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41歳米国1人旅「ちむどんどん」

米国2日目。現地で迎える初めての朝だ。
高揚感か、時差ボケか、
2、3時間程度の浅い眠りで7時に目が覚めた。

朝から、散歩がてらセブンイレブン行って、「TRADER JOE'S」行って…。
海外に来ると店で買い物するだけでちょっとした達成感を得られる。
日本では当たり前にやっていることでも「小さな挑戦」となるから、
海外旅行は刺激的だ。朝ドラ的に言えば、ちむどんどんする。

現地初日の前夜は到着からバタバタと動き続けたことで、
深夜にホテル戻ってから口にしたのは水のみだった。
その反省を踏まえ、朝のうちにアルコールを調達。
セブンイレブンでは空腹に耐えきれず、
ピザ1切れとバッファローウィング3本を購入した。
想像を大きく上回るうまさにテンションがさらに上がった。

包装からセブン色満載
見た目の通り、というか見た目以上に美味こう


スーパーでは、夜用のつまみと翌日の朝食を購入した。
ホテルに戻ってレシートを見て気づいたのは、
買ってもない「卵1パック」が謎に計上されていたこと。
返金を求めて購入商品を持っていくのも面倒だし、
相手を言い負かせられる英語力も持ち合わせていないから、
泣き寝入りすることにしよう。
きっと、わざとミスをしたわけではない。
そう思えば受け入れられなくもない。そう、思うことにする。
こんな経験もまた、海外旅行の醍醐味と思えばいい。

タンドリージャーキー、パイナップル、韓国のりみたいなやつなど


暑い、暑いと思っていたら、最高気温は36度あった。
そりゃ、暑いに決まっている。

初日は嵐とともに到着したリグレーフィールドだったが、
この日は真っ青な空の下、芝生の緑が映え、美しさが際立っていた。
メジャーでは練習前にも、ロッカールームへ行ける。
今日はグラウンドで練習するということで、
日本ではコロナ以降、入場が規制されているグランドレベルへ。
テレビで見ていたメジャーリーガーたちが談笑しながらアップを始める
その中には別メニューを始める、誠也君の姿もあった。

並んで歩く「チーム誠也」。右から鈴木誠也選手、梶山トレーナー、松下通訳。
患部の左薬指の回復優先させるため、スローのみ。代わりに松下通訳が捕球
キャッチボール後に、なぜかこちらに投げてくれた公式球

本人はどこか、モヤモヤしていた。

「日本だったら余裕でやっている。自分の中は腫れたうちに入らない。
でも、こっちでは違う。チームが決めたことに従うしかないけど…」

やりたいのにできない。は、もちろん
やれたのに、できない。も、きついだろう。

復帰まではまだ少しかかりそうだ。
私が滞在する間の復帰はない。
残念ではあるが、仕方がない。
また再びファンを「ちむどんどん」させるための準備期間と
今は思うしかない。

グラウンド上でも、試合後のロッカールームでも、
明るさは広島時代のまま。

「僕は何も変わっていませんよ」

米国でも、鈴木誠也は鈴木誠也のまま、戦っている。

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