活の子どもが多いですので心配、不安になる保護者の方が多数います。
 ですので一人ひとりの姿をお迎えの際にお話し、こんな姿があった、家庭でこうすればさらに良くなることなど連携を密にすることで不安が少しずつなくなっていきました。
 学校では同じようにはいきませんが、日ごろの様子や成長した姿を個人面談や保護者会、学級だより等で伝えています。特に何か問題が起こったときが重要でその日のうちに連絡帳や電話を入れて経緯や状況を説明し、迅速且つ丁寧に連携をとることで信頼関係を構築しています。
 学校と家庭との両方向で子どもの成長を支えることが大切だと思います。学級×家庭の両輪で児童の成長を促していくことが重要ですね☆

保護者✖️学級経営🟰Happy⭐️

最後まで読んでいただきありがとうございます!
                       マッキー(西牧雅有)

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