
「いいコンテンツ」のその先へ
散々「いいコンテンツ」ってなんだっけ?的な話をしてきましたが、今日は「その先」に何があるかを見据えておきましょうというお話です。
「コンテンツ」についてはこちらもどうぞ!
今日、クライアントさんとお話をしていて、ふと思いました。
「何をコンテンツにするか」と同じくらい、「なぜコンテンツを作るのか」が重要であると。
こうやって文字にしてしまうと、「そんなの当たり前じゃん」と思われそうなのですが、事はそう簡単ではありません。
なぜなら、「なぜ」が「何」を規定しているからです。
具体的に話しますね。
たとえば自社の知見をコンテンツ化して発信しようとしたときに、それは何のためにやるのでしょう?
ブランディング
認知度の拡大
高ロイヤリティ顧客の育成
見込み顧客の獲得
などなど。
別にこれのどれかが正解というわけではありません。大切なのは、なにを目的に据えるのかということです。
webメディアの運用であれば、KPIと結びついてくるはずです。
認知度の拡大であれば、インプレッションが重要でしょうし、見込み顧客の獲得であればコンバージョンが重視されるはずです。
であれば、自ずとコンテンツもそのKPIに沿ったものになる必要があります。
しかし、コンテンツづくりに慣れていない方は、「何をもって良いコンテンツとするのか」というところで落とし穴にハマります。
たとえば、「ユーザーにとって有益な情報が多くあること」とか、「最新の技術が体系的に解説されていること」とか。確かに読み物としてはおもしろいのかもしれないけど、本当にそれでいいんですか?ということなんです。
前回は、「自分の読みたいことを書けばいい」というお話をしましたが、これはこの「なぜ」の部分が定まってからのお話です。
リード顧客を獲得したい、というケースであれば間違いなく、その会社があるいは経営者がどういうことを考えているのか、を発信すべきです。
特にBtoB商材を扱う企業の場合は、長期的な信頼関係をもとにビジネスが構築されます。信頼を得るためには積極的な自己開示が欠かせません。
それなのに第三者的なノウハウ発信に振り切ってしまうと、読む側からに「評論家っぽい」という印象を与えかねません。
もちろんSEO記事のように、特定のキーワードに沿って有益な情報を書く方に全振りしたほうが良いケースもあります。
結局のところ、そのコンテンツが何を目指していくべきものなのかを明確にし、常にそこに立ち返る必要があるのです。
足元の記事のおもしろい/つまらないを意識しすぎると、どんどん「その先」に何があるべきなのかが見えなくなっていきます。
一般に編集者と呼ばれるような人たちは、こうした「コンセプトや目的に立ち返る」ということを嫌というほど叩きこまれています。
なので、コンセプトからコンテンツが逸脱していくと体がムズムズしてきてしまうのです。
それくらいコンテンツをつくるということにおいて、コンセプトや目的を明確にすることは重要なのです。
みなさんもコンテンツづくりに迷ったときは、そもそも何のためにやってるんだっけ?ということを思い出してみてください。
BtoB編集者として学んだことから、コンテンツマーケティングを中心に記事を書いています!よかったらこちらもどうぞ。