リモートワークでのチームワークに役立つ3密を考えてみました
「オフィスに出社して働いていたほうがチームワーク良かったよ」
いわゆる「3密」の環境がチームワークに役立っていたと感じている方も多いと思います。リモートワークで「3密」を取り戻すことはできるのか?今回の記事ではわたしたちがリモートワークでチームワークを良くするために取り組んでいることを紹介します。
チームワークに役立つ3密とは
オフィスに出社してメンバーと顔を合わせて仕事をするスタイル、いわゆる「3密」の環境がチームワークに必要だったと感じておられるでしょうか。現に国内外でオフィスワーク回帰の動きもあります。
リモートワークには生産性、モチベーション管理などのデメリットがあります。特にチームワークを保つことに難しさを感じる方が多いと思います。一方でオフィスワークにはないメリットもあります。人材確保、各種コストの削減、業務改善、企業のイメージアップなどです。
すでにお気づきの方も多いと思いますが、リモートワーク自体を目的にしてしまうと、メリットを手に入れる前にチームワークが低下してしまう可能性があります。この点で、リモートワークもメリットを得るための「手段」であり、目的ではないことがわかります。
そのため、オフィスワークで顔を合わせて仕事をするスタイルに当たり前のように存在した、「3密」の環境をリモートワークでも同じように作り上げることができたら、チームワークに役立つのではと考えてみました。
今では誰もがよく知るようになった「3密」とは、密閉・密集・密接のことです。英語では下記のように訳されています。
密閉:Confined and enclosed spaces (閉鎖かつ密閉された空間)
密集:Crowded places (人が集まる場所)
密接:Close-contact settings (濃厚接触になる状況)
この記事では、リモートワークでのチームワークに役立つ「3密」として下記のように定義したいと思います。
密閉:閉ざされた空間→「集まる場所」のこと
密集:近い距離で集まれる状況→「いつも集まれる」こと
密接:近距離で会話や発声がある状況→「距離が近く思えるやりとりができる」こと
密閉:「集まる場所」
オフィスワークではリアルなオフィス環境が集まれる場所です。玄関には会社名が書かれていて、中にはデスクや会議室があり、書棚や掲示板があります。
リモートワークでも同じように、「ここがわたしたちの場所だ」とメンバーが認識できる環境を用意することが必要になります。密閉の状況を作ることができれば、お互いに離れたところで仕事をしていても、チームワークを作り上げていくことができます。
例えば、チャット、ビデオ会議システム、ドキュメント共有環境、社内ポータル、ドキュメント共有などのツールなどの基本的な環境を用意できます。オフィスではチームの状況に合わせて席替えなどでレイアウトを変更することがあります。同じように、状況や目的に合わせて、時には思い切ってツールを変更できます。加えて導入する側が、用意した環境を積極的に活用するなら、チームワークのための改善点をキャッチアップしやすくなります。
Slack
現在使用中です。YammerからSlackに切り替えたことは、わたしたちがリモートワーク環境をより改善していくきっかけになりました。
esa
同時編集と階層管理ができるWikiツールです。チームの情報共有や個人の情報発信を管理できます。Slack、Google Driveと併用しています。
密集:「いつも集まれること」
オフィスワークでは、皆が同じ場所にいるのですぐに集まれることができます。そこにいれば、強く意識しなくても集まれることが強みです。
リモートワークでも同じようにできれば最高です。リモートワークでは密閉環境を用意したら、密集する取り組みや仕掛けを作ることが必要です。これがないと、用意した密閉はただの空き部屋になってしまいます。密集の状況を作ることができれば、お互いに離れたところで仕事をしていても、チームの一体感を保つことができます。
例えば、チームとして「いつも集まれる」ように、決まった曜日、同じ時間に朝会などのイベントを設定するなどの継続的な取り組みができます。
密接:「距離が近く思えるやりとりができること」
オフィスワークでは隣同士ですぐに話しかけたり、休憩スペースで顔を合わせて個人的な会話ができます。
リモートワークでも同じように、お互いにコンタクトしやすいことがだいじです。密接な状況を作ることができれば、お互いに離れたところで仕事をしていても、チームの一人として働いていることを感じることができます。
この点で、リモートワークで整備する密閉環境にはチャットやビデオ会議システムを活用することに加えて、お互いの空気感を感じることができる仕掛けや取り組みも必要になってくるのではないでしょうか。
Koos
Slackと連携して使用している仮想オフィスツールです。勤怠管理の機能を加えて欠かせないツールになりつつあります。「3か月使ってみたその後」の記事をご覧ください。
Around
音質のよいWeb会議ツールです。顔が切り取られ、背景が映り込みにくいので、参加するメンバーのストレスを軽減できます。チームやプロジェクトごとにルームを作り、ミーティングや雑談に使用中です。
NeWork
気軽にコミュニケーションをとるためにテスト使用しました。
リモートワークでもチームワークに役立つ「3密」を
この記事ではチームワークに役立つことを「3密」として紹介させていただきました。
それぞれの会社の状況や文化の違いがありますし、さまざまな取り組みがあることと思います。それでも、「リモートワークでのチームワークを良くしたい」ということ。「集まれる場所」「いつも集まれること」「距離が近く思えるやりとりができること」の必要性は同じではないでしょうか。
この取り組みはトライ&エラーだと感じています。一度取り組んでうまくいかないのであれば、別の方法で取り組む必要がある時もあります。うまくいかなかった経験も含めて、リモートワークでチームワークを良くするための「3密」を整備することに取り組んだことを、今後もご紹介できればと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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