T先輩への片道書簡

TO　Tさん
FROM　このTOは＊＊＊＊＊＊になったことでいずれ廃れる文化になったような気がしますね　K

いつも大変お世話になっております。
ただのテストメールです。システムが変わったので記念パピコしました。他意はありません。暇つぶしではあるかもしれませんが。

さて、すでにテストメールの本懐は遂げているので、これ以上は蛇足（≒贅肉、買うつもりはなかったのについ癖で購入してしまったアルコール飲料）でしかないのですが、せっかくの機会なのでふと最近頭によぎったことをつらつらと書き綴ってみたいと思います。
＊＊＊＊掲示板のカキコミを見て日々の労働の疲れを癒されていた日のことです。私のとある脳細胞がまた別の脳細胞と気まぐれにつながったせいか、おもむろに「おや？」が降ってきました。
「おや？」とはアレのことです。
ヒラメキと呼ぶには余白が多く、疑問と呼ぶには少々確信に満ちている、そういう類のもののことです。
その「おや？」は私にこう言いました。

「なんだぁ、まるで組織というものが人格を持って存在しているかのよう批判する人が多いなぁ」

多肢蟹。と私はそう思いました。蟹蟹。

組織が不誠実、とか。組織に対して不信感。という言葉がやたら多いのです。あとはおおむね＊＊に対する愚痴ですが、ここでは関係ないので割愛します。
批判自体はよいのです。批判用の場所なのですから。
多様性がありません。
＊＊＊＊掲示板とかいう、無意味なガス抜き用糞カス溜めのくせして、使われている批判用の語彙がボキャ貧してしまっています。我々は文明人なのですから、もっと多彩な言葉で罵ってよいはずなのです。
にも拘わらず、なぜでしょうか。
最終的に私は「なんだか仏教的だなぁ」という感想に至るのですが、ここでは割愛します。関係ございませんから。

注目すべきは組織に人格を感じてしまっている多くの個人です。
本来、組織などというのものはテセウスの船であり、構造と個人の限定合理性が生み出す最終幻想（ファイナルファンタジー）の如き実体のないもの。辞書的には”二人以上の集団”とかいうぬるめの水的定義をしているのかもしれませんが、ただの言葉遊びなのでムシムシ。

※私は構造主義者なので、短絡的に改めるべきは構造＋α　では？と考えます。
あしからず

で、＊＊＊の抱える願いとは「いっぱい人が入ってくれて、辞めない」これに尽きます。
＊＊＊＊だのなんだの言って結局はこれ（いい加減諦めたら？）。
ゆえに問いただすは、”どのような構造”と”どのような個人”なら人が集まるのか、とすべきなのですが、カキコする匿名者の多くは組織を批判してばかり。そこじゃないって（笑）。

実体のないもの、わかりやすく言えばロイコクロリディウムの袋なわけですが、袋を批判しても中身は改まりません。やれやれです。

どうせ文句があるなら目の前の人間を殴れば（比喩）いいのに、とは言いませんが、やはり組織を組織として批判するのは現実的な対応策に繋がりません。せいぜい極大不信感を持つ程度にとどめておくべきでしょう。

ここまでは私のボヤキでした。いつもすいませんね。

Tさん、多くの＊＊＊は組織を批判します。自分が属してるそれを、そこから離れることなく、離れられることなく、経済的で家庭的な理由から選択肢の自由を手放したがために。
ゆえに彼らの批判とは、そこから離れられない自己と自己正当化から生まれた悲しみと怒りと憎しみ、そしてやはり哀しみそのものであると感じます。
無力感への抵抗からこぶしを振り上げ、しかし人の好さゆえに誰かを傷つけることができない人々の。

……そこでです。もし握りこぶしを下ろす相手が、感情を持たないなら？

組織とは誰も傷つかず、誰も悲しまない最高のサンドバッグだったのでしょう。そりゃ、みんな好きになるわけです（死ね）。
皆様はよくお殴り遊ばされます。もっと良くなれ、もっと良くなれ、と泣き叫びながら殴っているのがよく見えますねえ。
こぶしの中に期待を握りしめて。（溜息）。期待など無駄だというのに。（再び溜息）

いつからか、人格を持たないはずの組織は批判によって人格が与えられました。その人格には不誠実という名が与えられました。不誠実なｗｗｗ組織ｗｗｗオギャーｗｗｗ。
人がいます、構造があります。人と構造は変えられます。人と構造を変えずに組織は変えられるのでしょうか。ここが洞窟なら、悲哀に縛られた彼らが見つめるのはイデアの影ではなくウンコです。←正直これが言いたいだけでした。

Ｔさん。感情に呑まれず、されど感情を抱きしめ、冷静に問題対象を見定めて批判するのが建設的であり、具体策につながるのではないでしょうか。

この長文はギャグです。残業中お忙しいところお目汚し失礼しました。
どうぞご自愛ください。

悲哀を込めて　Ｋ