4ヶ月目の近況報告~コレラアウトブレイク対応~
こんにちは、プリンセスです🙌
以前は週一回更新をしていましたが、今後は月一回の更新を目標に書いていきたいと思います~(ただ単にサボり症w)
にしても、2月はあっという間に過ぎていきますねえ。
他の月より短いからとか関係なく、いろいろあった4ヶ月目を振り返ります。
コレラアウトブレイク
前回の記事でも書いたように、2023年1月26日から、ザンビアではコレラのアウトブレイクが発生。地域的には、まずザンビア東部から始まり、その後は北部でも確認されました。
東部と言えば、約一年コレラに見舞われているマラウィや、モザンビークと接している場所。
持ち込み例もあるだろうけれど、それよりやはり土地・地理的な要素も多くて興味深い🤔
(ザンビア東部の水源はマラウィにあり、標高もマラウィの方が高いため、そこで汚染された水をザンビアが享受している形になる)
一報、北部はDRC (コンゴ民主共和国)と接していて、国境沿いでfishing campが行われたようで、それに参加した人からコレラのケースが見つかっている。
(DRCの方でも出てそうなのに、それに関連する情報がDRCからは公表されていない…)
私はIPC (Infection Prevention and Control)というものに携わっているし、コレラ自体は勉強したことはあるけれど、日本でお目にかかる機会なんてなくて、
実際起きたらどうやってレスポンスしているのか??
リソースが少ない中でどう動くのか??
とかすごく気になった。絶対行きたいと思った。
ただ、initial response teamには入れず、第二弾が必要とされるのか、フィールドからのfeedbackを待つ日々。
クラスターのボスにも、
「せっかくの機会でいろいろ吸収したいし、IPCに関わる者として役に立ちたいので是非私を派遣してください!!!」
と頼み込む日々。笑
そしてやっと二週間ほど経って、私ともう一人を送り出してくれることに!!
押しに押しまくった甲斐がありました。笑
どんなことをしたのか??
基本的にはIPCに関わることをしました。
一つ目は、コレラトリートメントセンター (Cholera Treatment Centre: CTC)のIPCの見直し。
この評価・評価ツールに関してはGTFCC (The Global Task Force on Cholera Control)のガイドラインにも含まれています。
マラウィに派遣されている私のIPCのボスからもそのアセスメントシートを使用するようにアドバイスがあり、それをCTCで働いている看護師やIPCのことを理解している関係者と共に話し合いながら使用・評価をしました。
二つ目は、health care workers (HCWs)のIPC強化。
医療者不足なのか、CTCに派遣されるHCWsがみんな看護師ではない。
Environmental Health Officerとか、Clinicianとか、その他にも直接ケアに関わらないクリーニングスタッフがボランティアの人だったり。
かき集めるのは仕方ないけれど、そうなるとIPCの基本的な知識がそれぞれで違っていることも多いし、
さらにコレラに特化してトレーニングを受けた人~?って聞くとほとんど手が挙がらない。
ということで、そういう人たちに基本的なPPE (Personal Protective Equipment)の装着・脱衣について説明したり、
ゾーニングの概念を伝えたり。
まあ、そんなことをしていました。
あとはIPC以外にもアウトブレイクのケースマネジメントやCTC退院後の患者のお宅訪問などにも関わりました。
感想
初めてに現場でIPC担当としてポイッと出されてしまい、かなり不安があったけれど、実際ザンビア人の方がコレラのことはよく知っているし、今まで一緒に働いたことのある保健省の人とも会えたりしたので、そのあたりはとても心強かった。
WHOザンビアには日本人は私しかいなくて、居るだけでインパクトがあるようで笑、いろんな人とも繋がれた点も良かったかな。
とはいえまだまだ未熟だなあ〜と感じざるを得ない毎日でした。
一週間という短期間のミッションで、
人との関係性を築いて、
情報収集しながら、
何が欠けているのか、何をする必要があるのかを考えて行動しなくてはいけない。
現場からの要請があればそれに対応するのは大事なことだけど、
呼ばれたら駆けつける、という行動に慣れてしまうと、
その本質を考える機会が少なくなり、
ただただ忙しいこと、
物事に対応している自分に満足しかねない。
そして、自分が医療者としてのバックグラウンドを持っていて良かったな、とも思った。
自分はケアギバーとしては向いていないのだけど笑、フロントラインで働いている人に気持ちはわかるし、その人たちの安全を守りたい、技術の向上に関与したいとも思うわけです✌
WHOですというと、やぱり相手も身構えてしまうのだけど、そこで
私も助産師なんやで~
大変よな~給料も良くないしね~
でも患者さんにとって一番近い存在でケアを届けているにはあなたたちだからね~
私にも協力させてください!協力できる部分はきっとあるから。
っていうと、結構受け入れてもらいやすいです(気がする🤔)。
いやこれはザンビア人が優しいだけなにかもですがw
そしてIPCはおもしろい。
今回はコレラの対応で入ったけれど、感染マネジメントは普段から、どんなセッティングでも必要な知識・介入なわけで。
看護師の中でもPPEの扱いもすごく微妙な人もいて、もう少しザンビアのHCWsのIPC向上に寄与できたらいいなあ~~と思ったり。
その前に自分の知識やコミュニケーション能力ももっとブラッシュアップしなければ💪
Bon week-end☆
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