『ニラリンピック2023』開催!(山梨県・ 韮崎市スポーツコミッション)
11月3日、三連休初日の秋晴れの中、『ニラリンピック』初開催!
ニラリンピックとは「スポーツのハードル、大会参加のハードルを下げ、子どもからお年寄りまで誰でも気軽に参加でき、誰もが主役になれる『運動』と『笑い』を取り入れた運動会」であり、400mハードル日本記録保持者の為末大さんをゲストアンバサダーに、韮崎市SC主催のもと、韮崎中央公園陸上競技場で初めて開催されました。
(ニラリンピックのプログラムなどはコチラ↴)
https://www.city.nirasaki.lg.jp/soshikiichiran/kyoikuka/sportsshinkotanto/1/8329.html
韮崎市は人口約2.8万人、富士山(の裏側:地元の方曰く)を臨む山梨県北部のまちです。また、市内にある県立韮崎高校はサッカーの強豪校であり、多くのサッカー選手を輩出していることや、ヴァンフォーレ甲府の練習場があることから「サッカーのまち」としても知られています。そんな韮崎市のさらなる地域活性化を目的に、韮崎市SCは2022年3月に山梨県内初の地域スポーツコミッションとして設立され、市長を総裁として市教育課スポーツ振興担当が事務局を担っています。
ニラリンピックのプログラム
ニラリンピックのプログラム作成にあたっては、アンバサダーの為末さんが運営ミーティングに何度も参加し、とにかく「ハードルを下げる」をコンセプトに誰でも参加できることを目指しました。そのおかげで初開催にも関わらず、地元の方をはじめ遠くは北海道から500名を超えるエントリーがありました!
また、後ほど紹介しますが、多くの自治体で実施されている「市民マラソン」にちなんだプログラムとして、(おそらく)世界初となる「市民400mハードル」も実施!
そんなほっこり温かく、笑顔がこぼれっぱなしのニラリンピックの様子をお伝えします~。
最初のプログラムは、近隣自治体や地元スポーツチームのキャラクターが競争する「ゆるキャラ 30m走」。早くも参加者を和ませます。
写真右から、韮崎市「ニーラ」、富士川町「ゆずにゃん」、市川三郷町「市川三郷レンジャー/にんにん」、山梨クィーンビーズ「ビーちゃん」、山梨学院「アルティ&ベッキー」の6人? 6体? が参加しました。
次のプログラム「幼児 30m走」では、途中で泣き出す子、振り返ってお母さんの方へ逆走する子、ずっとニコニコしてる子など、みんなそれぞれ一生懸命ゴールに向かって走る姿に思わずホロリ(涙)
その後は「小学生 100m走」「一般 100m走」と続きます。一般部門となると、学生たちの素晴らしい走りと社会人たちのちょっと危なっかしい走りが混在し、見ごたえ十分。
次の「フリー大玉400mリレー」では、子どもから大人までが一緒のチームで大玉を繋ぎながら400mトラックをリレーしていきます。各レーンでボランティアスタッフさんが並走し、サポートしているところに優しさを感じます。
そして誰でも参加できる「当日フリー綱引き」では、子どもたちvs山梨学院の学生が対決しました。最後は(人数の差はありますが)子どもたちが学生らを引きずりながら勝利!参加者のほとんどが周りに集まり、拍手と歓声と笑いが絶えないプログラムとなりました。
その後は「小学生 400mニレー」「一般 400mニレー」「企業対抗 400mニレー」と続きます。
ん?ニレー??
走者が手に持ってるのは???
韮!!!韮バトン!!!
そう、「韮崎」の由来とも言われている(諸説あり)韮をバトンに、走りつなぐのが「ニレー」です。
みんな、韮を持って走ります。
そしてそして最後に目玉プログラム「市民400mハードル」!
「誰でも気軽に」ハードルって・・・と思っていましたが、高さは44㎝。参加者全員、この同じハードルを飛び越えて400mを走破します。
為末さん解説によるポイントは「前半は抑えて、後半に体力を残す」。
とはいえ、ハードル初体験という参加者はペース配分なんてなかなかできず、ゴール前最後のハードルにたどり着く頃にはバテバテに…。それでも会場からは拍手や掛け声での応援が起こり、ゴールは笑顔で!
「市民400mハードル」かつ『ニラリンピック2023』最後の走者は、韮崎高校サッカー部チーム。なんと、最後は部員がみんなで並走!実況の為末さんも途中、集団に埋もれた走者を見失う事態に(笑)
日も暮れ始めた頃、初めての『ニラリンピック2023』は閉会しました。
ニラリンピックの会場
プログラムのほとんどは陸上競技場のトラックを使用するので、内側の芝生エリアには「スポーツ体験コーナー」が設置されていました。
「企業対抗 400mニレー」の参加費には大会協賛金が含まれており、会場内での企業名・ロゴ掲出やプログラムの間で企業PRタイムがありました。
韮崎市:番外編
韮崎駅に着いてまず駆け込んだのは、昭和45年から続くという手づくりおにぎり店「味の店ほさか」。
昼食はガソリンスタンドをリノベーションしたベーカリーカフェ「公園とパン」。
帰り道で見えた富士山と平和観音
韮崎市で初めて開催されたニラリンピックは、笑顔が絶えないとても素敵な空間でした。為末さんの掲げたコンセプト「ハードルを下げる」のとおり、陸上初心者でも楽しめるようなプログラムと、スポーツ大会として競い合うことの楽しさを両立できる、もっと広まってほしいイベントだと思いました!
韮崎市では定期的に実施を検討していきたいとのことですので、また情報をチェックしてみてください!