徒然日記-台湾で生きてます-(20201206)
換気大好き!な人々
夏日だった数日前とはうってかわってダウンを着るような天気になった。
台湾もやっと冬到来といった感じだ。
この気温の急激な変化にやられて風邪をひく人が多い。
寒がりの台湾の人達が、厚いコートやダウンジャケットを着ているのを見て何を大げさなと思っていたが、昨日今日の冷え込みに私もとうとうダウンを着てしまった。
私だって寒がりだ。日本では暖房ぬくぬくの家で暮らしていた。
だが、台湾ではエアコンは基本的に暖房がない。暖房がほしければ別に買わなければならない。
最近は台湾でも暖房器具が売られるようになってきたのでありがたい。今私が住んでいる台湾のうちには、デロンギのオイルヒーターとハロゲンヒーターと電気ひざ掛けがある。全て私が一人で使っている。
「暖房器具を使っている時は定期的に空気の入れ替えをしましょう」とよく聞くが、「それでは温かい空気が逃げてしまうではないか」「せっかく暖めた部屋が寒くなってしまう」と思って、私は換気はしない派だ。
そのせいか日本の家では冬は結露ができていた。
台湾や中国では漢方の考え方からなのか、単なる習慣なのか「空気を流す」ということを重要視しているようだ。「空気がよどむ」ことを気にして、真冬でも窓を開ける。
中国の大連に語学留学していた時は、休み時間になると先生が窓を全開にしていた。大連といっても中国の北方、冬は寒い。それなのに窓を全開にする行為が理解できなかった。
台湾でも同じようなことがあった。夫の親戚の家に遊びに行った時のこと。その日は2月で台湾でも結構な冷え込みの日だった。親戚のおじさんは「今日は寒いね~」と言いながら私達を部屋に入れた後、窓を10㎝ほど空けていた。その時は「おじさん、窓閉めようよ~」と心の中で叫んでいた。
台湾のバスが寒いのも、この換気をしなくちゃという考えからなのかもしれない。
夏ならともかく、冬でも冷房をつけているバスが多い。それも結構な冷え込みだ。窓が開けられないので、換気の代わりに冷房をつけているのだと思うが、冬はホントに寒くてたまらない。
日本では電車やバスに乗るとメガネが曇っていたが、台湾ではその逆で、乗り物から降りると途端にメガネが曇る。冷房が効いている車内と外気温の差が激しい証拠だ。そんなに温度差があったら、体に良くないと思うのだが、バスによっては異常なほど寒いのもある。
うちにもこの換気大好きな人間が一人。
日本の生活が長いといえどやはり台湾人の血が流れているのか、夫も換気が大好きだ。寒いと言いながら、窓を開けている。私は自分の部屋にこもっているので被害はないが、同じ部屋にいるとしたらすぐさま窓を閉めるだろう。
でもコロナの感染予防の観点からいうと、この換気はおすすめらしいから、ちょっとがまんしなくちゃとも思う。
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