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2023全国大会in熊本開催報告

2023_JUDI全国大会in熊本が去る11月3日~4日に開催されました。
初日は熊本市下通商店街にあるCORE21を会場に、公募型プロジェクトの発表が行われました。2020・2021・2022 年度に実施された9編について、それぞれ代表者から活動報告が発表され、活発な意見交換が行われました。それぞれ違った視点のプロジェクトで、今後の継続も楽しみな取り組みでした。

会場のCORE21の様子

初日の締めくくりは、地元九州ブロックの柴田代表幹事から特別講演として「震災後の熊本」と題して、二日目のエクスカーションも踏まえたお話を頂きました。

全国大会in熊本2日目エクスカーションは震災後の熊本を案内頂きました。
はじめに、中心部のシンボルプロムナードができた経緯について、熊本大学の田中先生にご説明頂きました。続けて、まちなか歩きをスタート。熊本大学の星野先生に、まちなかの再開発、白川の河川改修などについて解説頂きました。
河川敷のクスノキ移植など、市民の思いが反映された取り組みに感心しました。

再開発で生まれ変わった桜町バスターミナル・熊本城ホール前のシンボルプロムナード
江戸時代の古地図が張られ現在と比較できる/星野先生が現在地を案内
下通商店街の入り口 右奥にお城がある(下写真)
電車通り・電停の通町筋と熊本城
河川改修で拡幅等された白川「緑の区間」
案内板の下から2枚目が改修前の白川
森の都熊本のシンボルとして市民に愛されたクスノキ約140本は河川改修で移植し残された
立曳きと呼ばれる移植方法で生き残ったクスノキの大樹前で記念写真
川面にも下りられる

午後は、熊本震災を象徴する被災、復興箇所を案内頂きました。
新阿蘇大橋展望所、熊本地震震災ミュージアム、数鹿流崩之碑展望所、大切畑地区など。
震災ミュージアムでは、地震発生時の様子とその時の対応、復興の取り組みを後世に伝え、教訓となるように展示されており、地震の恐ろしさとその後の復興への人々の強い思いが伝わってきました。

新阿蘇大橋/柱状節理の岩盤
背後の山肌の大きく削れているのが震災によるもの/左に見えるのは豪雨災害による崩れ
震災復興ミュージアム
館内の展示
旧東海大学阿蘇校舎正面玄関の傷跡
校舎下を断層が貫き無数の亀裂が生じたものの耐震化された建物は倒壊しなかった

数鹿流崩之碑展望所では、最初の震度7により崩落した阿蘇大橋現場を一望。地震で2mも飛び上がり、元に戻る際に自重と衝撃で崩落したという。すさまじい地震であったことが分かる。

人びとの記憶に留めるため落橋したまま残されている

最後に訪れた大切畑地区では住民コミュニティがその後の復興をスムーズに進める大きな力になったことなどが紹介され、日頃のコミュニティの重要さを改めて認識しました。

2日間にわたる全国大会も無事終了。熊本地震の爪痕は今も各所に残されているとはいえ、力強く復興し、さらに大きく発展している状況を見ることができました。

お世話頂いた九州ブロックの皆様、地元の皆様、理事の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。


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