前原淳

野球記者。福岡生まれ福岡育ち、東京をへて広島で取材活動を続ける。現在は日刊スポーツの契約ライターとして、広島東洋カープを担当。NumberWeb「一筆入魂」(隔週連載)、スポルティーバにて原稿掲載。

前原淳

野球記者。福岡生まれ福岡育ち、東京をへて広島で取材活動を続ける。現在は日刊スポーツの契約ライターとして、広島東洋カープを担当。NumberWeb「一筆入魂」(隔週連載)、スポルティーバにて原稿掲載。

最近の記事

【シカゴ旅行記⑦】「人運」

最終日だから歩いてリグレーフィールドへ行こうと思っていたら、 まさかの2度寝…。 結局、いつものようにバスで球場に向かった(現地時間6月19日の話…)。 球団から、 明後日からアリゾナでトレーニングを行うことが発表されたという。 チーム本隊に帯同しながらでは、やはり出場選手を主体に動き、 練習量が限られ、気も遣う…。 自分のリハビリと練習に集中できる環境を求めていただけに、 正式決定に安堵した。 結果的に、自分が帰国する日と同日移動となった。 自分が米国入りしてすぐにアリ

    • 【シカゴ旅行記⑥】「不慣れと慣れ」

      いよいよ米国滞在もあと2日となった。 いつものようにバスに乗り込み、 街並みを見ながらリグレーフィールドへ。 緊張しながらもらっていたワンデーのプレスパスのもらい方も慣れ、 入口でのチェック、荷物検査も、我ながら堂々としたものだ。 検査する女性もいつも同じ人で 「あんたはもういいよ」ってな感じで通してくれた。 リグレーフィールドまでの行き方も、 パスのもらい方、球場入ってから記者席までの行き方、 試合までの過ごし方…と、余裕ができてた。 米国初日からの動線は初日見た景色と、

      • 【シカゴ旅行記⑤】「"Go Cubs Go"」

        今日はPCR検査の日。 円安だけでなく、コロナでどれだけ出費かさむんだ、という状況だ。 リグレーフィールドには試合前に立ち寄り、挨拶と雑談だけで移動した。 「疫病神ですね笑」 そう言われたように、シカゴに来てから、 まだカブスがかったところを見たことがない。 4連敗で計10連敗中という状況だった。 「勝ったときのリグレーの雰囲気はすごいですよ」。 米国初日から感じていたリグリーフィールドの雰囲気の良さ。 試合の盛り上がりを演出しているのは、スタンドのファンだった。 さ

        • 【シカゴ旅行記④】「大事な時間」

          米国旅も中日。 今日の最優先事項は…、締切が迫ったNumberWebの原稿を書くことだった。 海外に来ているからと言って締切は待ってくれない。 事前に書き進めていたものを昨日から手直しつつ、 リグレーフィールドの記者席で最終仕上げを行った。 カブスの試合を見ながら、カープの原稿を書く…。不思議な感じだ。 この日、リグレーフィールドまではバスで来た。 なんとなくホテルから数個先のバス停までは歩き、乗車。 シカゴの街並みを眺めながら、 現地の人の日常に触れながらバスに揺られた

          【シカゴ旅行記③】「目的地」

          執筆が1日遅れた、米国3日目。 気が張っていても、体は疲れているのか、 ぐっすり眠れた。 この日はホテルから歩いて30分くらいのところにある ミレニアム パーク (Millennium Park)へ。 (気になる人はガイド本を) 一人で「へー」「ほー」と言いながら滞在数分で園外へ。 摩天楼の街と言われるダウンタウンを歩くのは刺激的だ。 治安があまり良くないと言われるシカゴでも、 昼間のダウンタウンは大丈夫そう。 ビビってませんよ感を出しつつ、 イッちゃってるような人とは

          【シカゴ旅行記③】「目的地」

          41歳米国1人旅「ちむどんどん」

          米国2日目。現地で迎える初めての朝だ。 高揚感か、時差ボケか、 2、3時間程度の浅い眠りで7時に目が覚めた。 朝から、散歩がてらセブンイレブン行って、「TRADER JOE'S」行って…。 海外に来ると店で買い物するだけでちょっとした達成感を得られる。 日本では当たり前にやっていることでも「小さな挑戦」となるから、 海外旅行は刺激的だ。朝ドラ的に言えば、ちむどんどんする。 現地初日の前夜は到着からバタバタと動き続けたことで、 深夜にホテル戻ってから口にしたのは水のみだった

