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コーダ あいのうた、笑ってとにかく泣ける。エミリア・ジョーンズ圧巻!

前略 ルビー・ロッシさま

「コーダ あいのうた」を観ました。

あなたが夢に向かって進んでいる姿を見て、すごく刺激を受けました。
あなたは、耳が聞こえない両親と兄のサポートをするため、生まれたときから尽くしてきました。いや、もしかしたら「尽くしてきた」という言い方はふさわしくないのかもしれません。目の前に、両親たちがいたから、できる自分がそうしただけだったのかもしれません。

今となっては、ルビーはロッシ家において欠かすことのできない存在になっています。そんな状況の中、自分がやりたいことを見つけ、チャンスをつかんでいくあなたの姿は、まぶしく、心の底から応援したくなりました。

あなたは歌うことが好きで、きっかけはボーイフレンドとなるマイルズだったのかもしれないけれど、何の経験もない合唱部に入る。その行動力と逃げることのない真っすぐさに、感動を覚えました。

あなたが、音楽大学で自分の中にある才能をさらに膨らませて、両親や兄、そして世界中の人たちに希望を与えてくれることを願っています。

映画「コーダ あいのうた」あらすじ

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。

新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。

だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。
(引用 https://gaga.ne.jp/coda/#story )

葛藤を抱え、ルビーを応援する家族

ウィキペディアによると、コーダ(CODA, Children of Deaf Adult/s)とは、きこえない・きこえにくい親をもつきこえる子どものことを指す。

家族で唯一の健聴者であるルビーは、子どもの頃から家族と社会を結ぶ仲介役だった。お父さんのフランクも、お母さんのジャッキーも、お兄ちゃんのレオも、自分たち以外の世界とは、ルビーを通して繋がることで「日常」と「安心感」を得ていた。だから、ルビーが音楽大学への進学を口にしたとき、それまで家族で作ってきた暮らしが変わってしまうことを受け入れられなかった。それは、ルビー自身もそうだった。

それでも、ルビーは自分の将来の夢を家族に伝えた。そして、たゆまぬ努力を続けた。このルビーの行動力はわたしを含め、新しいことに挑戦しようとする多くの人たちのお手本となるだろう。

自分の夢を表明する。
そして、そこへ向けて誰よりも努力する。

ルビーの一生懸命さを知り、今まで家族のために尽くしてくれた娘、妹に犠牲を払わせたくないと、父さんも、兄さんも覚悟を決める。そして、母さんも最後は応援してくれた。

全ては、ルビーが自分の思いを家族に真っ直ぐぶつけたことによる。

自分の夢は自分で掴む。
そのために、まずは自分の思いを外に向けて、宣言する。
そして、夢を掴むまで、努力を続ける。
そうすれば、夢はわたしたちの手に入る。

【ネタバレ】涙腺崩壊シーン、ベスト3

「2022年は涙活が幸せを呼び込む」と言っていた占い師の言葉が頭を離れない。涙活をしたいのなら、「コーダ」は絶対おススメです。わたしが泣いたシーンを三つ紹介しましょう。ネタバレになるので、知りたくないという人は、ここで離脱してくださいね w

第3位は、ルビーの合唱コンサートのシーンです。

両親と兄は、ルビーの歌を聴いたことがない。耳が聞こえないから、彼女の歌の才能なんてわからないし、信じられない。しかし、ルビーの歌声が素晴らしいものであることを知る。

このシーンでわたしたちは、気持ちよく歌うルビーの声が突然聴こえなくなる。スクリーンの中では、ルビーが熱唱しているのに、その歌が聞こえなくなり、館内には静けさが広がる。この瞬間、「耳が聞こえない」人の状況をほんのわずかだが理解できる。

そして、ルビーの家族は、会場でルビーの歌を聴いて涙したり、聴き入ったりしている人たちの反応から、ルビーの才能を理解します。この演出に、涙がツーッと流れました。

続いて、第2位
音楽大学の選考会会場で、勝手に席に座り、ルビーが歌う姿を見ている家族に向けて、ルビーが歌に突然手話をそえたシーンです。

手話を通じて、愛する家族に歌を届ける。そして、それを楽しむ家族。家族の温かなつながりを感じられるステキなシーンです。

そして、第1位は、エンディングです。

旅立つルビーに向け、父さんが「ゴー」と声を投げかけるシーンです。

いやー、この声にはやられました。感情が抑えられなくなり、歯を食いしばっていなければ、声を上げて泣いてしまいそうでした。声に出して言葉を話せない父さんが、娘に向けて全身から発した「ゴー」は本当に感動的でした。

家族に向け、ルビーが手話で贈ったメッセージの意味をその後知った時、涙が戻ってきました。その意味は、

『愛してる』

ラストはほぼ泣き続けてしまいますが、笑えるシーンもたくさんあります。ルビーの夢への挑戦を見届け、家族の愛を映画館で感じてください。



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