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Kohei the Juggler-2

前回、私が海外へとパフォーマンスしに行くことを決めたきっかけの話をしました。今回は、ほとんど猪突猛進で「まぁ諸々の問題はこのあと生じてきたときに都度解決すればいいか!」という心持ちでフェスティバルにエントリー(メールで出演希望を送った)した後、最初の旅程を立てていくところのお話。
※エントリーの流れとかそういうのはまた別立てで書きます

人生初パスポート

初めての海外ですから、当然私は未だかつてパスポートを所持していませんでした。とりあえず、検索すれば普通に申請方法やら申請様式やらが出てきました。

北海道パスポートセンター
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tsk/passport/passport_0.html

手続きについては書いてあるとおりなんですが、それにしても平日しか申請を受け付けてくれないの、人によっては面倒だろうなぁと思います。

パスポート取得にあたり私が感じた教訓は
海外に行こうと思ったら真っ先にまずパスポートを取れ!
予定を決めるのはその後!

初めて海外へ行く計画を立てる、あるいは考えているという人、とにかくさっさとパスポートを取りましょう。パスポート用の写真を用意するとか、平日しか受け付けてくれないからスケジュール調整するとか、すぐに申請しようと思ってもなかなか行動に移しにくい要素がややあります。
あと、5年とか10年使うことになる顔写真入りの証明書ですから、髪とか肌を気にする人はなおさら計画的に申請の段取りをしたほうがいいかと。

ちなみに自分はどうせ申請するならお得な方がいいなと思って10年のやつにしました。この先10年、海外でも活躍するぞ…!という願いも込めて。

航空券を予約する

無知な私はフランスの空港の名前すら知りませんでした
パリの空港は「シャルル・ド・ゴール国際空港」

パリの右上あたり

もちろんフランス内には他にも空港がありますが、そういう中小規模の空港を目的地にすると乗り換えが発生します。乗り換えが多いことはリスクだと思っていたので、自分は新千歳からなるべく乗り換えが少なく、かつ手続きが不安なので乗り換え時間に余裕がある便にしようと決めました。

Googleで「新千歳 パリ 航空券」とかなんとか検索すると、まずは仲介サイトが出てくると思うので、ひとまずそこで色んな航空会社の金額・時間をチェックします。
安いけどやたら乗り換えが多いとか、早いけど乗り換え時間が1時間しかないというウルトラ不安なやつとか、色々出てきます。

結果として私が予約した旅程がこちら

アシアナ航空
8/8 13:00 新千歳空港 - 16:10 仁川国際空港
8/9 10:45 仁川国際空港 - 8/9 18:05 シャルル・ド・ゴール国際空港

ご覧の通り、仁川国際空港での乗り換え時間が空港で待機するようなレベルではありません。なので、韓国の市街地で1泊してからフランスへ向かうというような感じです。
※もちろん韓国に滞在するということすら私にとってはめちゃくちゃ不安要素でした。「韓国滞在編」、お楽しみに。

シャルルドゴールの到着時刻は「現地時間」です。
欧州との時差は日本時間からマイナス8時間、サマータイムの時期だとマイナス7時間ですので、18:05到着というのは日本時間にして25:05到着ということで14時間くらいのフライト。

仲介サイトを使わずに公式HPから予約しましたが、アシアナはすんなりできました。このとき、ちゃんとパスポートの情報に基づいて正確に予約情報を入力しろとおどされます。なので、さっさとパスポートを取りましょう!

公式サイトは日本語でも書いてくれているのですが、当然なんだか変な日本語です。不安な場合は仲介サイトを使うのがいいでしょう。多少手数料を払っても、安心には代えがたいです。実際、私は帰りの便はBooking.comを介して予約しました(帰り便の予約の話はまた後日)。


空港から目的地までの道のり

上記の通り18:05に空港に到着するということで、普通だとじゃあパリに1泊してから目的地へ向かうことになるんでしょうが、何せオリンピック開催期間です。ホテルがとんでもなく高い!(パッと見6万円とかでした)
安いとこは治安が悪いエリアというお話を聞いていたので、とりあえずパリ宿泊は無し。

そしてもう一つ、今回の旅の縛りとして
「8/10(土)にはAurillacに到着しなければならない」
という条件がありました。

私が出演したFestival d'Aurillacは町一つが会場の大規模フェスティバル。
開催期間は8/14(水)~8/17(土)
この前後の期間は人が押し寄せるためホテルが高騰していました。パリほどではないけど、1泊3万円とか…。

そのため、宿泊先として決めていたのはキャンプ場

キャンピング・ドゥ・ロンブラード
https://www.campingombrade.fr/

ここだと1泊17€弱くらいでした。圧倒的に安い。

なぜ、フェスティバルが8/14からなのに8/10に到着しなければならないのかというと、キャンプ場が埋まってしまうからです。
このキャンプ場は予約できないため、先着順で埋まっていきます。渡邊翼さんからの事前情報もありましたが、直接キャンプ場にメッセージを送って確認したところ、8/10にチェックインすることを勧められたのです。
※メールを送ってもエラーになってしまったのでFacebookのメッセンジャーで問い合わせ送ったら親切に回答してくれた

Aurillacは空港から530kmくらい南。
東京-大阪以上の距離です。

これらの条件から考えても、8/9に悠長にパリに泊まっている場合ではありません。8/10のなるべく早い時間に到着するようにしなければ、高額な宿泊費を背負うことになりかねない。

旅費を抑えつつ、何とかキャンプ場を勝ち取るために私が選んだのは…

深夜バスに乗って宿泊費を節約しつつ移動!