          41歳米国1人旅「ちむどんどん」

          41歳米国1人旅「約1万1000㌔の初日」

          長い1日だった…。 広島の自宅を出て、約1万1000㌔を移動。 現地時間24時過ぎ、米・シカゴのホテルに戻ってきた。 【初日の移動手段と距離】 広島空港までバス…48㌔ 羽田空港まで飛行機…763㌔ 成田空港までバス 81㌔ オヘア国際空港まで飛行機 10066 ホテルまでUber 27㌔ リグリーフィールドまでUber 9㌔ ホテルまでUber 9㌔ ※移動時間は約31時間 小3の長男が朝食後に思い出したかのように宿題を始めたことで ドタバタの出発となった、あの朝が遠

          41歳米国1人旅「約1万1000㌔の初日」

          原稿と執筆後記から辿る       米大リーグへの足跡②

          カブス鈴木誠也選手の復帰がさらに遅れることになったそうだ。 開幕直後の成績から徐々に数字を落とし、さらに負傷離脱と、 悪いことが重なっているようにも、みえる。 ただ、これまでも成長を遮るような負傷に見舞われてきた。 そして、そのたびに強くなってきた印象すらある。 「足跡①」で記したように、 「神ってる」と言われた16年も、ケガからの始まりだった。 カープの新4番となった17年も、8月に右足首を骨折。長期離脱となった。 リーグ2連覇を決めた瞬間、甲子園のグラウンドには姿

          原稿と執筆後記から辿る       米大リーグへの足跡②

          原稿と執筆後記から辿る       米大リーグへの足跡①

          広島からカブスへ移籍した鈴木誠也選手が好スタートを切った。 開幕3戦目、米大リーグ10打席目に飛び出した米1号、 打率.375、3戦連続6打点の成績だけでなく、内容ある打席が続いている。 オープン戦10試合できっちりと調整し、開幕を迎えられたように感じる。 新天地でもあれだけのパフォーマンスを発揮できるのはなぜか―。 過去にNumber Webに記した原稿を通して、 現場で触れてきた姿と思考、 そして当時のやりとりなどとともに米国までの足跡を辿りたい。 Numberさん

          原稿と執筆後記から辿る       米大リーグへの足跡①

          サクラ、サク。

          努力は報われる、とは限らない。 プロ野球の世界は、残酷なほどにそう感じることがある。 あれほど練習していたのに…と思うことは多々あり、 努力が報われずにユニホームを脱いだ選手たちを何人も見てきた。 ただ、努力せずに報われた選手は、見たことがない。 運を引き寄せるのも、 巡ってきたチャンスを生かすかどうかも、 日々の姿勢が出る。 一般社会にも言えることかもしれない。 今年、広島カープ入団10年目にして初めて開幕スタメンを勝ち取り、 開幕5連勝の立役者の1人となった上本崇

          サクラ、サク。

          なんとなく、をしない。

          プロ野球が、開幕した。 4年連続4度目の大役となった大瀬良大地投手にとっても、 やはり開幕戦は特別だったよう。 何より求めていた勝利という結果を手にした投球はお見事だ。 あの1勝、もっといえば、あの1球のために、 トップアスリートは、日々の取り組みから常に意識を置いて行動している。自分に置き換えれば、 何となく過ごしてしまって1日なんていくらでもある。 情けない限りだ。 大瀬良君は、後輩とのランニングひとつでも、なんとなく、しない。 自主トレ期間の12月、 大瀬良君を内

          なんとなく、をしない。

          取材は学び

          登録したまま放置していたnoteを、はじめてみようと思う。 本当は1月からはじめようと思っていたけど、ズルズルと… 気づけば3月となっていた。 そんなときに決まった、鈴木誠也選手のカブス入団。 そして、プロ野球も開幕するというタイミングではじめなければ、と。 「まず、やってみる」。 その精神こそ、取材を通して誠也君から学んだことでもある。 「挑戦しないと、人は変わらない。」 彼が広島で口にしてきた言葉だ。 言うは易く行うは難し。 何より驚かされるのは、行動力、実行力

          取材は学び