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定点観測(6)
2020年8月1日
菊名でジャグリングの練習会。久しぶりに屋内でジャグリング。ふじくんを誘い一緒に自転車で行く。ふじくん、おととい深夜に一緒にペニーを練習していたら負傷した。大丈夫かな、と思ったが全然問題なし。菊名まではそれほど遠くない。30分ぐらい。途中、ダイゴさんから「公園にいるよ」と連絡。いきたかった。五月雨も落ち着いてきて、いよいよ外に出てまともに活動ができる時期になってきた。晴れてる日は遠出をしたいね。菊名練習会、参加者5人。ヤマグチさん、ヤマトさん、クロセさんと、僕ら二人。別に何をしっかり練習するでもない。持ってきた道具をいじったり、倒立旋回の練習をしたり。ぐるぐる。ぐるぐる回るのは気持ちがいい。
解散したら白楽方面へ帰宅。途中、妙蓮寺の生活綴方の前を通る。ちょっと溜まった仕事もあるしまっすぐ帰りたくもあった。でもなんとなくすぐ帰るのが嫌だった。そこで昨日に引き続き寄っていくことにした。というか、僕は今夜もここに来る。店番をされているのは、イヨリさん。初めて会う方。少し店内を見回して、「あの、今度から店番します、青木です」と一言。しばし会話する。なんだか話しやすいなぁと思って、ついついくだらんことばっかり言ってしまったが、イヨリさん、優しく付き合ってくれる。ふじくんも何者であるか紹介し、何かできたらいいね、という話。オススメの昼ごはんどころをきいていくつか挙げてもらったが、とりあえず外に出よう、と言って店を出たら、すぐ隣にあるイタリアンがいい感じなので入ることにした。「男二人で来るところじゃねえな」と言いつつも、生パスタのランチを美味しくいただく。とても美味しい。とりあえず店番を始めたらここをオススメしよう。
一度家に帰り文字起こし。久々の練習で疲れていたので、少し仮眠。生活綴方の歓送迎会の時間になって、自転車で妙蓮寺まで。会場である店に入るとUNIさんという方だけがいた。「みなさん、上に行かれましたよ」というので、対面にある石堂書店という本屋の二階にある、「本屋の二階」にいく。イヨリさんと中岡さんがいた。少し開いた窓から、シャイニングみたいに声をかけると、「カッター使うの得意ですか」と聞かれる。そのまま、少しだけ、カッターでやっていた作業を手伝う。
それが終わると下に行って、ちょうど歓送迎会が始まった。10人くらいの人が来ていた。生活綴方に関わる人たち。不動産のサカイさん、石堂さん、中岡さん、店番をする方々。一人一人自己紹介。みんな面白いストーリーを持っていて、一人が終わるのに15分ぐらいかかった。結局、夜の9時過ぎ、みんなの自己紹介が終わったところで会は一旦終了。そこから、みんなで飲み物片手にフリーで話す。23時ごろにお開きとなって、石堂さんからジャガイモをもらって、帰った。
(翌日ふかしたもの)
家でアキ・カウリスマキの『希望のかなた』観る。今年大学に入った若い友人に勧められていて、早くみなきゃ、と思った。カウリスマキは、いくつか10年ぐらい前に観たがそれっきり。久々のカウリスマキ。自分の思う文法で、イメージと音と話のつながりで、言葉で掬えないものを汲み取っている感じがした。なんか漫画みたいだな、とも思った。日常の一部を切り取っているようだけど、やっていることとか、かなり虚構である。なんか、映画って、どうしても、生身の人間が演じているから、嘘っぽいところを「ツッコミどころ」と認識してしまいがちだが、そうではないんだね、とようやく実感として、わかった。映画の世界にいったん浸るための、スイッチの切り方を覚えた。多分これは、たとえば春樹の小説を読む時とかにも必要なものだと思う。え、なにこれ、ではなくて、そこで起きていることと「現実」を並列して比較しない、ということ。なんだか、映画について僕は全く無知で、これから、ちょっと今までより意識的に映画を観たいなと思っている。