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【漫画】兄嫁と結婚します 44

大正時代の東京・上野を舞台にしたマンガを描いています。


Where




拒否権はない

Wake up!



解説

【蛇足】2023年12月、侯爵と華枝の話が落ち着いたので、先の段階に進める覚悟を決めたものの、「Where」を描き始めてから毎日感情がゆさぶられて苦労しました。千代と一緒に、つらい場面を乗り越えようとがんばっております。
2024年正月に大地震が発生し、大変な被害が出ています。以前、東日本大震災の後で色々な方の創作物に心を支えられたので、1月は明るい話を描くことに決めました。(私のメンタル的にもその方が良いかと判断しました。)
「Wake up!」は「起きて(起きてください)!」という意味で、寿が千代を起こすところから始まります。寿がそれまでの学びから、自分自身の学問に目覚め始め、千代とともに動き始めます。
2つの話をボートがつないだ感じになってよかったです。

パパ大活躍ですね!
父親として、家を継がせることができない病弱な長男の扱いには迷い続けたことでしょう。「寿を養うのは道楽」と割り切ることで、自分を納得させたのかもしれません。
成り上がり根性全開の台詞が気に入っています。

俺は金(カネ)が好きだ!!
儲けるのも使うのも好きだ!!
金(カネ)を使ってさらに儲けるのは
この上のない喜びだ!!

たくさん儲ければいい、たくさん使えばいい、というだけでなく、金の循環による金儲け推奨。独り占めするよりもみんなが儲かるようにすれば、みんながその金を使うからまた儲かるという。金儲けへの愛と矜持。
ちなみに、パパはギャンブルをしない人ですが、人生自体が大博打(バクチ)だし、博打を打つよりも胴元(博打の親元、元締め)になった方が儲かるという見解のためです。

戦前の警察はめっちゃ恐ろしいので、パパは「警察に目を付けられないよう気をつけろ」と警戒しているし、千代は名前を聞かれる前に挨拶をして逃げている。警察にマークされ、家や会社などに捜査が入ったら厄介なことになるので、情緒不安定な千代も振る舞いに注意しています(警視庁に特高警察が設置されたのが明治44年)。

それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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十五堂
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