「ボッチャのまち大館」チャイニーズタイペイ・ボッチャ代表チーム訪問!
2024年11月23日、秋田県大館市は「ボッチャのまち大館」を宣言!
ボッチャは、年齢・性別・障がい問わず、誰もが一緒にプレーすることができるスポーツとして、1988年の韓国・ソウル大会からパラリンピックの正式種目として採用されています。大館市では、ボッチャを通じて心身の健康増進と健康寿命の延伸に取り組み、「ひとに優しい、ひとが優しいまち」づくりを目指しています。また、一般社団法人日本ボッチャ協会とも連携協定を締結し、地域社会への取り組みについて連携していきます。
▼「ボッチャのまち大館」を宣言しました!(大館市HPより)
https://www.city.odate.lg.jp/city/soshiki/sportskouryu/p11534
ボッチャとの出会い
2016年、大館市は東京オリンピック・パラリンピックにおけるタイ王国のホストタウンとして登録を受けました。2018年には、タイ王国脳性麻痺スポーツ協会と事前キャンプ実施に関する覚書を締結し、東京2020パラリンピック競技大会における陸上とボッチャの事前キャンプ受け入れが決定されました。その後、選手団の視察や合宿、日本代表チームとのエキシビジョンマッチをはじめとする交流イベントを開催しながら、事前キャンプの準備を進めました。事前キャンプはコロナ禍により中止となり、タイ王国選手団の訪問は叶いませんでしたが、これまでのタイ王国との交流を記念し、2020年8月に第1回となるボッチャ交流会「はちくんオープン」を開催!以降、「はちくんオープン」は大館市のレガシーイベントとなり、大館市と交流促進協定を締結する東京都渋谷区の「ボッチャ渋谷カップ」優勝チームや、ボッチャ日本代表「火ノ玉JAPAN」、そして東京2020パラリンピックで金メダルを獲得したタイ王国のチームも参加するようになり、今回第5回目の開催を迎えました。
第5回ボッチャ交流会「はちくんオープン」大会概要
■目的:東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン相手国であるタイ王国との交流を記念し、相互交流の継続と障がい者スポーツの理解や普及、障がい者の社会参加、また、スポーツを通じた共生社会への理解を高めることを目的とする。
■主催:大館市(JSTA会員)
■共催:スポーツコミッション大館、大館市スポーツ推進委員会、(一財)大館市スポーツ協会
■後援:(一社)日本スポーツツーリズム推進機構、大館市社会福祉協議会、大館商工会議所、大館北秋商工会、(株)秋田魁新報社、(株)北鹿新聞社、大館ケーブルテレビ、AKT秋田テレビ
■協力:(一社)日本ボッチャ協会、(一財)大館市文教振興事業団、秋田県ボッチャ協会、秋田県ボッチャ協会県北支部大館市ボッチャ協会、渋谷区
■協賛:秋田・タイ王国友好協会、あいおいニッセイ同和損害保険(株)、クリヤマジャパン(株)、大塚製薬(株)、(株)東北センバ、(株)ファーマインド
■特別招待チーム:タイ王国ボッチャナショナルチーム、ボッチャ日本代表チーム「火ノ玉JAPAN」、チャイニーズタイペイ・ボッチャナショナルチーム
■会場:タクミアリーナ(大館市樹海体育館)
■日程:2024年11月23日(土)、24日(日)
第5回「はちくんオープン」開催にあたって
第5回目となる「はちくんオープン」では、「ボッチャのまち大館」を国内外へ周知しイベントの規模拡大を図るため、JSTAが2020年よりMOUを締結している中華民国教育部体育部署を通じてチャイニーズタイペイパラリンピック委員会へチャイニーズタイペイボッチャチームの招聘を依頼。委員会や大館市と協議を重ね、選手らの食事(ベジタリアン、ハラル対応)や、移動時の車椅子対応などいくつかの調整をクリアし、チャイニーズタイペイ代表選手2名をお迎えすることができました。
市内では大会にさきがけて、ボッチャ体験会や「初任者研修deボッチャ」、企業版「駅舎deボッチャ」(ボッチャ交流会)、ルール講習会、「CYBER BOCCIA体験」(※)などを企画し、大会までの機運を高めるイベントを次々と展開!
(※) (株)ワントゥーテン、セノー(株)(ミズノグループ/JSTA会員)が共同開発した「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」により、ボッチャのボールやルールはそのままで、ボール間の距離計測を自動化、音声ガイドによるゲーム進行により、手軽にボッチャを体験できるようになりました。
大会前日には副市長を表敬訪問。また、市内のバリアフリー観光施設「秋田犬の里」にも立ち寄り、旅の疲れを癒してもらいました。
また、タイ王国から参加の選手らは市内の小学校を訪問し、児童とボッチャ交流。パリで獲得したメダルに触れた児童らは感激した様子でメダルの重さを実感していました。
チームの選手・関係者らと歓迎レセプションを開催し、地元の方による「大館曲げわっぱ太鼓」が披露されました。
大会当日は開始前にセレモニーが開催され、参加関係者の前で大館市長が「ボッチャのまち大館」を宣言!
2日間にわたって開催された「はちくんオープン」には50チームが参加し、参加者・関係者らは交流を深めました。大会中には、チャイニーズタイペイ、タイ王国、火ノ玉JAPANによるエキシビジョンマッチも行われ、パラリンピックさながらのゲームも披露されて参加者らも楽しそうに観戦していました。選手らも来場者へのボッチャ指導を行うなど積極的に交流を図り、貴重な体験になったことと思います。
また、会場ではタイフェスティバルも行われ、タイ王国との交流も続いています。
大館市では多様性(ちがい)を受け入れて、「ひとに優しい、ひとが優しいまち」づくりを推進する取り組みの一環として、ボッチャ交流会「はちくんオープン」をこれからも継続開催していくそうです。次回はぜひ、みなさんも参加してみてください~。
▼みんなが熱中!“ボッチャのまち”大館 NHK秋田・中村慎吾アナウンサーが体験!(NHK秋田放送局)
https://www.nhk.or.jp/akita/lreport/articles/300/120/97/