FLiX BUS

https://global.flixbus.com/

欧州移動で大変お世話になったリーズナブルな高速バス「FLiX BUS」
こいつに空港から乗って、Aurillacを目指すことにしました。

このバスはWEB予約ができて、チケットもスマホでQRコードを提示するような形式のため、「チケットどこで買うの?どうやって支払うの??」という問題に悩まされません。
※もちろん英語サイトだけど、Google翻訳使えばどうにでもなります

From・Toのところに空港名とか都市名を入力しようとすると、途中で候補を出してくれる親切設計。推せるぜフリックスバス。


こちらが私が予約したバス

見てください。
2:35発です。深夜です。

私が空港に到着するのは18:05です。
つまり、空港で8時間ほど過ごす必要があります。

んで、これまたご覧の通り7時間20分の道のりです。

待機+乗車時間がフライトより長い。

そして到着地はBriveという町で、まだAurillacではありません。
さらに電車に乗る必要があるのですが、Briveのバスが止まる位置は駅から4km離れています。

この4kmは歩かざるを得ません。推定徒歩1時間。
(23kgのトランクを引き、10kg程度あるリュックを背負っての1時間です)
もしかしたら何らかの交通手段があったのかもしれませんが、私は見つけられませんでした。

そしてようやくBrive駅から電車に乗って2時間行った先がAurillacなのです。

上の方の☆が空港。一番下の赤いピンがAurillac。ピンのすぐ左の緑旗がBrive。

まとめると
14時間のフライト
8時間の空港待機
7時間のバス
1時間の徒歩
2時間の電車
行き付く先はキャンプ場

計画立てているときにはそりゃあもう不安ですよ。マジかよ…みたいな。
日本国内だってこんな無茶な移動をしたことないですよ。
でもどうしたって通らざるを得ないから、覚悟を決めること以外できることはないのです。

実は、同じフリックスバスを使った移動でも、これより多少マシな道のりをGoogleマップは提案してくれていました。

22:00くらいに空港発、朝5:00前くらいにLyonに到着してバスを乗り換えて、たしか7:00台にClermont=Ferrandに到着するというもの。
Clermont=Ferrandからはやはり電車に乗る必要がありますが、空港での待機時間が短いし、最終的にAurillacに到着するのも早い。

なぜこれにしなかったか

当初、この道のりを選んでいました。実際にバスも予約したのです。
しかし私はミスを犯しました。

フリックスバスは飛行機のように預け入れ荷物の個数・サイズ・重さなどの規定があります。規定を超えた場合は超過料金というのは飛行機と同じですが、フリックスバスにはもう載せられませんという状態が生じます。

WEB予約するときに、まだ載せられる場合はエクストラな荷物の追加をするかどうかという選択肢が出てきますが、もう積めないよという場合はこの選択肢が出てきません。

私は、後から追加できるんだろうな~と思って普通に予約したのですが、それの方法が分からずに問い合わせたら「もう積めないってことだよ」とチャットオペレーターに教えてもらったのです。

ひどい初見殺しだ…と思いつつ、泣く泣くキャンセル料を負担してキャンセルをしました。

ところが、実際に現地でフリックスバスに乗ると、荷物の重量も大きさも測られるなんてことはありませんし、積むのも出すのもセルフで行います。

あれ?これ追加料金払う必要ある??

よっぽどデカい荷物じゃない限り、乗務員さんはスルーです。
つまり、荷物の追加ができなくて泣く泣くキャンセルした便は、普通の荷物を載せるよーという感じでしれっと乗ってしまえば大丈夫だった可能性が大だったのです。

これは現地に行ってようやく分かったことですし、私はそれが分かったあとでも「とはいえ本当に満載にだったときに困るから追加しとこ」と思って課金してました。課金してないと、時々その場で追加料金払わされることもあるそうな。

ということで、フリックスバスに今後乗る予定のある皆様は、よっっっぽどデカい・重い荷物でない限り、多少の超過は気にしなくていいと思います。


次回、アイテム編

航空券を予約した時点で、預け入れ荷物・持込荷物の条件が決まります。
無料の範囲は、預入は23kgまで、持込は10kgまででした。そして大きさの制限もあります。
詳しくは試しにアシアナ航空のHPを見てみてください。

https://flyasiana.com/C/JP/JA/contents/free-baggage

見てみると、重量超過よりもサイズ超過の方が取られるお金が高いです。
預入荷物がサイズ超過すると、アジア~ヨーロッパ間は最低でも210ドルかかってしまいます。

私が日ごろパフォーマンスで使っているトランクはサイズ超過してしまう大きさでした。ANAとかエアドゥとかスカイマークとかの国内線の規定と見比べると、国際線はサイズ制限がやや小さいのです。

お金を払えばべつになんてことないのですが、私はお金持ちではないのでなんとしても無料の範囲に収めたいと考え、実際にしっかりと制限範囲内に荷物をまとめました。

ここまでのお話でお分かりの通り、宿泊地はキャンプ場。
つまりキャンプ用品が必要です。旅慣れている人は現地調達するという手段もあるようですが、初海外の私にとってそんなハイリスクな行動はできません。ていうか、キャンプがそもそも初心者。小学生のときに家族で行ったおぼろげな記憶しかありません。

初めて行く海外で、初めてのソロキャンプ、初めてのパフォーマンス

行きの航空券を予約してからというもの、そこからめちゃくちゃキャンプについて、キャンプ用品について調べ、すでに持っているものでも軽量化できないか検討し、必要なモノを厳選していくという作業を行っていきました。

次回はそんな厳選の末に持っていったアイテムのご紹介をします。

この調子で書いていくと、本シリーズはなかなかの長期企画になる気がしてきました・・・



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