付加価値

日曜日って、街中のカフェはすぐ満席になってしまいますね。。
今日は、いつもと違う本屋さんの一角にあるカフェで過ごしたのですが、
コーヒー1杯700円ちょい?だったかな?に関して、これだよなぁと思ったことがありました。
思ったことは、「付加価値」です。
お店で提供されたコーヒーはブレンドの、コーヒー豆では原価が低い部類のものだと思います。(違ったら本当にすいません)
量は200ccくらい。オペレーションは軽く、サンドイッチやアイス、コーヒーもスイッチ一つで、満席以外なら2人でも回すことができそうです。
店内家具も大量生産もので、高そうなのは家賃です。
恐らく、雰囲気と商品そのもので考えれば、500円台が標準かな、と思うのですが、700円で飲んでいても、決して高いとは思いませんでした。
むしろ、もう100円高くてもまた来たいな、というくらいです。
飲食店で大きい経費はFLR(原価、人件費、家賃)になってきます。
ただ、売価をここで計算して決めてしまうと、今の時代、かなり厳しいことになります。
その傾向が強くでやすいのが、料理一筋で独立したというタイプのお店です。特に、Fに寄ってくる傾向が強いです。
もし、ここでFに寄った売価にしてしまうと、
満席で何回転させなくては、でも従業員さんは薄給、過酷ということに陥る可能性が高くなります。
このカフェのように、コーヒーやカフェというものを通して、どんな時間を過ごすのか、という体験=付加価値が生まれることによって、お客様にとっての適正価格が上がり、スタッフさんもハッピー、お客様もハッピーという、プラススパイラルに流れを作り込めます。
経営本を数冊読めばよく出てくる話しではありますが、現実、この流れで一生懸命頑張っているのに苦しいというお店を何度も見てきました。

僕は、過去スタッフさんから、親に「飲食店ではなく、しっかりした企業で働いてから結婚を考えて」という話しを聞かされたことがありました。
今でも思い出すと、悔しくて、強烈に記憶に焼き付いています。
僕は、自分の事業活動を通して、このような認識を、せめて自分の見える範囲内だけでも覆してやりたいと考えています。
これが事業を行う上での一つの原動力にもなっています。
そのためには、お客様に感動してもらえるお店作りをして、その結果として、僕もスタッフさんも豊かに生活していける土台を作っていかなければな、とコーヒー1杯で感じてしまいました。
始めての独立はカフェ経営をし、1勝9敗くらいの勝率で、1勝が大きかったというくすぶった数年でした。
今は、良い会社さんと出会い、良い条件で事業売却をして、次、大きな勝負にでれるところまでやっと来れました。
次のお店も、お客様にとって素敵な時間になるような仕掛けを、着々と仕込んでいる最中なので、今日のカフェにも負けないように精進です!

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